アジアを回る・日本を回る

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裏マカオ考

2008-10-08 20:14:47 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
『東洋のラスベガス』と称される多くのカジノ。
ポルトガル植民地時代の名残の南欧風の町並み。
マカオは訪れる人をリゾート気分に浸らせてくれる。
2005年には市内の広場や建造物が「マカオ歴史地区」と言う名目で世界遺産登録された。
世界中から観光客が押し寄せる観光大国なのだ。

    

観光地を廻っていて気づいたことがある。
賑やかな観光地のすぐ近くにスラムのような住宅街があった。
ブランドを売る店の通りから1本外れると、香港やバンコクにあるような下町商店街もあった。
追いつかない程の発展と繁栄の陰で、しっかりと根を張るアジアの逞しさ。
私はこれを貧困とは考えない。まさに逞しさなのだ。

マカオの中でアジアはしっかり生きていた。

歴史的に価値のある建造物もたくさんある。
南欧の雰囲気も半端でない位味わえる。
それでも、アジアの逞しさを見せられた後では、マカオそのものが巨大なテーマパークにしか見えなくなった。

私がマカオに期待したアジア以外の異国情緒は、アジアの中にかつてポルトガルという南欧の国が存在したという証拠のことなのだ。
だから、カジノやホテルが立ち並び賑やかで華やいでいるけれど、マカオという町はどこか寂しく感じるのだ。


モンテの砦に行く坂道で見たマカオのマンション。


聖ポール天主堂跡の横の骨董街


聖ポール天主堂跡からセナド広場へ向かう途中の商店街


セナド広場から少し外れた路地の露店街