暮らしの差し色

慢性腎臓病の夫と二人、静かな生活です

帰ってきました

2012-03-17 23:06:24 | 日記
雨でした。

夫の傘を持ち、カラのリュックを背負って、8時00分のバスに乗って、病院に行きました。

退院の日です。

部屋に着くと、夫は笑顔で待っていました。

食べ終えた朝食の食器がお盆に載っています。


9時に退院の会計の受付が始まるので、それまで荷物を詰めて、帰宅の準備です。

9時まで時間がありますが、早く行くことにして、カーテンがしまった入退院の受付の前で
ソファに座って待っていました。

会計が一番に済むと、また病棟に戻って、会計で発行された退院証明書を見せて
部屋に帰って待機です。

6日前からさっきまで、この病室で役立っていた小物などが、次々とリュックや紙袋に
おさまって、姿を消していきます。

しばらくして、看護師さんがいらして、退院手続き後の処理として、腕に綴じ付けてあった
名前のバンドを切ります。

そして、退院後の栄養指導の日と次回の診察の日など連絡事項の再確認があって、
部屋に忘れ物がないか、看護師さんが点検されて、退院となりました。

「お世話になりました」

このあと10時半に、今日の勉強として残っていた、透析室の見学があります。

「それまで、くつろいでいてください」と看護師さんが去っていきます。


時間をつぶすように、二人でおしゃべりをして、旅先の宿から出るときと
さほど変わらない出発の前の過ごし方です。


荷物を全部持って、透析室に移動し、少し早い時刻でしたが、声をかけました。

教育ビデオで聞いた透析の話を、看護師さんが、パウチに用意されたカードを使って
また説明してくれます。

それから、実際にベッドで横たわって透析されている患者さんのところで、解説を
聞きながら、見学させていただきました。


終わって、警備員さんのいる入退院口から、傘を持って、ふたりで病院をあとにしました。

数日分の食品と減塩しょう油を、すぐそばのスーパーで買い、次の行き先は、回転寿司です。

シャバに出て、したいこと。

おいしいものを食べることです。

夫にとって、今、食べたいものは、刺身です。

塩分と量に気を付けて、寿司をほおばり、1時間に1本のバスの時刻を気にしながら、
控えめに食べました。


こうして、「帰ってこれるかなぁ。。。」と夫が心配した生涯で初めての入院は、
無事終わりました。

うちについて、荷物をかたづけ、なにごともなかったような日常にもどっていきます。

違うことは、今夜の夕食から、減塩、低たんぱく、低脂肪の食事作りになることです。

鶏むね肉となす、人参、玉ねぎをクミンシード、ターメリック、チリパウダーで炒めた
料理を塩を入れずに作りました。

ヘルシーな食生活に切り替えて、健康体に近づけるよう、食品すべてに気を配って
いこうと思います。


おーっと、お見舞いを送ってくれた母に、退院の報告の電話をしました。

健康が一番だと、思った日でした。

コメント
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