9/1にデジタル庁が発足しました。私にとっては何となくピンとこない名称に思えて仕方ありません。そもそも名称はその実態を的確に表していることが望ましいと思います。デジタル庁と聞いた時、何する役所か全くもって想像できません。デジタルでなくもっと適切な名称があったと思われるのですが・・・。
それとこれに関連してもう一つ気になることが、デジタル≒先進的、アナログ≒遅れているといった風潮があることです。先のデジタル庁もデジタルと言っておけば先進的なことをやる役所みたいな安易な発想から生まれた、というか風潮に乗っかったのではないかとも思われます。確か前の担当大臣であったかと思いますが、役所の窓口業務が書類重視というアナログ的なことを未だにやっているから手続きが遅くなるのだといったニュアンスの発言をされていました。別にアナログを引き合いに出さなくてもペーパーレス化や窓口業務のシームレス化などといった言葉が既に使われていたでしょう。何を今更アナログと対比させてデジタル化と言わなくても良さそうに思うのですが・・・。
そもそもデジタルとは数値的(離散的)、アナログとは連続的なといった広い意味で様々な分野で用いられております。例えば、1mの物差しでものの長さを測ります。一般的な物差しは1㎜刻みで目盛りが付けられていると思います。そうすると目盛りと目盛りの間は目分量で読み取ることになります。もっと精度を上げたければ、ノギスやマイクロメーターなどを使いますが、最終的には目分量によることになります。
しかし、デジタルの計測器を使えば、目分量によらずたちどころにその計測器の精度による桁数で丸めて数値化して表示してくれます。
アナログ的な計測器では測定者の熟練度によって精度が左右されることもありますし、計測に要する時間が長くなります。また、計測データの記録を自動化することが難しいといったこともあります。
半面、デジタル計測器は読み取り作業を内部で処理して結果のみ表示することができますので短時間で計測が可能です。精度も計測器の性能を上げれば、それなりのものが作れます。データも通信などで自動的にPCなどに取り込み加工することができます。
しかし、デジタル計測器は、物差しに比べたら遥かに高価なものになります。
また、車などに搭載されているタコメーターを想像してください。もしこれがデジタル表示されていたらどうでしょうか。例えば、7,000rpm以上がレッドゾーンだとします。今4,000回転だから7,000回転まで3,000回転の余裕があるなどといちいち頭で計算しなければなりません。第一3,000回転と3,001回転といった差に何の意味があるというのでしょう。タコメーターで欲しい情報は、現在の回転数が凡そレッドゾーンの何割くらいであるかといったものでしょう。
要は、用途によってデジタル表示が便利なのか、アナログ表示が便利なのかといった使い分けが重要なことなのです。先の例で出したタコメーターは昔は正にアナログ計測器でしたが、現在では一旦デジタル変換し、内部ではデジタルデータとして処理され、表示にはわざわざアナログで表示されているものも多くなっております。
アナログで表示した方が我々人間にとっては直感的に理解できることが多いのです。しかし、モノづくりの観点から言えば内部処理はデジタル化した方が安価にできるからそのような流れになっているといった方が適当でしょう。
このようにアナログとデジタルは全くもって優劣はないにも関わらず、デジタル≒先進的、アナログ≒遅れているといった風潮に違和感を覚えます。
こういう私はアナクロ的なのでしょうか!?
それとこれに関連してもう一つ気になることが、デジタル≒先進的、アナログ≒遅れているといった風潮があることです。先のデジタル庁もデジタルと言っておけば先進的なことをやる役所みたいな安易な発想から生まれた、というか風潮に乗っかったのではないかとも思われます。確か前の担当大臣であったかと思いますが、役所の窓口業務が書類重視というアナログ的なことを未だにやっているから手続きが遅くなるのだといったニュアンスの発言をされていました。別にアナログを引き合いに出さなくてもペーパーレス化や窓口業務のシームレス化などといった言葉が既に使われていたでしょう。何を今更アナログと対比させてデジタル化と言わなくても良さそうに思うのですが・・・。
そもそもデジタルとは数値的(離散的)、アナログとは連続的なといった広い意味で様々な分野で用いられております。例えば、1mの物差しでものの長さを測ります。一般的な物差しは1㎜刻みで目盛りが付けられていると思います。そうすると目盛りと目盛りの間は目分量で読み取ることになります。もっと精度を上げたければ、ノギスやマイクロメーターなどを使いますが、最終的には目分量によることになります。
しかし、デジタルの計測器を使えば、目分量によらずたちどころにその計測器の精度による桁数で丸めて数値化して表示してくれます。
アナログ的な計測器では測定者の熟練度によって精度が左右されることもありますし、計測に要する時間が長くなります。また、計測データの記録を自動化することが難しいといったこともあります。
半面、デジタル計測器は読み取り作業を内部で処理して結果のみ表示することができますので短時間で計測が可能です。精度も計測器の性能を上げれば、それなりのものが作れます。データも通信などで自動的にPCなどに取り込み加工することができます。
しかし、デジタル計測器は、物差しに比べたら遥かに高価なものになります。
また、車などに搭載されているタコメーターを想像してください。もしこれがデジタル表示されていたらどうでしょうか。例えば、7,000rpm以上がレッドゾーンだとします。今4,000回転だから7,000回転まで3,000回転の余裕があるなどといちいち頭で計算しなければなりません。第一3,000回転と3,001回転といった差に何の意味があるというのでしょう。タコメーターで欲しい情報は、現在の回転数が凡そレッドゾーンの何割くらいであるかといったものでしょう。
要は、用途によってデジタル表示が便利なのか、アナログ表示が便利なのかといった使い分けが重要なことなのです。先の例で出したタコメーターは昔は正にアナログ計測器でしたが、現在では一旦デジタル変換し、内部ではデジタルデータとして処理され、表示にはわざわざアナログで表示されているものも多くなっております。
アナログで表示した方が我々人間にとっては直感的に理解できることが多いのです。しかし、モノづくりの観点から言えば内部処理はデジタル化した方が安価にできるからそのような流れになっているといった方が適当でしょう。
このようにアナログとデジタルは全くもって優劣はないにも関わらず、デジタル≒先進的、アナログ≒遅れているといった風潮に違和感を覚えます。
こういう私はアナクロ的なのでしょうか!?