最後の秘境『雲ノ平』へ。 ここは周りの小屋に1泊しないと入ることの出来ない秘境の楽園『雲ノ平』。 北アルプスの奥深い山中にぽっかりと広がる緑の台地である。
朝食5時。外は雨である。 防雨対策をとり、7時太郎平小屋を後にした。
雨の中でも外気が冷え込んでおり、合羽を着ていても歩き易い。 また、周りの草花が生き生きしていた。濡れている木道のスリップに注意し、薬師沢に向かう。
先週の豪雨でも、薬師沢中俣付近の橋は、順調に通過できた。 左俣出合通過8時10分。この辺りも、木道が続きとても歩き易い。
カベッケヶ原、通過9時半。 ここまで来ると、薬師沢小屋は近い。
9時40分薬師沢小屋に到着した。 雨は上がり始め、合羽を脱いだ。
小屋のテラスで、雲ノ平への急登2時間のために腹ごしらえ、太郎平の竹皮に包まれた寿司飯弁当を食べた。とても美味しかった。 薬師沢小屋出発10時半。
小屋前の吊り橋も、増水時は怖かったようだが、上部は水の引きも早く、支障なく通過。10時45分雲ノ平への急登に取り付く。 風の入らない樹林帯の急登を、立ち休憩2~3回とり、滴る汗を拭く。 汗かきの自分は、汗をかかぬように歩くことを心がけているのだが、流石ここでは無理があった。 標高を稼いた所で、振り返ると昨夜の宿『太郎平小屋』が目に入り、やっと今まで下った分が取り返せたと感じた。
雲ノ平の「木道末端」に到着13時15分。青空も見えて来た。 皆さん気分一新で歩きが、とても軽やかになった。アラスカ庭園着13時45分。
ぐるり名峰に囲まれた雲ノ平の木道を歩く気分は最高である。 ただ単に歩き抜けるのが惜しく感じ、後ろを見たり、花を見たり、深呼吸をしたり目や肌で「雲ノ平」を感じ取った。
奥日本庭園通過14時20分。 ここまで来ると今日の宿「雲ノ平山荘」が歩きながら見え隠れしていた。 山荘に入る前、手前の「祖母岳」に立ち寄り、今日8月25日(日)であるが、雲ノ平一帯チングルマの実が良く目についた。
雲ノ平山荘到着15時20分。 やったねと思いきや、前列で「雷鳥」・「雷鳥」と言う叫び声が聞こえ、「エッ」と到着を出迎えてくれた雷鳥さんを望遠で捕えた。
親子連れでとても可愛く、皆さんも夢中で撮っていた。
山荘は木の香りがする綺麗な小屋で、ビックリした。
夕飯は「石狩鍋」で皆さん食が進んだ。 明るい内に小屋入りできたので、夕食前に皆でテラスに出て、360度の山岳風景を堪能した。明日登る「水晶岳」
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