
お盆のいま、夜空にいくつかの流れ星を見ることができます。ペルセウス座流星群です。
そのピークは昨日でしたが、24日頃まで観察できます。深夜でも明るい都内ではなかなか見ることはできませんが、周囲に明かりが少ない場所で雲が無い夜にはよく見えるそうです(昨夜は神戸市の六甲山付近で1時間に10個程度観察できたそうです)。
星座をはじめて「発見」したのは、約5千年前のメソポタミア地方の羊飼いだといわれています。それが、ギリシャに伝わり神話と結びついて現在の星座になりました。ペルセウスはギリシャ神話に登場する英雄で、頭髪が蛇になっている妖怪メドゥーサを退治したことで知られています。
星座を構成する一つひとつの星どうしは近くにあるように見えますが、お互いに何百光年も離れています。また、流星群も何百光年も離れたペルセウス座から飛んできたわけではありません。実体は、ペルセウス座が見える方角から飛んできた太陽系内の「ちり」です。
星座と神話は科学とは別の物の見方を提供してくれます。仮に人間に最初から科学的な知識があったら星座や神話は生まれなかったでしょう。知らなかったから「想像」したのです。
人間は、知らないことを「知りたい」と思うから想像力をはたらかせます。その結果、知識も増えていきます。もしも「知りたい」と思う気持ちが少なくなってきたら・・・それは精神の老化現象なのかもしれません。幸い私には知りたいことがまだまだたくさんあります。肉体はだいぶ老化してきましたけれど。
(人材育成社)