素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

▲鷹狩山、紅葉トレッキング▲

2015年10月31日 | 名勝:自然の風景

新雪をまとった北アルプスの大パノラマを信州「安曇野」屈指の紅葉の名所から見てみようと、普段あまり山を歩かれない方々と共に散歩がてら歩いて来ました。

 

安曇野ICを10時46分に降り、そのまま大町山岳博物館へ向かい、11時40分到着。                                                                                                                                  ここで博物館の見学と昼食を済ませ、「たかがり小径」から鷹狩山(標高1167m)、霊松寺へと回るコースを歩きました。

山岳博物館は戦後間もない頃、稀に見るこの地の山岳環境と自然を見つめ直し、地域文化の拠点をつくるため、青年たちが立ち上がり、地域住民の熱い支援を得て、「岳のまち・大町」にふさわしい日本初の山岳をテーマとする博物館が、1951(昭和26)年11月1日に誕生し、市民や地域住民からは『山博』(さんぱく)の愛称で親しまれています。

3階の展望ラウンジからの景色ですが、この日は雲が多く北アルプスの稜線は見えませんでした。   

2階には山の成り立ちと山の生き物の展示がありました。

1階は山麓に住む人々の生活と 

針ノ木雪渓手前の大沢小屋の変遷

日本の近代登山の幕開けから、ヒマラヤへの道までのテーマで現代までの流れを見ることができました。 

見学後、12時20分駐車場前より「たかがりの小径」に取付き、落ち葉を踏みながらノンビリ山頂を目指しました。

カサカサと秋を感じながら歩き、ふと見上げると燃えるような紅葉、自然の中を歩く素晴らしさに感動です。

鷹狩山(たかがりやま)は大町市街から見て東に位置し、大峰山地の中にあり周辺の山々を含めて、地元では東山と呼んでいるようです。                       山名は、この山が江戸時代に松本藩の御鷹山であったことに由来し、当時藩に鷹を献上する役(鳥屋番)を仰せつかっていた八坂地区の住民は、幼鳥を捕獲したら鷹狩り用に松本城下の鷹匠へ持参する決まりであったとのことです。                                                              現在、オオタカを目にする機会はほとんどないようですが、鷹狩山は野鳥観察の最適なフィールドです。

山頂到着、13時50分。山頂にある展望台からの夕日や夜景は最高のようです。

展望台から見た南鷹狩山

展望台から見た大町市街

山頂の東側には金刀比羅社が祀られていました。                江戸時代の1800(寛政12)年に、現在の香川県にある金刀比羅宮から勧請されたそうです。                                      社殿横には、金毘羅様(金比羅権現)の使いの馬である御神馬として、青銅製の馬が奉納されていました。

14時30分、下山開始。                               下山路はバスの待つ紅葉の名所『霊松寺』に向かいました。                  下山路にある木々には沢山の名札が標示され、樹木や植物にうとい者には助かります。 親切な整備された道に感謝でした。

霊松寺着、15時05分。                                     境内に入り本堂の借景が素晴らしい紅葉で「紅葉の名所」と言われる所以が分かった。

                                                                                 開山600年を超す山の寺。曹洞宗『霊松禅寺』                    ご住職より30分ほど本堂から庫裏内部の説明を受けた。               隠し部屋が有ったり、鳴き龍の声を聴いたり、屋根裏の太い梁を見たり、雪の多い場所だけに急勾配の大きな屋根にビックリしました。

天然記念物のオハツキイチョウの黄葉には、葉に実が付いている標本を見せて頂き、外で探しましたが見つかりませんでした。                          また、見事な彫刻の山門にも驚き、この山門は長野県の県宝に指定されているようです。  

境内の紅葉が一番素晴らしく、今回の紅葉トレッキングの締めにピッタリでした。 霊松寺発15時45分。帰途につきました。

                                                                                  

 


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◆ 安曇野、東山の秋 ◆  

2015年10月31日 | 日本の四季

目立つ花を誇らしい衣裳のように咲かせる木々はあるが、

それぞれの個性を色鮮やかに見せるのは秋だ。

それを遠く離れて眺めていると、一つ一つは大きく立派な木であるのに、

可憐な彩りのせいか、それとも山の姿が澄んだ空になだらかな線を描いているせいか、

大勢の少女が集まっているようである。

そしてそこから聞こえて来る歌は、優しく谺(こだま)する。木々を訪れる。

何故あなたは赤を好み、こちらの君は黄色を選ぶのか。

もうそんな野暮なことは訊ねない。

色附く一枚一枚の葉は、既に木から離れようとしている。

そして春からの、枝と共に過ごしたさまざまの日を懐しみ、別れる前の挨拶として、

ひたすら華やいだ表情を見せようとしている。

風が吹けば、木々の声が聞こえるだろう。

 

文:哲学者、随筆家串田 孫一(1915.11.12~2005.7.8)

 人生の愛や幸福、自然の風物、登山などを語る滋味にあふれた評論、小品、随筆などを書かれた。       

 


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🐾 南信州の隠れ名山「大川入山」を歩く 🐾    

2015年10月25日 | 私の見た山・登った山

長野県下伊那郡阿智村と平谷村にまたがる木曽山脈(中央アルプス)最南端にある標高1907mの山で、矢作川水系及び天竜川水系和知野川の支流、大川入川の源流となる山に行って来ました。

