素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

▲ 権現岳から三ッ頭へ ▲

2013年06月29日 | 南アルプス

赤岳を南側から見てみようと、南端の山を歩いて見た。                        6月28日(金)の好天の中を汗を絞りながら青年小屋に入った。

                                                           今朝は素晴らしい天気に恵まれ、南西側に昨日登頂した『編笠山(2,524m)』がクッキリ。

そして北東側にはギボシと権現岳(2,715m)、その手前に権現小屋がハッキリ確認できた。

梅雨の時期に、こんな好天に恵まれ、全員気分はハイになっていた。         遠く南南東方向には世界遺産で話題の富士山も見る事ができた。

朝食5時半、オーナーの奥さん手製の「シュウマイ」が振る舞われ、朝から元気が頂けた。                                      6時半、オーナーや従業員(秋田の若者)の方の見送りを受け権現岳に向け出発。           朝日を浴びたクロユリが輝いて見えた。

樹林帯を抜けたら、昨日登った「編笠山」とお世話になった青年小屋が真後ろに見え、視線を遠くに向ければ雲海上、南西方向に木曽駒ヶ岳や南東方向には富士山が確認できた。

7時20分森林限界を抜けると右手にギボシの堂々とした山容が目に飛び込んで来た。森林限界は本州中部で標高2,500m付近と言われ、これを超えると周りの風景が一変する。

ギボシの南側、山頂直下を巻いて権現本峰に取付く、7時30分ガスが湧いて来たが、その先に八ヶ岳の最高峰『赤岳(2,899m)』が顔を見せてくれた。

落石に注意を払い、慎重に歩を進め8時20分権現岳手前の権現小屋に到着。

                                                       この小屋はカレーが美味しいと評判であります。15分休憩し、山頂の狭い権現岳に向かう。

                                                       交替で順番に山頂を踏んだ。残念な事に山頂はガスの中、視界ゼロ。

ここからは三ッ頭~前三ッ頭経由で天女山駐車場に下る。                雲行きが怪しくなり、前三ッ頭でポツポツ来たので、全員ザックカバーを装着した。通過10時40分。                                 ここから天ノ河原まで下り2時間の行程、その1時間一気に高度を落とす急坂。    私は参ったが皆さんは良く頑張ってくれた。意外とオシャベリしながら歩いていると苦にならないようである。

天女山駐車場に12時50分全員無事下山した。その後雨が降り出した。ラッキー。

 

 


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▲ プリンの山に登る ▲

2013年06月23日 | 私の見た山・登った山

プリンの山???  それは不思議な『田代山(1,971m)』であります。    自らの足で歩いて行くとプリンの山とは気付きません。その山頂には25.19ヘクタールの湿原が存在するのです。

帝釈山脈に属し、尾瀬の東に位置し、福島と栃木の県境となる山脈であります。    その主峰が帝釈山(たいしゃくさん)であり、帝釈山の更に東にあり主稜線で結ばれているのが田代山です。

「田代(たしろ)とは、田んぼや湿原のことを言います。                  普通、湿原は水の集まる湿った所にできる事が多いのですが、田代山は山のてっぺんに見渡す限りの湿原が広がっています。 これは全国的にも珍しい景観のようです。

 山頂の木道は周回コースとなっており、反時計回りの一方通行となっています。

 

                                        田代山の湿原は雪や雨による水分と、水はけの悪い地層によってもたらされたと言われ、その田代山の湿原と森林を空から望むと、まるでプリンのような形に見えるのです。

この日は台風4号が低気圧に変わり、梅雨前線と合流し東海・関東の太平洋側は、まだ雨模様でしたが福島の方は22日(土)の午後には晴れるだろうと予想し入山したが、回復は遅れ下山直後に晴れ間が現れた。

 

