ホトトギス

里山の野生植物等との出会い。

藩境塚

2014年07月09日 | 日記・エッセイ・コラム

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国道4号線は、津軽領と南部領を結んだ奥州街道。 街道沿いの、平内町と、野辺地町の境に

藩境塚がある。

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              野辺地町側にある駐車場脇に番所風のトイレ。

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  高札もあり、上は当時の文面。 下はその解説。

  武具類や鉄製品など南部の特産品を手形なしに他の領地へ持ち出すことを

  禁ずる。 家老。

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藩境塚は海岸近くにあり、高さ3,5mの土盛りが4つ。 四ッ森の表記もある。

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                  塚の前に、藩境塚の由緒書。

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           護岸の川を挟んで、両藩の領分を表した標柱も立つ。



















小さな花

2014年07月04日 | 日記・エッセイ・コラム

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小さな植物の拡がりがあり、微小な花が見えた。

2mmほどの花で、薄紅色の4弁花が、

ルーペでようやくみえた。

身近な場所にあるのに今まで気づかなかったのは、

花が小さいためだったのであろう。

コルシカミントと知れた。

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  ガクアジサイは、飾り花で囲まれた小粒の集まりが本当の花。 これは開花前。

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             エゾアジサイは開花。小粒がはじけた。

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 集散花序のヨツバヒヨドリも、穂状花序のシュロソウも個々の花は微小。

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          ラベンダーは大群生にして見栄えを良くする。

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冬に、雪が積もった枝に赤い実が目立つ

 

ウメモドキの花を初めて見た。

 

微小な花だった。


海岸植物

2014年06月29日 | 日記・エッセイ・コラム

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       キリンソウ                   ハマボッス

    海岸に特有の植物は、葉が厚く岩場に生えるものが多い。

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            スカシユリは海岸植物の代表格。

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               ハマヒルガオやナミキソウは浜辺を覆う。

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       セリ科の大物 オオカサモチ は花が終わって種になってきた。

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 ハマエンドウ と ヒロハクサフジ は似ていて混同する。

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  ハマナス と ノイバラ は共にバラ科で、この両者の自然交雑種が生ずる。

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     交雑種の コハマナス 。 花の色、大きさ、棘の大きさが両親の中間。

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 海岸植物と限らないのかも知れないが、海岸近くで稀に見る リシリツタウルシ。

 蔓性ではなく、気根もない。 触ればかぶれることは確かだろう。

































オロフレ山

2014年06月26日 | 日記・エッセイ・コラム

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 北海道胆振地方には、標高1000m前後の山が10座ほどある。 その一つ

 オロフレ山は標高1230mだが、登山口のオロフレ峠が930mで、スタート

 地点から展望がよい。

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            雲の上に羊蹄山、 その横にニセコの山並みが連なる。

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       20分ほど進むと、荒々しい岩肌が切れ落ちる羅漢岩。

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                 1時間ほどで山頂が見えてくる。

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 洞爺湖を展望。 後ろの山の上に、先進国サミットの会場となったウインザーホテルが見える。

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 登山道脇は花畑。 チシマフウロ、ヨツバシオガマ、カラマツソウなどが咲き乱れる。

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 低い山頂標と三角点。      徳瞬瞥山、ホロホロ山が並び、その右は名無し山。
































 


アポイ岳

2014年06月25日 | 日記・エッセイ・コラム

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日高山脈の南端付近にあるアポイ岳は、標高810mの低い山だが、固有種が多く、

その高山植物群落が特別天然記念物に指定されている。

森林帯の登山道脇に、熊避けの、筒型の鐘が吊り下げられている。

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 橄欖岩という硬い岩が露出している。 それによる超塩基性の特殊な土壌条件が、

 多くの固有種を生じさせている。

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        アポイアズマギク               アポイゼキショウ

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        エゾコウゾリナ            チシマキンレイカ

   アポイを冠する固有種が多いが、今年は開花が早く、めぼしい花は終わっていた。

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     山頂展望                    ハイマツ帯

 通常、高山では森林限界にダケカンバがあり、その上がハイマツになるが

 アポイ岳は7合目辺りからハイマツになり…

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   9合目からダケカンバになる。       山頂もダケカンバ林の中。

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  山頂からの展望はきかないが、少し下がった所から、吉田岳、ピンネシリへの稜線。

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                             7合目辺りでは、きれいな雲海が生じた。                         

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5合目辺り、斜面上部50mほどのところに、大きなエゾシカがいて、登山者を見つめていた。

北海道では、エゾシカによる食害が問題で、林内の所々に、食害予防調査のネットが設置されていた。