素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

◆ 足柄山 誓光寺参拝 ◆

2020年11月21日 | ジオパーク

古代の官道であった足柄路の途中に『地蔵堂』という地区があります。                中世まで東西交通の要衝であった足柄峠の東側のふもとにある足柄山誓光寺で、御本尊の神奈川県指定重要文化財『足柄地蔵尊(木造地蔵菩薩立像)』の御開帳がありました。                                       御本尊【令和のご開帳】は11月21日(土)~22日(日)に行われました。

南足柄市観光ボランティアガイドの会と南足柄ジオガイドの会で参拝者の検温、拝観順番行列の管理・誘導、御本尊収納庫入口での案内などのお手伝いに参加してきました。

9時から江月院ご住職による開廟式、開扉法要が始まり、10時より拝観が開始されました。

                                                『足柄地蔵尊』は、秘仏として60年に一度公開されてきたと伝わっていますが、近年では150年以上にわたり公開の記録が残っていない。 という地域の檀家皆さまのご尽力により「令和のご開帳」として、この2日間に限り公開されました。

行列待ち様に椅子を30ほど間隔を保ちながら並べましたが、御本尊を一目見ようと、市内外の人たちが、あの狭い御堂前の道路に、長い列が折り返すほど沢山見えられ、檀家の方々は喜んで居られました。

木造地蔵菩薩立像は、像高160.5cmで体が黒漆、衣は朱漆で塗られ、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ。衣に蓮華や飛雲などの文様が衣いっぱいに美しく描かれている。           鎌倉時代の作と考えられています。                       立像は収納庫に納められた地蔵堂内厨子 (屋根間口256cm:奥行147cm:軒高182cm)の中に保管されています。県指定重要文化財。

                                             軒高182cmの厨子の中に像高160.5cmの立像が納められており、立ったままの参拝では立像のお顔を拝むことができず 、皆さん収納庫前で姿勢を低くして厨子内の秘仏を拝んでいました。

屋外に展示されていた立像写真をを撮影 したので、お顔が光って見難いですが白毫水晶製、玉眼の技法で作られ、目は輝いていました。                                                              全体は檜材の寄木造りだそうです。                                                               150年ほど公開の記録が無いとのことですが、衣の朱漆色が確認できるほど保存状態は非常に良いものでした。実際の御本尊はこれほど濃い朱ではありません。

檀家さんのお話では、江戸時代に地蔵堂には5軒のはたごがあり、旅人は多かったとのことです。                                                 昭和50(1975)年に地蔵尊の建物が火災に遭遇しましたが、住民が御堂に飛び込み、御本尊様を担ぎ出したという記録が残っており、無事で現在に至ります。

足柄峠を難儀して越える旅人たちは、ここで手を合わせ無事を祈り、また集落の人達にとっては精神的な心の支えとなっていたようです。

                                            御堂内には 六体の仏像が安置されていましたが、見えている下段の三体像は左側が「木造役行者像」、中央は「木造奪衣婆像」、右は「木造閻魔王坐像」                  三体とも江戸時代作の寄木造りとのことです。

 

                                         2020年11月28日発行の足柄版「タウンニュース」より                      地蔵堂のお地蔵様である秘仏が檀家様のご厚意で、近年では150年以上公開されていないものを、ここ2日間ご開帳の運びとなり、3千人以上の参拝者があったようです。      以前は60年に1度のご開帳があったようですが、私達はもう見られません。           参拝者の皆さま、ありがとうございました。

 

 

                                                             

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▲ 城が尾峠から菰釣山へ ▲

2020年11月14日 | 丹沢山塊

カサッ、カサッ、カサッ、落ち葉を踏む足音の聴こえる、静かな西丹沢を歩いて来ました。

神奈川県の屋根と呼ばれる丹沢山塊は東西40Km、南北20Kmに及び、神奈川県の約6分の1の面積を占める広大な山塊であります。

側には丹沢山(1567m)、塔ノ岳(1491m)、大山(1252m)が聳え、側には加入道山(1418m)、大室山(1587m)、袖平山(1431m)、黍殻(きびがら)山(1272m)があり、丹沢主脈の中心に最高峰の蛭ヶ岳(1673m)や檜洞丸(1601m)が鎮座している。

