スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

[あなたのそばに吟詠を](連載第14回)

2020-07-20 09:00:00 | エッセー「あなたのそばに吟詠を」

先週からの続きです。

(4)読みと余韻

『美しい日本語とはどんなことだろうか?』ということを改めて考えてみよう。

NHK「日本語発音アクセント辞典」によると、

①正確な表現力と美しい響きを持った言葉、

②しゃべりやすく聞き取りやすい言葉、

③やさしく誰にでもわかりやすい言葉ということである。

ということになるが、分かった様な禅問答に陥る様な感じである。

声の音域は、①平音部、②高音部そして③低音部の原則三つのみで、

詩吟は『読みと余韻の芸術』といわれるように

詩歌の心を良く読み取って言葉をはっきり発音しその心を余韻で自分の感情に移す。

余韻とは鐘を突いた後の響きをいう。

最初はその余韻を大きく廻したり、小さく廻したりするトーンの変化を大胆にした方が良い。

さらに、先に気持ちを音域に転換させてから声を出す様にしていくと良い。

明日に続きます。

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再度、M君へ「早に白帝城を発す 李白」指方龍順

2020-07-18 09:00:00 | 絶句

私は公益社団法人日本吟道学院認可修神会の会員です。日本吟道学院の段位「総伝」で「師範」位です。

このブログは少しでも詩吟へ参加してもらえるとうれしいな~と思って、発信しています。

再度、ブログ読者M君から「早に白帝城を発す」のリクエストがありましたので早速お応えします。

早に白帝城を発す 李白

朝に辞す白帝 彩雲の間
千里の江陵 一日に還る
両岸の猿声 啼いて住まざるに
軽舟巳に過ぐ 萬重の山

次の①前奏のみ、②カノン伴奏あり、何れかで視聴して下さい。

再度M君前奏で「早に白帝城を発す 李白」(指方龍順)前奏のみ

 

再度、M君へ「早に白帝城を発す 李白」指方龍順(カノン)

M君とは遠く離れていますが、オンライン詩吟にも取り組みましょう。

ではお互い修練に励みましょう。

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[あなたのそばに吟詠を](連載第13回)

2020-07-17 09:00:00 | エッセー「あなたのそばに吟詠を」

昨日からの続きです。

正しい深呼吸が健康に良いと言われるが、詩吟は声を出して吟じることと同時に呼吸器としては深呼吸になる。

正しい深呼吸で詩吟をすれば呼吸器を強くし、血液の循環を良くし全身の健康を促進するものである。

詩吟は息を吐けるだけ吐いて、それから十分息の吸い込みを続けることである。

十分に息を深く吸い込んだら、すぐに吐き出さないで、暫く息を止める。吸いこんだら息の力が発生し、

お腹に力を入れその息の力を持って最初の言葉に入る様にすると良い。

詩吟において声は良し悪しではないということを理解して欲しい。

無理のない素直な自分の声で良い。

高くてもうるさくなく、やかましくない声を心掛けること並びに

「強い声が大きい声、弱い声が小さい声ではないこと」が次第に理解できるであろう。

そしてそれらの原動力が呼吸法と日ごろの修練になる。

情感・詩情は、個々人の感受性からくるもので、教わって出来上がるものではないが、

『無心に吟じ続ける。ひたすら吟じ続ける。』を心身の中に染み込ませ、常に怠らない様に努力することであろう。

やはり何事も修練の連続である。

来週に続きます。

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[あなたのそばに吟詠を](連載第12回)

2020-07-16 09:00:00 | エッセー「あなたのそばに吟詠を」

昨日の続きです。

それは呼吸の仕方は数秒吸ってそのまま同じ時間止め、

その後、吸った時間の数倍の時間をかけて吐きだす、ということである。

又、「呼吸法は喉から浅くするものではなく、

かかとから気を吸い上げる様に深いものであって欲しい」と荘子の言葉にある、

と聞いたことがあった。

最近読んだ気まぐれの発見(山村修著)にも同様なことが記されていた。   

いくつか紹介する。

・声がどこかにある、つまり、「足指の先とか親指とか」である。そういうイメージが必要。

・声を足の指からひっぱってから出す、というイメージを持てと言っている。

途中で声がどこかつぼを押しているイメージを持てとも言っている。

普段の努力を忘れずに身体で覚えることが必要と思う。私も努力してみる。

・声を引き上げるように出す所で著者は腹から声を出す体感を得たと言っているが、

私は未だ実感を得ていない。  

明日に続きます。

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[あなたのそばに吟詠を](連載第11回)

2020-07-15 09:00:00 | エッセー「あなたのそばに吟詠を」

昨日の続きです。

(3)呼吸法

腹式呼吸が良いと言われ、腹から声を出せと言われるが、力は丹田において、

他の部分の力みは取り除いて、リラックスして声を出すことでそれが可能となる。

腹式呼吸は①まず「吐くこと」から始める。特に「ゆっくり吐くこと」が大事です。

②背筋を伸ばして鼻からゆっくり息を吸い込む。

③この時、丹田(臍の下3寸)に空気を溜めていくイメージでお腹を膨らませる。

④次に口からゆっくり息を吐き出す。吸う時の数倍の時間をかけて吐く。

吸う時は高原の爽やかな空気を吸い、

吐く時はイライラの原因の不安要因を身体から出していくイメージで行なうと良い。

最初は意識して体得できるまで続けて欲しい。

私達が睡眠している時には、

無意識の内に腹式呼吸をしていることでリラックスしていることは良く知られている。

明日に続きます。

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