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『史記』季布欒布列伝

2019-01-14 10:41:47 | 四書解読
季布は、楚の人なり。氣任俠を為し(集解:如淳曰く、相與に信ずるを任と為し、是非を同じくするを俠と為す)、楚に名有り。項籍、兵に將たらしむ。數々漢王を窘しむ(集解:如淳曰く、窘は、困なり)。項羽滅ぶるに及び、高祖、布を千金に購求す、敢て舍匿するもの有らば、罪三族に及ばん、と。季布、濮陽の周氏に匿る。周氏曰く、「漢、將軍を購うこと急なり。跡ねて且に臣の家に至らんとす。將軍能く臣に聽かば、臣敢て計を獻ぜん。即し能わずんば、願わくは先だちて自剄せよ。」季布之を許す。迺ち季布を髡鉗(コン・ケン、髪を切り、首に枷をはめた。奴隷の姿)し、褐衣を衣て、廣柳車(集解:鄧展曰く、皆棺の飾りなり、載するに喪車を以てし、人の知らざるを欲するなり。他説有り)の中に置き、其の家僮數十人と并せ、魯の朱家の所に之き、之を賣る。朱家、心に是れ季布なるを知る。迺ち買いて之を田に置き、其の子に誡めて曰く、「田の事は此の奴に聽き、必ず與に食を同じくせよ。」朱家迺ち軺車(ヨウ・シャ、索隠:案ずるに輕車を謂う、一馬の車なり)に乘り洛陽に之き、汝陰侯滕公に見ゆ。滕公、朱家を留め飲むこと數日。因りて滕公に謂いて曰く、「季布、何の大罪ありて、上の之を求むること急なるや。」滕公曰く、「布は數々項羽の為に上を窘しむ、上之を怨む。故に必ず之を得んと欲す。」朱家曰く、「君、季布を視るに何如なる人ぞや。」曰く、「賢者なり。」朱家曰く、「臣は各々其の主の用を為す。季布の項籍の用を為すは、職なるのみ。項氏の臣は盡く誅す可けんや。今上始めて天下を得て、獨り己の私怨を以て一人を求む,何ぞ天下に示すことの廣からざるや。且つ季布の賢を以てして、漢、之を求むること、急なること此の如し。此れ北のかた胡に走らずば、即ち南のかた越に走るのみ。夫れ壯士を忌み、以て敵國を資く。此れ伍子胥が荊の平王の墓を鞭ちし所以なり。君何ぞ從容として上の為に言わざるか。」
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