家庭部門で15%の節電が求められております。そのために様々なチャネルを通して節電の方法が提示されております。例えば、エアコンの設定温度を28℃にすれば、何%の節電になります。あれをすれば、これこれの節電ができますの類がほとんどです。これはこれで大きな役割を果たすものです。
しかし、これら提示されているものを組合わせて15%になるから、それでこと足れりと考えるのはいささか早計に過ぎるのではと思います。特にエアコンの設定温度を守ったからといって必ず期待される節電効果が得られるかは疑問です。確かに高めに設定すればするほど節電になります。ですが大切なのは数値目標の15%なのです。これを達成するためにはそれなりの仕組みが必要になります。
このことは「計画停電解消に向けての提言」でも触れております。家庭部門においても数値目標を達成するには「見える化」することが重要になってきます。「家庭でできる電力測定と省エネ活動」で書いておりますが、簡単に個別家電製品の電力や電力量を測定できる機器が数千円で売られております。これらを無償で貸し出すくらいの施策があっても然るべきだと思います。
画一的に節電を求めるより、個々の家庭の事情に応じて自分なりに考えて行動することが大切なのではなでしょうか。そしてそれを応援する仕組みを構築することが必要だと思います。