小牧の旅のあれこれ

あちこち旅をしている時のあれこれ

残雪の谷川岳

2015-04-26 23:50:27 | 登山
2015/04/26(日)快晴
 連休初日絶好のお出かけ日和と成った。ジパング倶楽部の割引が連休中は使いない。今日までは有効なので、谷川岳に行って来た。今回何十年振りかでアイゼン、ピッケルを使用しての雪山登山をして来た。
 八高線の一番電車に乗って土合に向かった。連休初日だが鈍行の乗り継ぎなので混雑は無い。水上付近は桜が残って居て、その先湯檜曽辺りが満開だった。

              湯檜曽付近から谷川連峰
水上でかなりの登山客が降りた。ここからバスでロープウェイ行きに乗る手も有ったのかと気がついた。土合は地下ホームで470数段の階段を登り、駅から20分程歩く事を思いば、楽な選択かも知れない。土合駅を降りてバスの時刻を見たが、歩く方が早いのでロープウェイ駅まで歩いて行った。丁度山肌は残雪が有り、ブナの芽吹きで美しい。ロープウェイへの乗り場は長い連絡通路が続く。20分程で天神平の雪の世界に着く。スノーボードを楽しむ若者たちの姿があった。スキー客は少ない様だった。

              土合駅の階段

               土合駅

              ブナの芽吹き

              谷川ロープウェイ

              天神平スキー場
駅から右の急斜面を登って天神尾根の稜線へ登る。結構登山者の姿が有ったが連休最盛期程では無いのだろう。雪の斜面の登りだったが先行者のステップが有り、アイザンは着けずに登って行った。尾根に出ると天神尾根の稜線と、その先に続く谷川岳が白銀に輝いていた。

              天神尾根と谷川岳
30分ほど行くと避難小屋に出る。その途中一箇所岩場があり、雪が付いて居なくて固定ロープを伝って降りた。避難小屋の所で缶ビールをデポして帰りまで冷やして置いた。ここでアイゼンを装着、尾根の右側をトラバース気味に行く。

           トラバース気味の尾根道
途中雪が無くなり、岩尾根を歩く箇所が有った。そこを越えて行くと谷川岳南面の雪の大斜面に出る。ここからは勾配が徐々にきつく成り、最後の山場となる。喘ぎ喘ぎ登り切ると頂上は目の前だ。

              頂上へ続く大斜面

           谷川岳頂上(トマの耳奥がオキの耳)
頂上には大勢休憩して居た。ここからの眺めは素晴らしい。東には眼下に切れ込んだマチガ沢、向かいには白毛門とそれに続く巻機山、越後三山の山々。遥か東には至仏山や燧岳と奥利根源流の山々が連なっている。北側には谷川岳のオキの耳や蓬岳、西には平標山へと続く稜線、さらに苗場山や志賀の山々が遠望出来る。

              白毛門

           平標への尾根
30分ほど食事休憩をして下った。頂上の南の大斜面はスキーが有れば、楽しく下れるがここまで担ぎ上げる気力は今は無い。一部グリセードをしながら下った。雪が腐って居てかなりの斜度が無いと、止まって終った。岩尾根の部分を下ってから、アイゼンを着けた。下でスリップすると急斜面の沢に落ちてしまうので、慎重に下った。避難小屋で冷やして置いたビールを回収。ゲレンデの降り口で休憩してここでビールを飲む。天気良し、景色良し最高の場所でのビールの味は最高に美味い!
コースタイム
高麗川       05:29
土合駅       08:50
ロープウェイ山麓駅 09:15
天神平       09:35
天神尾根稜線    10:00
避難小屋      10:15-10:25
谷川岳(トマの耳) 12:00-12:30
避難小屋      13:00
天神平       13:40-13:50
ロープウェイ山麓駅 14:20
土合駅       14:40
高麗川       18:50
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日和田山ハイキング

2014-09-27 23:18:56 | 登山
2014/09/27(土)快晴
 高麗川に戻って秋晴れの一日、式根島で一緒に成った人達と近くの日和田山へハイキングに出かけました。丁度下の巾着田の彼岸花が見頃な休日とあって、高麗駅からは大勢の人出で混雑していました。彼岸花の中を見物してから日和田山の登り口へ向いました。


             高麗駅前

             巾着田入口

             巾着田の彼岸花
最初急な登りの日高市民の森と言うピークを越えて行きます。此処を越すと、金刀比羅神社の石の鳥居の所から二手に分れます。何時も歩く左の男坂のルートを行きます。岩場が続く男坂の登り口が沢に成って居て、喉を潤しました。ここから断続的に岩場となり、此れを登って行きます。最後の岩場を越すと金刀比羅神社前の展望台に到着です。ここで一休みして眺めを楽しみました。此処からは眼下に今歩いて来た巾着田と、その先には飯能市街地、南東方向には所沢や都心方面が一望で来ます。空気が澄んだ日にはスカイツリーや富士山も見る事が出来ます。

           日高市民の森入口

             沢の水場



            男坂の岩場

            金比羅神社前の展望台
 一休みしてから日和田山山頂へ。ここで昼食と思ったが人が多くてその先に行く事にした。高指山を越えてマイクロウェーブ中継所へのコンクリート道を歩き、トイレのある所の休憩所で昼食にした。駒高で舗装道から分れ、物見山への山道を登って行きました。物見山から尾根沿いの檜の林の中を歩き、北向き地蔵まで行きました。此処から下り道に入りユガテ集落を過ぎ、武蔵横手駅に林道を下って行きました。途中五常の滝を見に寄りました。

