素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

❀早春の渉成園❀

2014年03月30日 | 史跡・名勝探訪

京都駅に近い烏丸通東側の飛地境内にある東本願寺別邸の渉成園散策して来ました。

                                                                                             風雅な建物が点在する池泉回遊式庭園であり、年間を通して花木を楽しむ事が出来ます。京都駅からノンビリ歩いて15分程です。

昔は周囲に枳殻(からたち)が植えられていたため、枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれています。

はじまりは、徳川家康から教如(きょうにょ)上人(東本願寺十二代)に烏丸六条の地が寄進されて現在の場所に東本願寺が分派したのち、1641(寛永十八)年には、徳川家光から宣如(せんにょ)上人(東本願寺十三代)にその東方の地が重ねて寄進されました。

これが渉成園の始まりであり、中国の詩人「陶 淵明」(とうえんめい)の『帰去来辞』の一節「園日渉而以成趣」(園、日に渉って以って趣を成す)より名づけられました。

宣如上人は、ここに屋敷を造営して1653(承応二)年に隠居し、亡くなられるまでの5年間に文雅の著名人で詩仙堂などで有名な石川丈山(いしかわじょうざん)の趣向をいれた作庭を行いました。

建物に関しては、1858(安政五)年の火災、1864(元治元)年の蛤御門(はまぐりごもん)の変で焼失し、現存のものは全て明治以降に再興されたものだそうです。

一方、庭園については、ほぼ当初の作庭状態を伝えており、極めて貴重な庭園遺構文化財となっています。

庭園内には「渉成園十三景」と称される樹石と建物の風雅が各所にほどこされており、それは1827(文政十)年作の頼山陽(らいさんよう)の『渉成園記』に紹介され高い評価がなされています。

印月池の南西に位置し、水上に乗り出すように建てられた『漱枕居』 (そうちんきょ)。四畳半に三畳敷きの続く座敷と土間からなり、三畳の東には左右に手摺付の縁があります。

「漱枕居」の名は、旅路にあることを意味する「漱流枕石」の語から採られています。

 

 


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❀湯河原梅林❀

2014年03月10日 | 春景色

神奈川県の南西部に位置する湯河原温泉、温暖な気候で蜜柑が美味しく、潮風の香る街。『湯河原』  

そんな湯河原の梅林を見て来ました。

去年は国府津から曽我丘陵を歩き、曽我梅林を楽しみました。 梅林の中を歩くと、ほのかに香る梅花の香りは良いですね。

湯河原、真鶴は良い石が取れる所なのです。                          この湯河原梅林は幕山(626m)と言う山の斜面にあり、幕岩という岩壁は岩登りの格好の練習場になっています。

幕山山頂までの遊歩道は四季折々の草花が咲き、周辺を望む素晴らしい景観を楽しむことが出来ます。

特に幕山を背景とした梅林は人気を集めており、2月上旬から3月中旬にかけて約4,000本の紅梅・白梅が咲き乱れ「梅の宴」が開催されます。

現地の駐車場は狭いので、公共の乗り物を利用された方が良いと思います。      バスは優先的に走っていますから。車ですと1.5kmを3~40分かかります。

 

 


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女人高野『室生寺』参拝

2014年03月02日 | 古寺巡礼

室生寺は奈良市街から遠く離れ、奈良県の東側よりで三重県に近い位置である。                                                 関東から車で行くと東名~伊勢湾岸~東名阪~名阪国道(25号線)に乗り継ぎ、奈良市街よりも近く、山深く自然豊かな地である。                シャクナゲの時期の室生寺ボタンの時期の長谷寺、の季節の吉野山は、これからが花景色を求める人たちで賑わう。

そんな雑踏を避け、静かな時期にゆったりと訪れるのも良いものである。

※室生寺縁起※                                                                                    奈良時代の末期、のちに桓武天皇となる山辺(やまのべ)親王の病気平癒のため、興福寺の僧「賢憬」(けんけい)がこの山中に籠って祈願したところ、霊験あらたかに親王は全快された。                                                                            そのため、桓武天皇が即位すると勅命により国家のために創建されたのが『室生寺』である。                                      建立の実務に当たったのは賢憬の高弟「修円」(しゅうえん)であった。            修円は最澄(比叡山)や空海(高野山)と並んで当時の仏教界を指導する高名な学僧であった。                                                                                        以来室生寺は、山林修行の道場として、また法相・真言・天台など、各宗兼学の寺院として独特の仏教文化を形成し、厳しく女人を禁制してきた高野山に対し、女人の済度をもはかる真言道場として女性の参詣を許したことから『女人高野』と親しまれている。       (参詣パンフレットより)

朱塗りの太鼓橋を渡り、本坊の門を見て、右の小石の敷かれた参道を仁王門へ進む。  仁王門前の受付でご朱印帳を購入しご朱印を頂いた。

仁王門を通り、間もなく行くと左手に鎧坂(よろいざか)と呼ばれる石段が見え、その上に国宝である「金堂」の杮葺(こけらぶき)の屋根も見える。                  シャクナゲの時期のここからの写真と五重塔と石段の写真は、室生寺を代表する顔の様な写真である。

先日の雪が境内のアチコチに見られ、荘厳な境内を進むに、より一層身の引き締まる思いである。

鎧坂を上がると、正面側面ともに五間の単層寄棟造り杮葺の『金堂』が建ち、左手には三間四方の弥勒堂が建っていました。

更に階段を進み、本堂脇の石段越しに、室生寺のシンボルである五重塔の姿が目に入った。                                                どうせならもっと雪の残っている時の方が絵になったように感じた。

この国宝である『五重塔』は平成10年の台風で大きな損傷をこうむったが、平成12年に修復、落慶されました。                              総高16.1mと、屋外に建つ五重塔では最小のものだそうです。                   また、法隆寺の五重塔についで古い造立と言われています。

五重塔から奥の院へ、杉木立の中に長い石段が続き、手水舎から数えて338段、これを登るのはかなりきつい。                                    でも明日は高見山トレッキングであり、ウォーミングアップのつもりで皆さん頑張られた。

奥の院には、舞台造りの位牌堂

弘法大師42歳の像を安置した御影堂が見られました。

 


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西国巡礼『長谷寺』参拝

2014年03月01日 | 古寺巡礼

長谷は伊勢街道沿いにあり、大和と伊勢、伊賀を結ぶ交通の要衝として開けたとの事です。

今日でも近鉄大阪線の長谷寺駅から寺の仁王門下まで土産物店や飲食店の建ち並ぶ門前町商店街がありますが、賑わいを見せるのはボタンや桜、アジサイの咲く、もう少し先になりそうです。  今の時期は閑散としていました。

長谷寺は西国三十三所観音霊場の第八番札所だそうです。               山号を豊山(ぶさん)と号し、真言宗豊山派の総本山です。

私たちの参拝は2月22日(土)ロウバイの花は見られましたが、有名な登廊(のぼりろう)脇のボタンの蕾はまだ固く、開花は先のようです。                でも折角参拝されたのでと言うのか、寒牡丹が出迎えてくれました。

四季を通じて「花の御寺(みてら)として多くの人々の信仰をあつめています。

長谷寺といえば 仁王門から本堂へと続く登廊の景色が良く知られています。   399段を数える階段式の回廊で、2度折れ曲がる。

                                                                                                段差は比較的低く、左右にボタンの咲く時期であれば、花を眺めながら、気にならずに登れます。 花期は4月中旬から5月上旬ころ。

登りきると左手に堂々たる風格本堂と圧倒されるかのように建つ鐘楼が見える。ここには集印所もあり、ご朱印を頂いて来た。

                                                                                            本堂の前面には京都「清水寺」と同様の懸崖造りの舞台があり、そこからは谷間に建つ長谷寺の伽藍が俯瞰できる。                                                                                               ただ、舞台の板敷面が前下がりになっており、少々怖さが伴う。

ご本尊は「木造十一面観音立像」で身の丈が三丈三尺(約10m)という巨大な像で、ビックリした。

舞台に立った右手には、朱塗りの五重塔が見える。  高さ21m、昭和29年に再建されたとの事です。

 

 


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