今迄、桜には早い梅の時期に京都シティーハーフマラソンが開催され、それに合わせて東山花灯路も開催されていました。 なのに今年は一週間後の3月14日(金)~23日(日)開催という事で、ガッカリしました。 これについては大会関係者の方に強く同時開催を、お願い致しました。 そんな事も有って今回は奈良に足を伸ばした。と言うのも丁度この時期に東大寺二月堂のお水取りが3月1日~14日にかけて行われる修二会(しゅにえ)を見たいと考えたのです。 でも二月堂修二会(お水取り・お松明)って、どんな行事なのか、ほとんど知りませんでした。
二月堂の本尊十一面観音に、東大寺の僧侶が人々に代わって罪を懺悔して国家の安泰と万民の豊楽を祈る法要だそうです。 天平勝宝4年(752年)以来一度も途絶えることなく続けられ、平成20年(2008年)で1257回を向かえるとの事です。 この法会は、現在では3月1日より2週間にわたって行われていますが、もとは旧暦の2月1日から行われていたので、二月に修する法会と言う意味をこめて「修二会」(しゅにえ)と呼ばれ、また二月堂の名もこの事に由来しているようです。
行中の進行は3月12日深夜(13日の午前2時)に、「お水取り」と言って、若狭井(わかさい)と言う井戸から観音様にお供えする「お香水」(おこうずい)を汲み上げる儀式が行われ、また、この行を勤める連行衆(れんぎょうしゅう)の道明かりとして、毎晩19時に行われる「お松明」は、長さ8mにもなる大松明を童子(どうじ)と呼ばれる人がかつぎ、連行衆はその後について、二月堂のお堂に入るとの事です。 その松明をご覧ください。
夜毎、大きな松明(たいまつ)に火がともされ、参集した人々をわかせるようです。 これを旅行パンフレットなどで見たのだと思います。最初は寺院の火災かと思いました。 このため「修二会」は「お水取り」・「お松明」とも呼ばれるようになったようです。
お水取りに続き、大松明を持った連行衆が内陣を駆け回る達陀(だったん)と言う妙法があり、15日にはダッタン帽を幼児にかぶせると健康に育つという風習が残っているそうです。 おたいまつは、1日から14日まで毎日上堂され、このお水取りが終わると、奈良に春が訪れると言われるほど古くから奈良の人々に親しまれる行事との事です。
明るいうちから警備員の方々は各所に詰められ、参拝者の方達の動きは読めないほど凄いと申されていました。 自分も19時から始まると言うので見て帰りたいと思いましたが、家の会計担当者は人混みが嫌いなもので、仕方なく17時10分奈良を後にしました。