田代山には「オサバグサ」と言う花弁が5ミリ程の小さな白い花が一面に咲きます。

                                                                                                                         群生して見られるのは珍しいようです。  他にも沢山の花たちに会う事が出来ました。

田代山湿原を過ぎて大師堂(真言宗の高僧、弘法大師「空海」の像が祀られています)の前には、尾瀬国立公園内とは言え、「エッ」誰もいない山の中に、こんな素晴らしいトイレが有るのとビックリしました。                           トイレ内は木の香りが漂い、登山靴からスリッパに履き替え、あまりの清潔さに感動です。マナーを守り、いつまでも綺麗に利用させて頂きたいですね。

大師堂を過ぎ帝釈山(2,060m)へ向かう稜線に入ると、鬱蒼とした森の中のいたる所にオサバグサの白い群落が見られ、小さな可愛い花に会えて良かった。

                                          そして大きな露岩が出てきて、間もなく進むと帝釈山山頂に到着。

                                                              山頂からは会津駒ヶ岳の山頂は見えなかったが雪渓が確認できた。             帰りは往路を猿倉登山口まで戻ったが、結構アップダウンの激しいのに、改めて驚いた。

沢山の高山植物が見られたのは良かったが、天候回復の遅れが残念であった。

 

 


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🌷 可睡ゆりの園 🌷

2013年06月18日 | 名勝:自然の風景

6月、あちこちでアジサイの花が咲き始め、梅雨時の雨との相性が良く、とても綺麗ですね。                                      なのに、私は神奈川県花である「やまゆり」ではありませんが、色彩豊かな「ゆり」を見て来ました。

場所は静岡県袋井市の『可睡ゆりの園』です。                            ここは、起伏のある3万坪の敷地に、初夏を迎える頃から約150種類200万本のユリが次々と咲き揃います。                                           見頃のピークは例年6月中旬で、日本庭園や3千坪の回遊式の池をはじめ、瓦葺の茶室などが配置された園内随所に憩いのスペースが設けられ、心癒されるひと時が過ごせます。

6月16日(日)に訪問。例年通りというか開花具合は丁度良い時でした。    入園パンフレットに「ゆり小図鑑」と言うのが付いており、ユリの色や種類の多いのにビックリしました。

近くと言うか、直ぐ隣りに『可睡斎(かすいさい)と言う寺号の曹洞宗のお寺があります。その可睡斎の名前についての由来があり、お話しさせて頂きます。

11代目の住職「仙麟等膳(せんりんとうぜん)和尚」は、幼い徳川家康とその父を戦乱の中から救い出し、かくまいました。                                     その後、浜松城主になられた徳川家康は、親しく和尚を招いて旧恩を謝し、その席上でコクリ コクリと無心に居眠りをする和尚を見て、家康はニッコリせられ『和尚我を見ること愛児の如し。故に安心して眠る。われその親密の情を喜ぶ、和尚、眠るべし』と申されたそうです。

それ以来、仙麟等膳和尚は「可睡和尚」と称せられ、後に寺号も東陽軒から「可睡斎」と改められました。                                また、仙麟等膳和尚の時代、家康公の帰依を受けて、天正11年(1583年)に東海4ヶ国(駿河、遠江、三河、伊豆1部)の僧録司となりました。

僧録司とは、現代風に言えば、寺院を管轄する役所の事だそうです。            以来、可睡斎歴代の住職は高僧が相次ぎ、名実ともに東海道における、禅の大道場として面目をほしいままにしています。

ユリ園の中では、山岳シンセサイザー奏者である『IZANAGI』さんの演奏を聴く事も出来ました。                                以前は乗鞍・槍穂高・白馬等の山頂で演奏をされていましたが、最近は花のテーマパーク内での演奏が多いようです。

シンセサイザーの音色って素晴らしいんですよ。                         アルプスの山頂から遠くの景色を眺めている時に、広大な包容力のある音色なんです。 うまく言えないけど。

これがまた、沢山の花に囲まれた中で聞いても、とても良く合いました。

 