             日高山山頂

             物見山山頂

             北向き地蔵

             ユガテへ下り

              五常の滝

              滝からの下り

              武蔵横手
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バリ島アグン山に登る

2007-07-22 23:05:39 | 登山
2007/7/22
アグン山に登る
21日の夜からアグン山登山に出かけました。ダイビング・サービスのオーナーから、お客さんでアグン山に登る人が居るのでどうですかと声を掛けられました。一度は登ってみたいと思っていたので参加する事にしました。日本から到着したばかりのお客をピックアップした後夜の11時半に私をビックアップして登山口のブサキ寺院まで向かいました。
 一緒に登る事になった女性の高橋さんは、到着後に登山をすると言う超ハードスケジュールをこなすタフな女性でありました。ブサキ寺院に1時頃到着。ガイドと落ち合ってそこから4キロ先の出発地点まで物凄いデコボコ道をバイクで運んでもらいました。後で分かったのですが、普通はブサキ寺院から歩き始めるのですが私たちの到着が遅かったためその分時間を短縮するためにガイドが自前で用意したのでした。
 多分アグン山の麓の最奥の村までバイクで登り、ここで朝食のための薪を渡され私のサブザックに入れました。丁度半月の日で既に月は無く、真っ暗の中を懐中電灯を頼りにひと一人の踏み跡の道を登って行きました。
 所々草に覆われた道は夜露に濡れ、先頭のガイドが鎌で草を払いながら登って行きます。尾根状の所を行くのですが、木々が無く畑に成っていると思ったのですが、明るくなって降りて来たら、伐採された森林の跡でした。道はこの山仕事をする人の作業道であたかも獣道と言った方が正しい。斜度もかなりきつくナイフ状の尾根道を一直線に登って行きました。1時間程歩くと森の中に入り、少しはジクザクに登るかと思いきや、ひたすら直登して行きます。
 ガイドは馴れた物でスイスイ登って行きますが、胸突八丁のこの登りは実にハードでした。高橋さんもタフでガイドと一緒のスピードで登って行きます。この斜度では一歩の歩幅が大きい為、ガイドのスピードには流石に付いて行けません。自分のペ-スでゆっくり登って行く事にしました。
 しかし富士山の様な斜度で、ジクザクに登らずひたすらに直登して行くのは、かなりキツイ物でした。森の中ではシンとした暗闇で人工的な物音は何一つ無く、下界のザワメキもここまでは届きません。その内上空の風のザワメキがしてきました。そして2時間程の登りで森林地帯を抜けました。空は満点の星空で南天の星々が煌めいて居ます。
 森林帯を抜けると溶岩の岩肌に草が点在するようになり、やがて岩肌のみとなり、それに溶岩の風化したジャリが混じりスリップして歩き憎い。尾根上の水が流れてやや沢状に成った所を登って行く。風が強まり歩き憎くなる。5時半頃に横穴状に成った窪地に到着。このルートにはここでしか風を避ける場所は無く、唯一火を焚く事が出来る場所のようだ。ここで朝食を取り日の出を待って登る事にして、大休止を取る。
 ガイドがお湯を沸かし紅茶とラーメンを作ってくれる。ここで麓で渡された薪が使われる。鉈で木を細かくし、いきなりマッチで火を着けたので「エッ!それじゃ着かないよ?」と思い際、すぐに炎が出た。渡された薪は樹脂をたっぷり含み火付け木だったのでした。お湯も沸点が低いのですぐに沸き、高橋さんが抹茶を立ててくれました。甘露甘露!6時20分頃ようやく明るくなり始め星の数も少なくなり、6時半を過ぎて日の出真近。眼下には雲海が広がりバリ島を覆っている。其の雲頂に日が当たり始めた時、茜色の西の空に伸びたアグンさんの陰が現れた。
 7時頂上に向かって登る。此処からは馬の背となり左右はかなりの急斜面。その上かなりツルっとした岩肌で落ちたら引っかかる様な所が無い。東風が強く常時15m位の風で、時々飛ばされそうな程の突風が吹く。身を屈めながら30分位登り、肩の部分まで登る。この先は更に険しいナイフリッジの尾根になり、風も強いので登頂は断念。此処までで引き返す。此処からの眺めは下は雲海に覆われているものの、風陰のバツール山と湖が北西の眼下に見え、その先の雲海の彼方には遥かにジャワの山々が見えます。
 帰りは突風とスリップに注意しながら慎重に下山。森林地帯に入りホッとする。下山もこんな急斜面を直登したのかと思いながら3時間余。何度もジャリでスリップして尻餅を搗きながら、足が棒に成る程のキツイ下りに汗だくになりました。
 バイクで来た道を歩くか、バイクにするとかとガイドが言うので、勿論こんな状態では歩く元気も失せ、バイクにすると答えると、有料だと言う。
「エッ?ツアー代金に入ってないの?」
「ツアーはブサキまでの送迎とガイド料だけ」
「じゃ来る時のバイクは?」
「あれは自分がサービスで出した、帰りは自分のバイクは良いが、友人のバイクのガソリン代は出して欲しい」
「はいはい、分かりました!ガソリン代位出しますよ!」
と言う事で無事送迎車の待つブサキ寺院に到着。雑貨屋でビールを注文すると、そ
れから冷凍庫に入れて冷やした温いビールで乾杯。実にハードなハードな登山でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする