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話の長い人の特徴

2016年01月27日 | コンサルティング

あなたの知り合いに話の長い人はいますか?いますよね、もちろん。
昔から「校長先生の朝礼」、「結婚式での上司のスピーチ」などが有名ですが、ビジネスの場でもたまに話の長い人に遭遇します。初対面の人がこのタイプだと、結構こたえます。

私見ですが、話の長い人は明るい性格の人が多いようです。もちろん根暗な人もいますし、攻撃的な人もいれば、自虐的な人もいます。しかし、すべてのタイプに共通する3つの特徴があります。それは、1.自己評価が高い、2.人の話を聞くのが苦手、3.要約する力が弱い、です。

自己評価が高くて明るいタイプ、特にポジティブシンキングを身上とする人たちはかなり高い確率で「話の長い人」と思って間違いありません。

私も今までに何度か、ビジネスパーソンが集まる場でこのタイプの人たちと話をしたことがあります。

あるミーティングで私が司会をしていたときのことです。
「では○○さん、ご意見をお願いします。」
○○さんはゆっくり立ち上がると、話しはじめました。
「はい。いきなり結論を申し上げる前にまず私の立場を改めてみなさんに知っていただきたいと思うのですがえ~と私が学生時代にマネジメントを学んだことがこの問題に関する考え方の背景にありましてあの~先ほどXXさんが言われたような立場も十分理解した上でこれからあえて言わせていただくわけですから決して反論を言うつもりではないことをですねその~わかっていただきませんと本来の意味が間違って伝わってしまうのではないかと危惧するわけで・・」
「あの、○○さん、時間があまりないので短めにお願いします。」
「あ、はいはい。短めですね。わかりました失礼しました今日はとても興味深い議論だったもので一言でお伝えしてしまうのは失礼かと思いましてその~(以下延々と続く)」

先ほど挙げた3つの特徴を見事に示している例でした。

研修でも、受講者にグループ討議の結論を発表してもらうときなど、こういう人に当たることがあります。研修では講師が権限を持っているので、ベルやアラームを鳴らして止めることができます(ごく稀にですが、ベルを鳴らしても暴走し続ける人もいますが)。

話が長いことによって、他の受講者の話す時間がなくなるという「被害」が発生します。話の長い人は時間泥棒なのです。ところが、当の本人にはその自覚がありません。

もし、あなたが「話が長い」と言われたことがあったとしたら、知らず知らずに泥棒をしていたのだと思ってください。

とはいえ、何事もポジティブに考える人にとっては、あまり効き目がないかもしれませんね。

レイモンド・チャンドラー風に言うならば「話の長い人にさよならをいう方法はいまだに発見されていない。」といったところでしょうか。

(人材育成社)