秋の気配が漂ってきた。春の七草は七草粥として食べる野草だが、秋の七草は
花を観賞する植物。万葉歌人山上憶良が詠んだ歌から決められた7種だが、秋を
代表する花ではない。 盆の頃から花を咲かせてひっそりと秋の到来を知らせて
くれる植物とのことだが、近年ではいささか事情が違う。
7種の中で一番キレイなのはキキョウ。 盆花として使われた花だが、近年山野で
見られなくなった。 庭の桔梗はもう終わりごろ。
オミナエシも山野で見られなくなった。
七草の萩はこのヤマハギだが、これは木本科なのが気になる。
ススキとクズは畑では厄介な雑草。
ナデシコは、今年なでしこジャパンで一躍人気になった。これはカワラナデシコ
七草はフジバカマだが、それは関東以西に分布する種で青森にはない。
これは仲間のサワヒヨドリ。
至仏山中にナデシコの群落があったのを覚えているだろうか。尾瀬でのんびりしすぎて、至仏山荘に着いたのは午後2時過ぎ、ザックを預けて山頂を目指した。途中、疲労困憊の目に付いたのが、色鮮やかなナデシコの群落だった。あれもカワラでしょうか。
至仏山は岩だらけの印象がありますが、9合目辺りが見事な花畑で、長内さんは登頂を断念して花を観賞しました。登頂した者は花畑でくつろぐ時間もなく、あたふた下山しました。高山にあるのはタカネナデシコかと思います。