山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

こんなとき誰が支払うべきか⁉

2019-11-13 | うんちく・小ネタ
とある自治公民館での出来事です。前々から要望のあったエアコンの設置が定時総会の議決を受け、この夏前に取り付けられました。
ところが先日、老人クラブの会合で暖房しようと運転してもウンともスントも言わないとのことで、同クラブのメンバーがエアコンを設置した電気屋さん(地区の皆が知っている業者)に直接連絡したとのことです。
 電気屋さんが駆け付けてみると確かに吹き出し口のルーバーが開いたまま(エアコン停止時にはルーバーは閉じる)動作しないことを確認しエアコンの故障であると判断し、エアコンメーカーに修理依頼したとのことです。この間、自治会長や役員に連絡はなく、会合が終了した後に会長宅の留守電にエアコンが故障したことと電気屋さんに連絡したことが録音が残されておりました。

 数日後エアコンメーカーが調べてみると、何と電力会社の引き込み線(単相3線式)のライン側の1線が断線していることが判明しました。ですから100V機器の断線していない側に繋がっているものは正常動作しておりました。運悪く断線したのは普段使用しない部屋の系統でしたので、電気屋さんも気付かず、エアコンの故障と考えメーカに依頼をしたものと思われます。これが中性線の断線であれば中性線欠相保護機能付き漏電ブレーカーが設置されているので、このようなことは起こらなかったのでしょうが・・・。

 電柱から公民館への引き込み線は電力会社が管理すべきものですから、連絡から1時間ほどで駆けつけててくれ応急措置が完了し無事復旧しました。後日改めて引き込み線の張替えを行うとのことです。もちろん復旧費用や張替えの費用は発生しません。

 問題なのは、エアコンメーカーの出張調査費用です。メーカー側からすれば保証期間内といえども、いわれのないことで呼ばれたのですから費用請求(1万数千円か?)するのは当たり前でしょう。
 そこで問題となるのはこの費用を誰が支払うべきかということです。件の電気屋さんは電力会社が引き込み線を適切に管理していなくて断線したことが原因だから、電力会社に支払ってもらうべきだと主張してます。電力会社に連絡するときも担当者にそのように言ったようです。

 しかし、電力会社からすればメーカーに依頼したのは電気屋さんであって、電力会社から依頼したわけではなので支払いませんということになることでしょう。例え管理責任が電力会社にあっても電力供給に関しては、台風などの不可抗力となれば免責となるだろうし、定期的に点検して適切に管理しているとのことです。そして、その責任を追及するための挙証責任は賠償を求める側にあります。

 自治会としても皆さんのお金を預かっている立場上、色々調べてからでないとはいそうですかと支払いはできません。

 そこでまずは引き込み線が何故断線したのかということを調べました。電力会社の担当者は台風等の塩害が原因でショートして断線したのではないかとのことでした。ならば他の2線にも相当なダメージがあってしかるべきだと思います。
そして当地区は有明海から20km以上離れた山麓にあります。そんなことあり得るのか相当強く感じました。
 それとエアコンの吹き出し口が開いたままになっていたとのことですので、エアコンの運転中に断線したのではないかと推測されます。部屋の電灯は点灯したままであったので停電に気付かずにいたのではないかと考えられます。つまりは、電線の経年劣化が原因で断線したというのが私の推測です。とはいっても電力会社の管理責任を追及して、エアコンメーカーの出張調査費用まで請求するのには無理があるでしょう。

 これが普通の民家だったらライン側の1線断は、約半分の系統の停電になりますので比較的早く気付くことでしょう。今回は公民館ということもあり、電気屋さんも含めて誰も停電に気付かずにいたとが最大の要因でしょう。つまり電気屋さんの責任(停電であることに気付かずエアコンメーカーに修理依頼したこと)を追及するのは酷なことです。

 ということで誰も悪くないのに誰かが金を払う必要が出てきます。大岡裁きみたいに「三方一両損」という訳にもいかず、結局は自治会が支払わざるを得ないように思っております。しかし、自治会長としては皆様のお金から支出するわけですから合理的な理由が必要となります。会計監査や総会での説明責任があります。そのために電力会社の担当者との折衝、調査、資料作成などなどの雑用に何日割かなければならないのでしょう。その費用たるや1、2万円では済まないでしょう。
 電力会社だとて色々と文句を言われ、何度か足を運び、資料を用意するなどこれもさっさと金を払って解決した方が安く済むに決まってます。しかし、これが前例となると将来莫大な支出にならないとも限りませんので全力で支払いを拒否するでしょう。


 あーぁ、組織って面倒で非生産的ですね。ポケットマネーで支払って済むことなら、こんな時間と心労を掛けなくていいのにとつい愚痴りたくなります。

 ところで愚痴っていうのも大切ですね。私はブログで愚痴ることによって気分転換できました。ここまで読んでくださいった方はとんだ災難だと思って諦めてください!






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