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何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

阿賀野川・鹿瀬ダムは「天女の花筏(はないかだ)」から見て!

2020年10月22日 | 土木構造物・土木遺産


まずは惜しげもなく、最初から大パノラマ写真を見ていただこう!
川のネタ、土木遺産ネタに戻って、今回は阿賀野川の「鹿瀬ダム」を見に行ってきたのでご報告。
以前にも書き込んだことだが、阿賀野川水系のエネルギー量は包蔵水力・既開発とも国内第三位。明治期から開発が進められ、国力増強が叫ばれていた1928年(昭和3年)に完成した、当時としては東洋一とも言われたコンクリート式の重力ダムである。
水量も多く、流れも速い、川幅や水深もあるという阿賀野川に、発電目的のために「半川締切工法」という、川の流れを左右に偏らせ、ダムを半分ずつ建設するという珍しい工法が採用された。

堤長304メートルに、ゲートが20門。鹿瀬発電所と鹿瀬第二発電所(ダムの左右)で10万4500キロワットを発電する。事業主体は東北電力。地元では地名からあ「角神(つのがみ)ダム」と呼ばれている。
当初は、すぐ川下にある昭和電工鹿瀬工場(現・新潟昭和)に電気を供給するなど、工業用の電力を発電していた。
阿賀野川の電力開発計画の中で、最初に作られたコンクリート式のダムで、シンボリックな存在。「日本の近代土木遺産」の中でもAランクです。



重厚なダムは、間近に見ることも可能なのだが、最初の写真でご紹介したとおり、ダムだけでなく、ダム湖や川の流れ、付近の山々を一望できるスポットがある。赤崎山がそれ。
ダム一帯は、赤崎山公園として整備されていて、観光地となっている。標高371メートルの赤崎山は、登山道も整備されているが、実は林道を使ってクルマで頂上近くまで上ることができる。
写真撮影のスポットは、クルマで行ける道としては終点。切り立った崖のところに展望台「天女の花筏」が設置されており、ご覧いただいた眺望が楽しめる。

林道は道路が狭く、急坂とカーブの連続。クマも生息しているというので注意が必要です。

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