四季菜遊土 菜園倶楽部

週末の菜園、土いじり、採れたて野菜の料理レシピ等々、農と食と環境を考える

落ち葉で堆肥作り : 2014年01年18日 

2014-01-18 | 土作り

日本列島上空には、強い寒気が流れ込んでいて、今日も、寒い一日となりました。

1月の野良仕事は、もっぱら、土作り。 今日は、落ち葉で堆肥作りです。

昨年、私の会社のビルの管理人さんが、会社周辺の街路樹から落葉する
大量の落ち葉を、毎日掃除する傍ら、集めてくださったものです。

今までは、産廃業者に、ゴミと一緒に処分してもらっていたそうですが、
この立派な落ち葉を、ゴミとして捨ててしまうのは、あまりに勿体無い。
集めた落ち葉は、全て貰い受け、定期的に畑に持ち帰っていました。

作り方は、いたってシンプル。
材料は、貯めておいた落ち葉と米ぬかと(あれば、鶏糞)畑の土だけ。

 (1) 落ち葉を、30~40cm程の厚さに、堆肥箱に入れたら、ジョーロで水をまき、
   米ぬか、鶏糞をたっぷり振り掛けて、足で踏み込みます。

 (2) 踏み込んだら、その上から、畑の土を4~5cm、被せます。
 (3) その後は、(1)~(2)を順番にサンドイッチ状に積み上げて行き、
    最後は、ブルーシートで堆肥箱を覆えば完成です。

会社近辺のケヤキ並木の落ち葉は、今年から、極上のふかふか堆肥となって、
畑の土を更に良くしてくれそうです。

 

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生ゴミ堆肥づくり(その1)

2012-04-24 | 土作り

最近、パーマカルチャーという言葉を耳にするようになってきました。
パーマカルチャーというのは、オーストラリアのビル・モリソン氏が1979年に提唱した
人間にとっての恒久的持続可能な環境をつくり出すためのデザイン体系で、語源は、
パーマネント(permanent 永久の)とアグリカルチャー(agriculture 農業)との造語だそうですが、
同時に、カルチャー(culture:文化)の意味も含むそうです。

確かに、人口の密集する大都会では、そのままの適応は難しい面も多々あり、非現実的に見えますが、
一人ひとりが、環境に対する関心を持ち、自分に出来る事を少しづつ取り組んでいければ、
時間はかかっても、今よりは、住みやすい社会環境を構築していけるのではないでしょうか。

私もここ数年、家庭や会社から出る生ゴミを廃棄物として処分するのではなく、
資源として再利用する(堆肥として土に還す)、循環型のモデルを家庭菜園で実践すべく、
無理の無い範囲で、楽しみながら、堆肥作りに取り組んでいます。

私の畑の堆肥作りの一例です(その1)

1) 家庭や会社で出た生ゴミは、発酵容器に入れて中間発酵させます。
   容器一杯になったら、液肥をとり、畑の堆肥箱へ移します。


2) 畑の堆肥箱に、収穫し終わった野菜の残渣や刈り取った野草などと一緒に投入します。


3) その上に隣の箱の半熟堆肥や畑の土を薄く被せ、米糠を振ります。


4) 2~3の作業をくりかえして積み上げていきます。


5) 最後にビニールを被せ、ゆっくりと発酵させます。
   半年もすれば、この生ゴミ堆肥が、秋冬野菜の植付前の、畑の土作りに利用できます。

   完熟した堆肥箱の中では、多くのミミズが住みつき、良質の土づくりに貢献してくれます。

   

 

 

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ボカシ肥つくり(その1)

2012-04-03 | 土作り

ここ数年、私の畑の土壌改良は、冬場に積み上げた自家製の堆肥とボカシ肥を中心に
行って来ました。 ボカシ肥は、主にEMボカシを作っています。

これらを畑に漉き込むようになってから、こころなしか、土が軟らかくなったように感じます。
春先は、夏野菜の植え付け前に、このEMボカシ肥作りが欠かせなくなってきました。

EMとは、(Effective Microorganisms)有用微生物群という意味の造語で、
1982年に、琉球大学農学部の比嘉照夫教授が、「EM技術」として発表されました。
EMは、自然界に存在する光合成細菌、酵母菌、乳酸菌、発酵系の糸状菌、グラム陽性の放線菌の
5グループから有用な働きをする微生物80余種を糖蜜の培養液の中に共存させたものだそうです。

