小牧の旅のあれこれ

あちこち旅をしている時のあれこれ

日蝕はバッチシ

2012-11-14 23:48:42 | 日蝕観望
10/14(水)晴
 10日にウルルからアリススプリング経由でケアンズに入る。経由地で6時間近く乗り継ぎ便の待ち合わせがあった。ケアンズには夜の8時に到着。予約していたYHA(Youth Hostel Australia)にチェックインしたのは9時過ぎに成って終った。
11日は朝から晴れていたので、機材のテストを兼ねて日蝕の時刻に海岸辺りの遊歩道にいった。しかし午後から俄雨の天気と成った。12日は朝から雨模様の天気で、曇りがちの天気だった。観測地のフィッツ・ロイ島でビバークをする積りだったので、雨を考えるとテントが必要と思った。この前来た時キャンピング専門店を見つけておいたので、そこに買い出しに出かけた。その他フェリーの切符や、食料、水など買い出しを行った。
 13日に島へ渡る時も、スコール性の雨が断続的に降り続いた。

       フィッツロイ島行きのクルーズ船Sunlover

         島へ向う途中も雨だった。
島に到着して灯台まで歩き出した頃には、雨は上がった様だった。昨年下見で決めて置いた灯台に行って見ると、既に先客が居た。パナソニックがエコライブ中継をすると言う記事がインターネットに出ていた。なんとここからライブ中継だったのだ。機材がすでに設置して有りスタッフが4・5人準備をしていた。てっきりパナソニックなので日本人スタッフで行うかと思いきや、現地スタッフだった。彼らもここで夜明かしをして、明朝の観測に備える。

           島の灯台現在動いていない

           パナソニックのライブ中継チーム
 日が暮れるまでに色んな人がやって来た。午前中は日蝕ツアーで来て、この島に観光で来た男性に会った。彼はこの前のタヒチ日蝕の時に同じ所に居たらしい。団体ツアーはこの場所でなくて内陸の方だとの事だった。ここのが条件が良さそうだと、残念がっていた。午後は関西から個人で来たスカイウォッチャーのベテラン中村さんとお会いした。星空や日蝕を撮りに世界中を巡っている天文マニアの方だった。今回は2年前にグリーン島に行った時に予約をしたかったが、出来ず後でしたら既に満員になっていて、止む無くこちらのフィッツ・ロイのリゾートを予約したとの方だった。明朝再開を約束して別れた。
 この観測場所は島の東端、崖の上に建って居るので海風が強い。

           頂上より灯台を見下ろす
風陰にテントを張り一夜を明かした。日が暮れると満天の星空だった。テントが内張りはメッシュになっているので、テンとの中から寝ながらにして星空を堪能できた。一時通り雨がパラパラ来た。星も出ているので大降りに成る事は無いと、そのまま寝ていた。その後千切れ雲が通る事は会ったが、雨は降らなかった。星座の確定が難しい程に、星が見える。夕方はペガサスを確定出来て他の北天に低い、わし座、白鳥座(片側の羽は地平線の下)、カシオペアの一部等等。真夜中に成るとペガサス座は真上の登り、逆さのオリオンが東から登って来る。明け方にはこのオリオンが真上に来て冬の大三角形が頭上に来る。南天の星座は、不明だが大犬座のシリウスから南に目を下げると、明るいカノープスが分る。更に少し右の方に目を移すと大小マゼラン星雲の薄雲のような輝きが見える。
 夜中からも時々下から人が上がって来た。4時頃には中村さんも来ると言っていたので、2時頃から機材をセットして場所を確保した。ライブ中継の人達も機材のチェックをしながら、仮眠を取って居た。夜が白んで来る前に中村さんがやって来て、機材をセットした。その間も人が次々にやってきた。東の空に金星が登りその方向から日の出が有ると思い、ビデオの方向をセットし直した。実はその地点よりも少し右側が明るく成り、5時34分雲の間から日の出が確認出来た。未だ第一接触は始まっていなかった。


          日の出真近
 5時40分頃から欠け始めたが間もなく、小さな雲の塊に入ってしまった。5分程でこの雲からは出て来たが次の雲の塊に5時55から15分程入ってしまった。この雲の塊がこちらに移動して太陽の動きと重なり皆既まで続くのではと心配した。しかし雲の流れの方が早く過ぎ去り、皆既までは雲の無い状態だった。

           日の出直後雲に隠れる

       この雲に15分位入ってヤキモキした。

          皆既日蝕に成るのを待つ人達
 6時36分細く成った太陽が一点になりダイヤモンリングの状態と成る。この灯台に集まった数百人(?)の人達から、どよめきと歓声が上がった。太陽の廻りに青白いコロナが現れた。今回は太陽の極大期の特徴の全方向にコロナが広がっていた。二分後再びダイヤモンドリングが現れ皆既日蝕が終わった。皆見れた事の喜びで、放心状態だった。誰からとも無く拍手が湧き上がり広がって行った。

         ダイヤモンドリング

            皆既日蝕

          第三接触(皆既の終)

        観測成功で喜び合う中村氏達


           復元までコマ撮り
 皆既が済むと暫くは余韻に浸る人達も、三々五々に帰り始めた。私は完全復元までコマ撮りをしてから撤収準備をした。ライブ中継のスタッフも同じくらいまで残って、後片付けをしていた。

今回場所の選択は的中した。ケアンズ市内は雲が多くて一瞬だけ見えた様だ。この時期東風が吹きケアンズの東の半島に当ると、雲が発生する。そこで半島の東のフィッツロイ島にしたのだが、その狙いは間違っていなかった。
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