「海洋島の特殊な生き物とその生態系」が認められて、2011年に世界自然遺産に登録された
小笠原は、大陸と一度も陸続きになったことがないので、多くの固有種があるが、種の数自体は
少ないので「生物多様性」は乏しい。
島で多く目にするのは オガサワラビロウ。 休憩所の屋根はこの葉で葺かれる。
小笠原村の木に指定されている タコノキ。 蛸の足のように(8本より多いが)
気根を出す。 枝ぶりによっては支柱の様にも見えるが、垂れ下がっている。
タコノキの実。 熟すと落ちて実がばらばらになる。 強靭な殻を鉈で割ると、
ナッツのような種が1個入っている。
ムニンヒメツバキ 花は終わりの時期で落花していた。 椿にしては地味な花姿。
受粉を競う他の植物がないので、花姿にエネルギーを使わなくなる。
ムニン(無人)を冠した固有種が多い。
タチテンノウメ シマギョクシンカ
花が咲いている固有種は少なく、色も地味。 シマを冠した名前も多い。
ホナガソウ ランタナ
華やかな色彩のこの2種は外来種で強烈にはびこって敬遠されている。
リュウキュウマツ モクマオウ
この2種の樹木も外来種で駆除の対象だが、かなりはびこっている。
落葉樹は少なく、紅葉するのはこの モモタマナ だけ。新葉と紅葉が同時に見られた。
数少ない、本土と同じ種の一つにワラビがあった。 やせワラビだが採取する人もいた。
シダは多い。 リュウビンタイモドキ の芽出し。 シマオオタニワタリ は木に着生。
木性シダの マルハチ。 茎の丸は葉痕で、その中に逆さの八の紋様がある。
オガサワラトカゲ は保護対象。 外来種のグリーンアノールは駆除対象。
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