今回歩いた西側には、畦ヶ丸(1292m)、菰釣(こもつるし)山(1379m)、鉄砲木ノ頭(1290m)への長く静かな甲相国境尾根が続いている。

ただ、ガイドブックでの西丹沢とは、丹沢湖北部の檜洞丸から西側を指しているようです。

今回は畦が丸から西側に、中々足を踏み入れることができなかった城が尾峠経由菰釣山へ、道志村側から入山した。

山中湖から国道413号線(道志みち)を北東向けに進み、道志の森キャンプ場に9時到着。土曜日でもあり、朝からキャンパーで大賑わいでした。

                                          テントの邪魔にならぬように駐車し、9時45分出発。

                                          落合橋 に戻り、管理棟の横を抜け三ヶ瀬(さがせ)東沢に取り付く。         300m先の東沢分岐そばに綺麗な水をたたえた池があり、そこまでの道沿いや池の周りに車やテントが一杯でビックリした。

                                          東沢分岐を右折、橋を渡り東沢の沢音を聞きながら判りにくい林道を登る。            水晶橋通過、10時10分。

                                        鎖のゲートを越え、更に東沢林道を登り詰め林道終点通過、10時30分。

                                        ここから登山道に変わり、城ヶ尾峠手前の登山道が細く左側が崩壊しており、右手にはザイルが備えられていたが通過には慎重を要する。

                                        城ヶ尾峠到着、11時~11時15分。                                          この時期は木々の葉は落葉しているので、明るい尾根である。

                                       城ヶ尾峠から目指す菰釣山までの尾根は東海自然歩道であり、また甲相国境尾根コースは余り人が入らないので、静かな山歩きのできる陽だまりコースであります。

                                       城ヶ尾山(1199m)到着  、11時20分~11時30分。

                                       広々とした気持ちの良い山頂です。 菰釣山越しに富士山が綺麗に見えました。

枯れ葉を踏むサク、サクという音を聞きながら、明るい尾根を闊歩するのは気持ち良い。

                                            中ノ丸(1280m)通過 、12時05分。

                                        緩いアップダウンを繰り返しながら前進。                          ブナ沢乗越(サガセ西沢への分岐)通過 、12時30分。

ブナ沢乗越から菰釣山に向け、少し進んだら菰釣避難小屋に着いた。                菰釣避難小屋到着、12時40分~12時55分

                                           小屋の中で簡単な昼食とした。綺麗に整理整頓された避難小屋でした。               ここからが本日の目標の山「菰釣山」に向け前進。                         腹ごしらえは済ませたのに、今迄の疲れが溜まったのか、この登りが非常に厳しかった。  菰釣山(1379m)登頂 、13時25分~13時45分。

                                        かつてはブナが鬱蒼と茂っていた山頂の様でしたが、今は明るく周りの見晴らしは、とても良かった。富士が素晴らしい。

                                        それにソーラーパネルが設置され、風速計があり機械の起動音が聞こえた。

                                        気象の関係だろうか  山頂からの下りで珍しく10名ほどのパーティーとすれ違った。                                              菰釣避難小屋通過、14時。                                 ブナ沢乗越通過、14時05分。                                    ここからは三ヶ瀬(さがせ)林道へ向かうコース取りをした。                      しばらくスズタケの中の滑り易そうな急傾斜の道をジグザグに下ると涸れ沢に出た。

                                          沢沿いの下りだが、落ち葉が涸れ沢の石を覆い隠しているので、不用意に踏み込むと浮石で捻挫をしかねないので、慎重に下り意外と疲れた。                         三ヶ瀬林道に合流、14時25分。                                    ここまで来れば林道下り、下流の方に「道志の森キャンプ場」があるので、紅葉を楽しみながらノンビリ下った。

