先週からの続きです。
(4)読みと余韻
『美しい日本語とはどんなことだろうか?』ということを改めて考えてみよう。
NHK「日本語発音アクセント辞典」によると、
①正確な表現力と美しい響きを持った言葉、
②しゃべりやすく聞き取りやすい言葉、
③やさしく誰にでもわかりやすい言葉ということである。
ということになるが、分かった様な禅問答に陥る様な感じである。
声の音域は、①平音部、②高音部そして③低音部の原則三つのみで、
詩吟は『読みと余韻の芸術』といわれるように
詩歌の心を良く読み取って言葉をはっきり発音しその心を余韻で自分の感情に移す。
余韻とは鐘を突いた後の響きをいう。
最初はその余韻を大きく廻したり、小さく廻したりするトーンの変化を大胆にした方が良い。
さらに、先に気持ちを音域に転換させてから声を出す様にしていくと良い。
明日に続きます。