暮らしの差し色

慢性腎臓病の夫と二人、静かな生活です

心電図を計測する

2016-02-16 13:27:22 | 腎臓
夫は腎臓が悪いだけでなく、それ以前より長いこと高血圧管理で病院にかかっている。

今日は心電図をとる日だった。


               


昨年の夏前に、トレッドミル(ランニングマシーン)の上を歩行し、負荷をかけて心電図を測定したとき、狭心症の疑いがあるとの診断が出た。

入院して、カテーテルで造影して心臓を検査しましょう、と言われた。

しかし、夫は、腎臓に影響を及ぼす可能性が高い造影剤を注入して、腎臓にとってリスクのあるカテーテルの検査は拒否をした。

入院の予約の話まで出ていたのに、キャンセルしたのだ。

それほど、今より腎臓が悪くなるのはいやなのだ。


慢性腎臓病の患者は全国に1300万人いる。

腎臓を治す薬はない。


透析に至らないために、食事療法にみな苦心していることと思うが、それを適当にしては、透析に移行する。


いま、透析をなさっているかたが、「適当に」したという意味ではない。

透析に至ったかたは、それぞれ病名が異なって、小児でも、遺伝的に病気があって透析が必要なかたもいらっしゃる。


慢性腎臓病の場合は、検査入院で、家族とともに何度もDVDを見させられ、透析に至らないように食事療法をすることを叩き込まれるのだ。


今日は腎臓内科ではなく、循環器内科だ。

心電図の検査が始まる前に体を休めておくため、夫はひとりで先に朝早く自転車に乗って病院へ行った。

しばらく安静にしてから、心電図の測定をした。


私は、診察の予約時間に合わせてくればよい、と言われて、時間をずらせて、自転車で病院に行った。


循環器内科の診察室の扉の前に、中待合室がある。

そこにいるはずの夫がいない。

メールで、診察時間が早まるかもしれない、と夫が送ってきていた。

きっと、もうC-13の部屋に入っているのだろうと思った。

でも、診察中にノックして入るのはご迷惑だろうから、外で待っていると、じきに夫が診察室から出てきた。

ひとりで、かわいそうだったな、と思ったが、良い表情で席まで歩いてきた。


「どうだった?」

「心電図、問題ないって」


心電図では、狭心症ではないようだ。

カテーテルの検査のことも、最近の受診ではなにも先生はおっしゃらなくなったし、少し運動したほうがいいかもしれません、などと、前とはずいぶん違うことを話される。

前は、旅行もいけない、と言われた。

心電図で問題ないなら、血圧の管理は服薬でしっかりしているし、食事療法で、塩分の摂取も少ないので、毎食後に測定している血圧もたいして高くはないから、安心してよいだろう。

だいぶ前に、冠動脈の血管の太さが半分しかない、と造影したときに言われたことがあったが、いまは、心電図上では問題がないのであれば、カテーテルの検査も当分、話は出ないだろうと思う。


引退しても、こんな風に持病があると、せっかく時間をたくさん持てるようになったのに、食事制限のせいで、自由に旅行にいけないのは、おもしろくないことだ。

本人が一番悔しいだろうと思う。


しかし、高齢者のみなさんがほとんどそうであるように、持病とうまくつきあっていくしかないのだ。

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