11/20(月)朝夕スコール、日中快晴
今日はケアンズの西に有るテーブルランドと言う地方の都市アサートンまでぐるっと一周する事にした。テーブルランドは巡る道は大きく南北二つに別れている。今日は南のウールヌーラン国立公園を一周する。昨年来た時はツアーで、公園の南側のマムー熱帯雨林保護区へ来た。そこまでは同じ道を行く。
ウールヌーラン国立公園付近ロードマップ
朝7時にYHAを出発、ケアンズ市街地までは60Kmで走行。出る時は雲が有ったが、徐々に晴れて来た。前方に三角形のピラミッド山が見えている。次の町Gordonvaleの標識は従って車を走らせる。結構車が多くて前の車に付いて行った。ピラミッド山の麓のGordonvaleに着くと、AthertonとInisfailに別れる。南のInisfailの方のブルースハイウェイに進む。途中の町Babinda一帯はサトウキビの畑が続く。この町には長い歴史の有る製糖工場があるのだが、安い外国産の砂糖に押されて操業停止に昨年なった。その関連で成り立っていたバビンダはやがてゴーストタウンになると昨年聞いた。
イニスフェイルに着く手前で、目的地のMIllaa Millaaの標識が出て来た。そちらに右折してパルマーストン・ハイウェイに入る。イニスフェイルで約80Kmで約一時間なのでそこで休憩する積りだった。しかしイニスフェイルには寄らなかったので、その先の路肩に車を停めて休憩した。廻りは長閑な田園風景が広がり、北の方にクイーズランド州最高峰のバートルフレレ山(1622m)が見えている。
路肩で休憩遥かにバートルフレレ山(1622m)
ここからは緩やかな丘陵地帯になり、放牧地やお茶の畑が広がる。そして昨年訪れたマムー熱帯雨林空中遊歩道の所を過ぎてやがて森林地帯の道になり、Crawford展望台の標識があった。駐車スペースもあるので暫く車を停めた。僅かに木々の切れ間から、下のジョンストン川が見下ろせた。さらに下る小道が在り、北クローフォード展望台まで1.7Kmの標識が在った。ここでちょっと勘違いして1Km位なら15分程と思ってしまった。そこでその展望台まで行って見る事にしたが、下るは下るは30分近く掛かってようやく辿り着いた。確かに眺望が開け、大きく湾曲して流れるジョンストン川と向の山を覆う熱帯雨林を眺める事が出来る絶景の場所だった。確かに長い道を下る価値はあった。
クローフォード展望台
長い下り
途中ナラタケの様なキノコ
何種類かの木の実を見つける
やっと辿り着いた展望台
そこからの眺め
森林地帯を抜け緩やかに下る丘陵地帯を行くと、ミラミラ(Millaa Millaa)滝の標識が在った。右折して一車線の道路に入ると滝の入口300mとの標識が在り、そこが入口かと思ったが柵が在って閉まっていた。ちょっと行き過ぎたのでUターンしたが、やはりここではなくその先だった。森の中の道を下ると駐車場に出て、目の前がミラミラ滝だった。この滝は柱状花崗岩の崖に落ちる滝で、水量が少なくまるでシャワーの様で、滝壺が浅い池の様に成っていた。観光客が一人滝に打たれていた。もっと豪快な滝を連想していたのでちょっと拍子抜けがした。
ミラミラ滝
パルマーストン・ハイウェイからこのミラミラ滝と他の二つの滝を巡る一周道路ツァラサ クリーク(therasa creek Rd.)に成っているので、先に進んだ。田舎の一本道で牧草地帯のアップダウンとカーブの連続だった。走る車等無くノンビリこの時は廻りの景色も見ながら走った。暫く行くと次の滝ジリエ(Zilie Fall)滝に入口に着いた。しかしその先で道路工事をしていて道路閉鎖の看板が出ていた。取り敢えず滝を見に行く。こちらの滝は上から見下ろす様になっていた。水量も多くてミラミラよりも豪快で見応えが有った。
長閑な牧草地帯
ジリエ(Zilie Fall)滝入口道路閉鎖の看板
ジリエ(Zilie Fall)滝
道路閉鎖なので仕方無く戻ろうとしていると、前方から車がやって来た。工事車両は稼働中なのだが、通れそうなので行って見た。別段作業員も止めなかったのでそのまま進み無事抜ける事が出来た。次の滝エリンジャー(ElinjaaFall)滝は入口に森の中の開けた休憩所が在り、そこから下に下り滝壺に出る。小さい二股の滝で水量も少なめだった。
滝入口広場
エリンジャー(ElinjaaFall)滝
広場で休憩していると出て来たツカツクリ
パルマーストン・ハイウェイに出るまで放牧地
元のパルマーストン・ハイウェイに出て、アサートンの標識に従って車を走らせた。途中何カ所かの見所の標識が有ったが通過して、ケネディハイウェイを北上アサートンに着いた。ガソリンも半分になったのでアサートンで給油しようと思っていた。市街に入るとガソリンスタンドが見当たらない。市街に入る前に一軒有ったのだが、通過して来てしまった。そこまで戻り満タンにした。アサートンはテーブルランド観光の基地としてここに滞在して周辺を見て廻るのに都合が良い。しかし通りすがりの人にはこれと言った見る場所も無い。帰りの山越えのギリスハイウェイが気になり、少し休んだだけで帰途に就いた。
アサートンからユンガブラ(Yungaburra)を経て、有名なカーテンフィギスツリー(絞め殺しの木)の看板が有ったが、100キロ位で走っていたので通過してしまった。森林帯に入り火山湖のバリン湖に立ち寄った。静かな森の中の湖で静寂に溢れていた。観光クルーズも有る様だった。
静寂なバリン湖
その先からいよいよ山下り道と成る。観光地図を見ても、カーブの連続で可成り大変そうだ。実際下り始めると急カーブの連続で少しも気を抜けない。ブレーキを断続的に掛けカーブを40から60キロで下る。対向車や崖の補修工事などもあり、緊張の連続だった。途中から前のトラック(多分地元)がブレーキを掛けないでカーブを曲がって行く。
あッそーか、エンジンブレーキか。マニャアル車なら当然だが、オートマなので気付くのが遅かった。こちらもセカンドにしてブレーキを踏まずに40キロで下った。30キロくらいの下りで40-50分かかって下り切った。道は朝通過したゴードンバレに着きこれでウールヌーラン国立公園を一周した。
そこからはケアンズに向って一本道だった。しかし市内に入りどのみちに入れば良いか迷った。前が空いているレーンの方に入ったら、左折レーンだったりしてしまった。それでも見覚えのある建物が分り、通りも分ったので無事に市内にはいれた。朝7時に出発して午後3時前にケアンズに戻った。約230キロのドライブだった。初めての長距離ドライブで100キロ近い走行で、緊張して疲れた。