柔道つながり ~からみつく大外刈~

柔道を通じてたくさんの人と出会い、成長できました。
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GO TO THE HOSPITAL !!

2007年12月20日 | 携帯から
明日から膝の手術のため、堺市の労災病院に入院します。


前十字靭帯断裂という症状は、バスケットボールやバレーボール、スキー、格闘技などの競技で多い怪我です。その治療法は、2通りあります。


ひとつは、足の筋肉を靭帯の断裂部分に移植する再健手術。

もうひとつは、手術せずに固定・リハビリを行って治療する保存療法。


基本的に、切れた靭帯が復活する確率は、ほぼゼロに近く、僕は手術して、半年近くリハビリを行い、1年後の現役復帰を目指すことを決めました。



しかしながら、柔道-60kg級の野村忠宏選手。
この人も前十字靭帯断裂という怪我をしながら、北京五輪に出場するため、手術せずにそのまま保存療法を行うことを発表しています。


自分が膝をやってからわかったことは、前十字靭帯がないと、激しい運動をすると、簡単に膝が抜けるということ。

膝が抜けるとどうなるのか。
まず激痛が走り、膝から下の感覚がしばらくなくなります。その日の夜には、たいがい患部が腫れます。でも、2~3日後には、普通に歩けるようになります。
僕の場合は、アホなことに、「これやったら大丈夫やん。」って痛みを忘れて稽古して、また抜けるということが計7回。

7回目には、さすがに考えを改めました。



さてさて、野村選手。
ブログを読んでいると、リハビリもしっかり行ってはいるものの、やはり思い通りの動きができないみたいです。

北京五輪の代表になるためには、年明けに始まる欧州サーキット国際大会で結果を出し、さらに国内予選で勝たなければなりません。


国内には、江種選手や平岡選手などの強豪がいます。

世界では、驚くほどのスピードで成長している怪物が続々登場してきています。

更に、再び膝をやってしまうと、もう時間的に北京五輪は絶望です。


しかし!


男は、目の前のハードルがあればあるほど燃えるもの!

野村選手が天才と呼ばれる所以は、一般人が不可能と思うことを可能にしてきたからこそ。

正直、フランス国際大会・国内予選という激闘を、怪我無く勝ち進むのは至難の業だとはわかっていますが、野村選手の精神力ならば奇跡を起こすのではないかという一縷の望みを持ってしまいます。


同じ部位を怪我したからということもありますが、野村選手を応援したいと思います。

あと、応援していた小川選手が負けちまったもんで(笑)





そして、僕も手術が終われば、いろいろ迷惑をかけた人にお返しをして、現役復帰に向けて頑張っていきたいと思います。

そして、必ず生徒たちと稽古しに来ます!



写真は、合宿中の朝トレ後の様子。
真っ暗な空が、だんだんと明けてくるシーンは清々しいもんです☆

冬合宿が終わりました

2007年12月20日 | 柔道
12月16日(日)~19日(水)にかけて、大阪商業大学近く、TTSセンターにて冬期合宿をおこないました。


主なスケジュールは、朝トレーニング(6:15~7:00)・午前稽古(9:00~11:30)・午後の出稽古(太成学院高校・近畿大学附属高校)などです。


ちなみに、16日(日)の午前は、深江橋にある大阪講道館にて、初段以上の生徒達が紅白試合に参加しました。この試合は、いわゆる「段」を上げるための試合であり、高校生・大学生・社会人に関係なく、段位ごとに分けられて行われる勝ち抜き試合です。
みんななかなか頑張りましたが、主将のさかもっちゃんが、重量級の高校生・大学生相手に4人抜きし、5人目も引き分けるという大活躍を見せ、見事二段になりました。新人戦で大敗してから、僕も生徒も意識が変わり、稽古の質も変わってきました。全体的にレベルが上がってきました。

また、その日の夜は、布施駅前ビブレ4Fにて、「3年生を送る会」が行われました。
最初に挨拶した前キャプテン・森本の挨拶は泣けました。

「本当に苦しかったです。人を動かすってこんなに難しいって初めてわかりました。」

って言いながら、ボロボロ涙を流しました。

ピノの代が引退し、森本がキャプテンになり、先生からボロカスに怒られ、後輩は言うことをきかない、自分の稽古ができない・・・あいつが目に涙を溜め、落ち込んでいた姿を思い出しました。

そして、最も苦しい時期を抜け出し、背負い投げが決まるようになり、インターハイ予選でもう少しというところ(ベスト8)まで勝てるくらいに成長したこと。

いつの間にか、柔道部の精神的な支えと呼べるくらいの存在になっていたこと。

森本の涙で、この1年間が走馬灯のように思い出されました。

森本はじめ、3年生のみんなは本当におつかれさん☆

あの涙は、中途半端にやってきたヤツには絶対出せない涙やと思うよ。



出稽古を行ったことも、大きな刺激を受けました。

太成学院高校の部員は、全体的にレベルアップしていました。
今年からコーチになった玉衛先生(僕の学年ひとつ下で九州出身)の力が大きいように感じました。さかもっちゃんやしんやも、乱取りでボコボコにされて、ヒィヒィいってました。

近大附属の稽古には、大阪体育大学浪速商業高校、東大阪大学柏原高校も参加。
とても活気のある稽古でした。
うちの学校での乱取り4分×10本に慣れている子ども達は、5分×23本の稽古量にぶったまげたことでしょう。後半はゾンビみたいになってました(笑)

出稽古を見ていて思ったこと。
やはり強い学校の指導者は、場の盛り上げ方がうまい。そして、人の使い方もうまい。

稽古の中に、生徒が強くなる仕掛けをたくさんつくっています。

自分はまだまだ工夫が足りないです。。。

かなり勉強になりました☆



生活面で言うと・・・2年生の精神面での成長ぶりに、少し驚かされてます。
最終日前日の夜、宿舎の使ったエリア全ての掃除をするように、生徒に指示しました。

ここで僕の頭の中では・・・「一番面倒くさい風呂掃除(風呂場はかなり大きい)をする2年生はさかもっちゃんだけやろな~。あとの2年生は楽な方に行って、1年生にやらせるやろう(すんません)。」なんて考えてたわけです。


しかし!


しかしですよ!!


人をおちょくるのが大好きなしんやが、雑巾を持って洗面台を率先して拭いている!

自分の欲望に正直に生きるおーしゃんが、額に汗にじませながら風呂掃除を頑張っている!

「先生、この風呂場、何点ですか!?」やって。


なんかもう、別人みたいで泣きそうになりました。

僕の見当違いでした。心の中で謝りまくりました。


だいぶ成長したな!
俺が和歌山に行っても安心できるかな。

ホンマに嬉しい瞬間でした。

ちなみに、風呂場の点数は90点でした。(すごい綺麗になっていたけど、タワシがひとつ直し忘れていたため)



ということで、心技体それぞれの成長を感じさせられた合宿だったと思います。
最後に、1年生のサトミ(♂)が先輩に昼飯食わされて、嘔吐するというアクシデントがありましたが、それ以外はよしとしましょう。
同い年のセキとピーマンが、ゲロまみれのモップを手洗いしている姿には衝撃を受けましたが・・・


☆友情とは美しきものかな☆


~サトミの名言~

我慢できずトイレに駆け込むも、間に合わずにトイレのタイルにリバースした後にひとこと。

「トイレまであと3歩だったんですよ!」(なぜか嬉しそうに)

合掌。

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