赤岳を南側から見てみようと、南端の山を歩いて見た。 6月28日(金)の好天の中を汗を絞りながら青年小屋に入った。
今朝は素晴らしい天気に恵まれ、南西側に昨日登頂した『編笠山(2,524m)』がクッキリ。
そして北東側にはギボシと権現岳(2,715m)、その手前に権現小屋がハッキリ確認できた。
梅雨の時期に、こんな好天に恵まれ、全員気分はハイになっていた。 遠く南南東方向には世界遺産で話題の富士山も見る事ができた。
朝食5時半、オーナーの奥さん手製の「シュウマイ」が振る舞われ、朝から元気が頂けた。 6時半、オーナーや従業員(秋田の若者)の方の見送りを受け権現岳に向け出発。 朝日を浴びたクロユリが輝いて見えた。
樹林帯を抜けたら、昨日登った「編笠山」とお世話になった青年小屋が真後ろに見え、視線を遠くに向ければ雲海上、南西方向に木曽駒ヶ岳や南東方向には富士山が確認できた。
7時20分森林限界を抜けると右手にギボシの堂々とした山容が目に飛び込んで来た。森林限界は本州中部で標高2,500m付近と言われ、これを超えると周りの風景が一変する。
ギボシの南側、山頂直下を巻いて権現本峰に取付く、7時30分ガスが湧いて来たが、その先に八ヶ岳の最高峰『赤岳(2,899m)』が顔を見せてくれた。
落石に注意を払い、慎重に歩を進め8時20分権現岳手前の権現小屋に到着。
この小屋はカレーが美味しいと評判であります。15分休憩し、山頂の狭い権現岳に向かう。
交替で順番に山頂を踏んだ。残念な事に山頂はガスの中、視界ゼロ。
ここからは三ッ頭~前三ッ頭経由で天女山駐車場に下る。 雲行きが怪しくなり、前三ッ頭でポツポツ来たので、全員ザックカバーを装着した。通過10時40分。 ここから天ノ河原まで下り2時間の行程、その1時間一気に高度を落とす急坂。 私は参ったが皆さんは良く頑張ってくれた。意外とオシャベリしながら歩いていると苦にならないようである。
天女山駐車場に12時50分全員無事下山した。その後雨が降り出した。ラッキー。