(ただ、昨今このEMが、農業資材の粋を通り越し、放射能を除去するとか
 一部で、何でも良くなる万能薬のように言われている事には、いささか疑問を感じています)

このEM菌を活用した発酵肥料がEMボカシ肥です。
ボカシの作り方は、色々あるようですが、以下は、私が今まで、みようみまねで試してきた作り方です。


(1):EM1号を使ったスタンダードなEMボカシの作り方

用意するもの

 ●1500ccのペットボトル(清涼飲料水の空き瓶)
 ●15Lの蓋つきポリバケツ
 ●45Lのポリ袋 (プラスチック製トロ舟) 

 ●米糠   3.5kg
 ●油粕   1.5kg
 ●EM1号 15cc~20cc(大さじ1)
 ●糖蜜   50cc 又は 黒砂糖 200g
 ●井戸水か汲み置き水又は浄水器の水・・・1500cc

1) ペットボトルに汲み置いていた水1500ccをバケツに入れ、EM1号を大さじ1杯と
   糖蜜50ccを混ぜ、EM希釈液をつくります。

2) プラスチック製トロ舟に(無ければ直接ポリ袋に)米糠、油粕を入れよく混ぜ合わせ、
   1)のEM希釈液を加えて良くこねます。
   (握ると団子になり、つつくと割れるくらいの水分状態がベスト) 

3) 15Lのポリバケツに2)を袋ごと空気を抜くようにしてつめこんで、
   袋の口を縛り、バケツの蓋をして、冬場は室内の冷蔵庫横等で、夏場は屋外の日陰で、
   出来るだけ暖かく温度変化の少ない所で嫌気発酵(酸素を入れない発酵)させます。

4) 甘酸っぱい香りがしてきたら完成です。
   (夏なら2週間、冬の室内なら3週間後くらい)
   EM菌による白いカビ状の菌が繁殖しているのが確認できます。

5) 発酵が終わったものは取り出し、保存が効くように、丸1日か2日雨に濡れないところで
   ほぐして乾燥させます。

6) 米袋かポリ袋で保存します。

 


(2):EM1号が無い場合の代替ボカシの作り方

用意するもの

 ●1500ccのペットボトル(清涼飲料水の空き瓶)
 ●15Lの蓋つきポリバケツ
 ●45Lのポリ袋 (プラスチック製トロ舟) 

 ●米糠   3.5kg
 ●油粕   1.5kg
 ●生ゴミ発酵促進剤(嫌気性菌) 500g
 ●市販ヨーグルト 30~40g
 ●糖蜜   50cc 又は 黒砂糖 200g
 ●井戸水か汲み置き水又は浄水器の水・・・1500cc

  

  

1) ペットボトルに汲み置いていた水1500ccをバケツに入れ、
   糖蜜50cc又は黒砂糖200gを溶かし、市販ヨーグルトを混ぜあわせます。

2) プラスチック製トロ舟に(無ければ直接ポリ袋に)米糠、油粕、発酵促進剤を入れ
   よく混ぜ合わせ、1)の希釈液を加えて良くこねます。
   (握ると団子になり、つつくと割れるくらいの水分状態がベスト) 

3) 15Lのポリバケツに2)を袋ごと空気を抜くようにしてつめこんで、
   袋の口を縛り、バケツの蓋をして、冬場は室内の冷蔵庫横等で、夏場は屋外の日陰で、
   出来るだけ暖かく温度変化の少ない所で嫌気発酵(酸素を入れない発酵)させます。

  

4) 甘酸っぱい香りがしてきたら完成です。
   (夏なら2週間、冬の室内なら3週間後くらい)
   有用菌による白いカビ状の菌が繁殖しているのが確認できます。

5) 発酵が終わったものは取り出し、保存が効くように、丸1日か2日雨に濡れないところで
   ほぐして乾燥させます。

6) 米袋かポリ袋で保存します。

※ EM1号が切れた時、簡単に手に入る材料で、なかば手抜きで始めたのですが、そこそこ使えます。
  最近は、もっぱらこのパターンで作る事が多くなっていますが、その他にも、天恵緑汁を
  使ったもボカシ肥や、その土地に生息する嫌気性の土着菌を使ったもの等、まだ色々と試してみる
  価値のあるものが、多々ある様です。 

 

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