山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

TPPについて(10)-守るべきものは守ると言われておりますが

2012-11-17 | 農業

 TPP推進論の政治家からは、「守るべきものは守る」と力強く語られます。しかし、守るべきものが何なのか具体的に語られたことを聞いたことがありません。守るものが沢山あり過ぎ、一言で語れないと仰るのでしょうか。であれば守るべきもののリストを出してください。

 事前にリストを公表すると足元を見られるから、今は出せないとでも仰るのでしょうか。それについては一理ありますが、「日本の主張はこれだ!」これだけは譲れないと宣言するのも交渉の手段です。どこぞの国のように「確信的利益」とゴリ押しする位のことも必要なのでは無いでしょうか。

 守るべきものを明確にしないから、皆が疑心暗鬼になるのではないですか。交渉そのものにも参加しないなどと言う反対論も、このことに起因しているのではないでしょうか。目的をはっきりさせず、交渉に参加してみなければ分からないといったスタンスでは、参加交渉そのものに反対せざるを得ないというのが当然のことのように思います。

 交渉相手がいることですから、交渉してみなければ分からないと言うことは皆さん分かっていることと思います。しかし、最低限これだけは守り抜くというもを明確にしない限り、なし崩し的に妥協してしまうのではないでしょうか。

 結局は、「精一杯努力したが、誠に遺憾ながら約束を守れなかった」ということになりはしないでしょうか。そして、再び言い訳が始まります。どこぞの政党のマニフェストのように・・・。