ホトトギス

里山の野生植物等との出会い。

秋の七草

2011年08月21日 | 日記・エッセイ・コラム

 秋の気配が漂ってきた。春の七草は七草粥として食べる野草だが、秋の七草は

花を観賞する植物。万葉歌人山上憶良が詠んだ歌から決められた7種だが、秋を

代表する花ではない。 盆の頃から花を咲かせてひっそりと秋の到来を知らせて

くれる植物とのことだが、近年ではいささか事情が違う。

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 7種の中で一番キレイなのはキキョウ。 盆花として使われた花だが、近年山野で

 見られなくなった。 庭の桔梗はもう終わりごろ。

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               オミナエシも山野で見られなくなった。

 

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    七草の萩はこのヤマハギだが、これは木本科なのが気になる。

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             ススキとクズは畑では厄介な雑草。

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   ナデシコは、今年なでしこジャパンで一躍人気になった。これはカワラナデシコ

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七草はフジバカマだが、それは関東以西に分布する種で青森にはない。

これは仲間のサワヒヨドリ。

 


2 コメント

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 東京空襲の直前、一家で故郷に戻った。口減らし... (阿木 邑)
2011-09-06 16:41:55
 東京空襲の直前、一家で故郷に戻った。口減らしに、戸数20弱の山間僻地の母の実家に預けられた。小学校に上がる前のそこでの1年間は、その後得ることのなかった貴重な経験だ。そのひとつ、お盆には、祖母が山から盆花(キキョウ)、粟花(オミナエシ)を摘んできて、仏壇に供えるまでの間、つるべ井戸の脇に置いた手桶に無造作に入れて置いたのを思い出した。
 至仏山中にナデシコの群落があったのを覚えているだろうか。尾瀬でのんびりしすぎて、至仏山荘に着いたのは午後2時過ぎ、ザックを預けて山頂を目指した。途中、疲労困憊の目に付いたのが、色鮮やかなナデシコの群落だった。あれもカワラでしょうか。
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キキョウ、オミナエシは山野で見かけなくなりまし... (沢里)
2011-09-08 13:38:51
キキョウ、オミナエシは山野で見かけなくなりましたが、昭和30年代に、秣山などで見た記憶があります。その2種がセットで盆花でした。
 至仏山は岩だらけの印象がありますが、9合目辺りが見事な花畑で、長内さんは登頂を断念して花を観賞しました。登頂した者は花畑でくつろぐ時間もなく、あたふた下山しました。高山にあるのはタカネナデシコかと思います。
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