 

コメント (3)
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▲ 浅間山(あさまやま)登山 ▲

2013年06月02日 | 日本百名山

上信越高原国立公園内に存在する世界でも有数の活火山『浅間山』(2,568m)に登って来ました。

                                                   小諸市では、平成19年12月1日から浅間山の噴火警戒レベルに応じて立ち入りを認めています。                                                    平成21年4月7日より噴火レベル「2」(火口から2Km以内立入禁止)となっていましたが、平成22年4月15日午前11時に噴火レベルが「1」(火口から500m以内立入禁止)に引き下げられました。

                                                       今でも火山活動は続いており、いつでも火山災害の発生の危険がある事を理解の上、火口から500mの前掛山(2,524m)まで登山者の自己責任で登山が出来ます。            私は、この山に限らず登山は全て自己責任であると考えています。

上信越高原国立公園に指定される浅間山と連なる山々の豊かな自然は数多くの動植物を育み、高山植物、高山蝶、野生動物など貴重な生物が、現在でも多数生息しています。

独立峰のため山頂からの展望は素晴らしく、白根山、妙義山、荒船山、八ヶ岳、南ア・北ア・中央アルプス、そして富士山も望むことができました。                 こんな日は稀な事です。

チェリーパークラインを上り詰めた車坂峠を6時半に出発。              樹林帯の中を徐々に高度を上げトーミの頭へ。途中、カラマツ林や熊笹が、とても綺麗であった。この花は「ハクサンイチゲ」です。

                                                       梅雨の合間の好天に恵まれ、遠くの山々の景色や花々が素晴らしかった。

            何度、登っても360度の景色が、自分の目の前に展開する事の少なさを承知しているので、この感激は、何とも言えずに嬉しかった。                 その興奮のあまりに写真も同じ様な所を、何枚も撮っている様な気がした。

トーミの頭着8時20分。                                火山の山であり、どこも溶岩らしき岩がゴロゴロしていた。自然に、つまづかない様に足元に神経が集中する。

                                         トーミの頭は浅間山や浅間山第1外輪山【黒斑山〈くろふやま〉、蛇骨岳、仙人岳、鋸岳】の眺望と

                                                       眼下の湯ノ平(すり鉢状の底)のカラマツとクマザサの風景が高原の別天地と言った素晴らしい所でした。

トーミの頭から一気に草すべりを下り、湯ノ平口分岐点に到着9時10分。 

                                                                                                                    さあここから浅間山本峰への取付である。                       20分ほど登ると森林限界を抜け、火山特有の火山砂、火山礫、火山岩のゴロゴロした登山道を北側に巻くように高度を稼いで行く。

                                                                                                                  当然、日陰無し風無しの登高で一番厳しい所でした。

浅間山第2外輪山、シェルターのある稜線上到着10時55分。            30分の昼食とした。                              ここからの景色は、富士山の火口を見ている様な感じでした。

ここからは警戒レベル「1」の規制区域内にある前掛山(2,524m)まで、お鉢巡りの感じで目指した。

                                                                                                                  好天であったが山頂からは噴煙は確認できなかった。 11時50分下山開始。

シェルター通過12時05分。                          砂走りのような本峰を下り、湯ノ平口分岐点通過12時55分。 無料休憩所「火山館」着13時。トイレ休憩。

                                                                                      西側の槍ヶ鞘(やりがさや)の覆いかぶさるような山姿が凄い迫力で迫って見えた。   13時20分出発。

                                                       25分ほど下った所でカモシカを発見、皆さん夢中でカメラを構えた。           ここのカモシカ元気が良くて、中々ジッとしてくれず撮影に苦慮した。

天狗温泉「浅間山荘」までの下山道は、岩や石が無く土道で、とても歩き易く、帰りの疲れた足には心地良い下りであった。                                浅間山荘到着15時05分。 お疲れ様でした。

 


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