映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『デス・プルーフ in グラインドハウス』

2007年09月14日 | Weblog
デス・プルーフ in グラインドハウス - goo 映画
よい

クエンティン・タランティーノ 監督
カート・ラッセル、ロザリオ・ドーソン、ローズ・マッゴーワン、シドニー・ターミア・ポワチエ、ゾーイ・ベル、マイケル・パークス、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ヴァネッサ・フェルリト、ジョーダン・ラッド、トレイシー・トムズ、マーリー・シェルトン、ニッキー・カット、イーライ・ロス、クエンティン・タランティーノ 出演

テキサスの田舎町。人気DJのジャングル・ジュリアは女友達と共にお気に入りのバーにくり出した。しかし、そこに不気味なシボレーを乗り回す男、スタントマン・マイクがやってくる。ジュリアたちはバーで会話をするうちに、彼への警戒心を緩めていくが…。その14ヶ月後、テネシーのとある町。映画撮影に携わっているキム、ゾーイたちは撮影の合間をぬって車の試乗をすることに。しかしそんな彼女たちにマイクが目をつけ…。

B級映画ばかりを2本立て、3本立てで上映するアメリカでかつて流行った映画館“グラインドハウス”を現代に甦らせるべく、クエンティン・タランティーノ監督と盟友ロバート・ロドリゲス監督がホラー映画を競作した2本立てムービー「グラインドハウス」のうちのタランティーノ版で、独立した1本の作品として再編集されたディレクターズ・カット完全版。



編集が下手だとして有名なクエンティン・タランティーノの作品だけに、完全版ではなくて2本立てで観てみたかったが、これは名作である。

男を殺したいと思ったことのある女性、単純明快なストーリーが好きな人、パツキンギャル(!)やセクシーなおしりが好きな人、どハデなカーアクションが好きな人、70年代のB級映画が忘れられない人、映画の内輪話が好きな人、日本の二番館、三番館が好きだった人にはオススメだ。

カート・ラッセルのキャラクターがおかしい。不気味だが根性がないのだ。

序盤がもったいつけすぎるくらいに長いのと、後半になるとなぜか画質が良くなる(笑)のが気になるが、かなりよい。

日本で上映することになると、最初に「監督の意図で映像にキズや音声が聞こえにくくなって……」などと注意書きを入れなければならないのが残念である。

『姑獲鳥の夏』

2007年09月14日 | Weblog
姑獲鳥の夏  - goo 映画
ふつう
実相寺昭雄 監督
堤真一、永瀬正敏、阿部寛、宮迫博之、原田知世、田中麗奈、清水美砂、篠原涼子、松尾スズキ、恵俊彰、寺島進、堀部圭亮、三輪ひとみ、原知佐子、荒川良々、京極夏彦、すまけい、いしだあゆみ 出演

昭和27年夏、東京。小説家の関口は、生活のために請け負った雑文のため怪しげな噂を追っていた。ある大病院の娘・梗子が、20ヶ月も妊娠しているのに産気づかないというのだ。その上、彼女の夫も1年半前に姿を消し、行方不明のままだという。関口は何かにつけ頼っている友人の京極堂に意見を求める。博学な古本屋店主である彼の助言にしたがい、関口は同じく友人の探偵・榎木津に相談することに。そこで関口は、梗子の姉で失踪した義弟の捜索依頼に来ていた涼子と出会う。

「うぶめのなつ」と読むそうだ。
おどろおどろしさを出すことにはある程度成功しているが、おもしろくはない。脚本の失敗だろう。

出演陣はすばらしいのだが、どの人も十分な時間をかけて魅力を引き出すようなことがされていない。永瀬正敏が割にあわない損な役まわりを地道に好演している。

これだけ異常者が多いと(笑)、推理ものとしてはつまらないものになってしまう。

優秀な探偵(阿部寛)、優秀な霊媒師(堤真一)がいるのだから、とっとと片付けてほしかった(ちょっと長い)。どちらも特殊能力、心霊力を持っているというのがミソでふたりとも序盤から話が終わっていると宣言して、この作品のレベルを証明してくれる(笑)。

『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』

2007年09月14日 | Weblog
トゥモロー・ネバー・ダイ - goo 映画
よい
ロジャー・スポティスウッド 監督
ピアース・ブロスナン、ジョナサン・プライス、ミシェル・ヨー、テリー・ハッチャー、リッキー・ジェイ、ゲッツ・オットー、ジュディ・デンチ、デスモンド・リュウェリン、サマンサ・ボンド、ヴィンセント・スキャヴェリ、ジョー・ドン・ベイカー、コリン・サーモン 出演

BMWださなきゃいいのに(笑)。

ローソンでデジタルリマスター版が1000円だったので買ってみた。
このクォリティでこの値段ならば、買って損はない。
一ヶ所「ブチッ」というノイズが終盤にあったが、これはもう一回観ないと原因は不明。
日本語版ジェームズ・ボンドが神谷明というのは上手下手ではなく、違和感があった。

序盤から中盤にかけての提督のバカっぽさや、GPSエンコーダーのつながりなどがよく考えられている。
バイクアクションが見事。ミシェル・ヨーの控えめな魅力の見せ方がうまい。