「ともだち100人できるかな」♫
今年2月26日に亡くなった詩人 まどみちおさんの「一ねんせいになったら」の歌詞は、小学校への入学を待ちわびる子ども達の心躍るような気持ちを表していると感じます。その昔私も真新しいランドセルを前に、入学を楽しみにしていたことを今でも覚えています。
時は流れ、私は幼稚園教諭になりました。4月は入園する子どもに加え、進級によるクラス替えなどで園児にとってもフレッシュな季節です。
この時期になると園児を迎えにくる保護者が決まって子どもにかける言葉がありました。「お友だちできた?」です。
この質問に笑顔で「うん、できた」と答える子どもがいる一方で、はかばかしくない表情をする子どももいたことを覚えています。
「友だちできた?」
挨拶言葉のように繰り返し交わされるこの言葉、難なく友だちができる子どもはともかく、そうでない子どもにとっては「友だちをつくらなければいけない」という脅迫観念になりはしないかと、いつしか私は感じるようになっていました。
すぐに友だちができなくても何も問題ないはずなのに、友だちができないことは何となくマイナスだというニュアンスを、私は「友だちできた?」に感じてしまうのです。
営業職の目標数字ではないのですから、友だち獲得という目標に向けてしゃにむになる必要はなく、大人たちには子どもが友だちを作っていくのをゆっくりと見守る姿勢が必要なのでは、と思います。
この春、入園や入学、入社とそれぞれの門出をスタートさせたフレッシュマンがゆっくりと良き友だちに出会えると良いなと心から思います。
因みに、私のFacebookの友だち?知り合い?の人数は現在ぴったり100人です。この人数多いのか少ないのか・・・私にはわかりません。
(人材育成社)