                                          道志の森キャンプ場の駐車場に15時丁度に到着。お疲れ様でした。

 

 

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▲ 越前岳登山 ▲

2020年11月04日 | 日本二百名山

 

 

大きな富士山を見上げ、広い富士裾野を見下ろして、前景に十里木(じゅうりぎ)の高原が広がる十里木コースから愛鷹山塊の最高峰『越前岳』(標高 1504m)に登ってきました。                                                                                                                                         見出し写真の右手ピークが越前岳であります。

十里木高原の駐車場は広く整備され、綺麗なトイレも完備。

                                             その駐車場の回りには、この時期カヤトが南斜面一面に広がり素晴らしい。

十里木高原の駐車場に9時10分到着。準備を済ませ9時35分出発。

十里木コースは越前岳に向けて北斜面を、ほぼ真っ直ぐに緩急を繰り返しながら高度を上げ、山頂を目指す。                                           駐車場からは、まずカヤトの中に造られた木製階段の急斜面に取り付く。登り初めで元気な内だけど、結構きつい。                                           電波塔のある展望台(9時50分通過)から振り返り、山頂部に雪化粧をした富士山の絶景を眺める。

                                                電波塔を左に見て、高原状の緩斜面を進む。正面が越前岳。

                                          ここを過ぎると徐々に樹林内の本格的な登りが始まり、木の枝が邪魔をし展望は悪い。                                       標高 1098mの馬ノ背見晴台を10時10分通過。テーブルベンチがあり富士山が望める。

馬ノ背見晴台を過ぎた辺りからブナ、リョウブ、アセビなどが多くなった林の中の急傾斜を登る。 一寸した「平坦地」という箇所を10時45分通過。

                                          上手く木の根が取っ手の様に登山道脇にあり、それを利用し四肢を使って登る。    この時期はほとんど落葉しているので、振り返れば枝越しに富士を眺められるが、今日は山頂部分に雲が発生し見ることは出来なかった。                     この山の登山道は岩は無く、ほとんどが赤土の滑り易い道で歩き難く、きつい登りの時に「勢子辻(せこつじ)分岐」に出た。11時15分通過。

                                            ここまで来たら案内板に越前岳山頂まで10分とあり頑張る。                    越前岳登頂11時25分。

                                          登頂時は曇っていたが、お結びを食べながら休憩していたら、日差しが出て暖かくなってきた。                                     二等三角点のある山頂は傾斜した広場で、テーブルベンチが用意されているが西側が低く傾斜し、座っていても落ち着かない。                                   富士山は山頂部が見えなかったが、南アルプスや駿河湾そして伊豆半島の眺めは良かった。                                              ノンビリ25分休憩し、11時50分 下山の途に就く。

                                             往路を勢子辻分岐まで戻り(12時通過)、ここから周回コースを選択し、勢子辻向け西に進路を取った。                                           勢子辻分岐直下は崩壊が酷く、急斜面でロープが備えられたりと赤土の滑り易い道で、下山路の選択を誤ったかと思ったが、久し振りの登山で色々な道を歩いておいた方が、身体バランスを鍛えるには、良いと思い下山を続行した。

                                           20分ほど厳しい急傾斜を下ったら、細い尾根上の登山路に落ち着いた。               地図を確認しても、スマホに登録した地図のコースからも外れることは無く推移しているので、安心して歩けた。

                                           この時期は木々の葉が落葉し、細い登山路を埋め勢い良く歩いていると、ウッカリ道を見誤ることがあり、気づいてみると四方が同じ様な道に見えることがあります。          こんな時は、スマホの登山アプリを利用し、自分の歩く登山コースを登録しておけば、今現在自分がコースのどこを歩いているのかがスマホ上に表示され、本当に助かります。

勢子辻に下りだして林道合流地点到着、13時丁度。

                                        ここからは誰もいない静かな林道を、のんびり、ブラブラ歩き、国道469号線に13時40分合流した。

                                        この国道を北東方向に5分歩いたら、十里木高原駐車場に出た。到着13時45分。

 

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