映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『アメリカン・ギャングスター』

2008年02月02日 | Weblog
よい

リドリー・スコット 監督
デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ、キウェテル・イジョフォー、キューバ・グッディング・Jr、ジョシュ・ブローリン、テッド・レヴィン、アーマンド・アサンテ、ジョン・オーティス、ジョン・ホークス、カーラ・グギーノ、RZA、ルビー・ディー、コモン、ライマリ・ナダル、ロジャー・グーンヴァー・スミス、マルコム・グッドウィン、ユル・ヴァスケス、リッチー・コスター、ワーナー・ミラー、アルバート・ジョーンズ、J・カイル・マンゼイ、ティップ・ハリス、ジョン・ポリト、ケイディー・ストリックランド、ロジャー・バート、リック・ヤン 出演

1970年代初期のニューヨーク。ハーレムを仕切るギャングのボスに15年間仕えてきた運転手のフランク・ルーカスは、ボス亡き後、誰かに使われる人生から抜け出すことを誓い、一匹狼として生きることを決意。ベトナム戦争の軍用機を利用して東南アジアの麻薬を密輸する計画を思いつき、大胆な行動力を発揮してそれを実行に移し、麻薬の新しいビジネス・モデルを築き上げることで暗黒街のアメリカン・ドリームを達成していく。腐敗がはびこる警察内で自分だけは腐ったリンゴになるまいと踏ん張り、麻薬ルートの解明と、それ以上の巨悪に立ち向かっていく刑事リッチー・ロバーツ。顔の見えない敵であったフランクをジリジリと追い詰めていく…。

長い(157分)がそれほど気にならなかった。
それ以外に気になったところがある。この作品のおもしろさがストーリーに依存しすぎているのではないか、ということだ。
演技が悪いわけではない(もっとも、よかったのはラッセル・クロウの養育権を争う最後のシーンだけだが)、映像が悪いわけではない(リドリー・スコットの映像が悪ければおわりである。さすがにスモークに光がテラテラあたるようなシーンはないが)、特に印象に残るようななにかが足りないだけである。

もちろん、大御所となってしまい巨大な制作費を使う以上無難なつくりになってしまうのだろうが、それではリドリー・スコットの存在意義がなくなるのではないか。

スタンリー・キューブリックのような方向性を持ってほしいのだが……。