以前はあまり知られていない山であったようですが、地元自治体により笹薮刈りなど登山道の整備が行われ、特に東海地方からの登山者が増加している人気の山となりました。                                                                                                                        山名は『おおかわいりやま』と読みます。

中央高速の飯田山本ICを7時45分に降り、国道153号線を南に進み、リゾート開発が行われ、治部坂高原スキー場、治部坂観光センター、温泉施設、大駐車場のある麓の「治部坂」に8時15分到着。

風も無く、青空に感激。                                                                                                      途中のサービスエリアにて登山準備は済ませていたので、8時25分に出発。

国道153号線を渡り、黄葉した細いカラマツの葉を踏みながら舗装道を行くと、間もなく大川入山登山道の標示板が目に入る、8時37分通過。

樹林帯の中の緩やかな登山道を進むと、沢に架かる橋(8時45分通過)を渡り、

九十九折りの急登に取付く、木陰であり日陰はヒンヤリとした空気が張り詰めていたが、汗かきの私は体が火照りだし、直ぐにティーシャツ1枚になった。                                                              モミの大木が見える辺りから根の張り出したキツイ登りとなるが、道端に群生するイワウチワが急登の苦労を和ませてくれた。

                                                                            横岳の手前に一か所切れ落ちた崩落地の通過があるが、ロープが備えられ木の枝も沢山あるので慎重に登れば問題は無い。                                                                                        この辺りの樹間から、今日の目的である『大川入山』の堂々とした山容を見ることができた。

感動しながら一登りすると尾根上にある小ピーク「横岳」(標高1574m)にたどり着く。9時43分到着。 7分休憩。                                                                       三等三角点石柱とベンチがあるが、針葉樹林の中であり展望はない。

横岳付近から大川入山までは阿智村(旧浪合村:きゅうなみあいむら)と平谷村との境界の尾根に沿ったルートの緩やかな稜線歩きとなる。                  ほどなく進むと展望が開ける1616mピークに到着。10時03分。5分休憩。

ここから小さなアップダウンを繰り返しながら本峰を目指す。 空が綺麗な最高の天気であり、気分はハイキング。

                                                                            紅葉には遅かったが、まだまだ綺麗な色で迎えてくれる木々があり、花ありで嬉しかった。   ツルリンドウ

目の前に本峰が迫り、登り出したので山頂まであと少しかなと思いきや、再び下り予想に反しガッカリした。

                                                                                下り切った所が「舞鶴のコル」であった。通過11時05分。                この辺りの道端には「マイヅルソウ」が群生しており、そう呼ばれている様である。  この時期は赤い実が見られた。

「舞鶴のコル」から山頂まで最後の登り返しが始まり、10分ほど登った所に「山頂まで、あと1Km」 の標示板を発見、

                                                                             11時20分には樹林帯を抜け素晴らしい展望が開け、  

                                                                                 綺麗な笹原の斜面に紅葉したカラマツのコラボに感動した。 

                                                                               最高の天気と最高の景色に見とれ、なかなか歩が進まなかった。 爽やかな風が気持ち良い。

笹原のジグザグ登山道が終わり、古木で見えなかったが通過したら、その先が大川入山の山頂であった。到着11時52分。

                                                                               二等三角点の山頂からは南側に愛知県の最高峰「茶臼山」、北北西には日本百名山の1つ「恵那山」が見られ、360度の山並みを見飽きる事はなかった。

後ろ髪を引かれる思いであったが、12時半に下山を開始した。

下山路は往路を戻ったが、登りと下りでは違った景色や紅葉を楽しむことができた。

                                                                                 皆さんも沢山の感動が得られたようで遠くの山に来た甲斐がありました。全員無事登山口に下山15時20分。 お疲れ様でした。

 

 


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🚝 リニア・鉄道館 2015 🚝   

2015年10月10日 | 日本の歴史

電車や新幹線と言った乗り物が大好きで、「いっぱい並んでいる所に行きたい」というので名古屋の金城埠頭まで行って来ました。                                                                          100年ほど前に走っていた車両から現代まで、39の実物車両が展示され車両の中に入ったり、触れてみることができるので大喜びでした。                                                     鉄道の歴史館と言ったところです。

                                                                          日本で一番大きく、一番速く走ることができた蒸気機関車。                                           磁石の力で走る世界で一番早い車両。

車両の変遷が一目でわかるシンボル展示ブースから:C62、中央:300X、:リニアMLX01-1 

今回は鉄道の移り変わりを見て来ました。 

                                                                                 昔は東海道線として繁栄していた現在の御殿場線、今は見る影もなく寂しい鉄路となってしまいました。

                                                                               当時、鮎寿司の駅弁でも有名であった山北駅、京都の梅小路機関車館にある機関庫や転車台もあり、鉄道の町でありました。

                                                                         それが昭和9年に丹那トンネルが開通したことにより、任務は終了し1時間に1本、無人駅も増えて来た御殿場線となりました。

小田原から真鶴間の鉄橋を走る蒸気機関車 

戦前にも東海道線の電化は進められていました。  

戦後の鉄道 

東海道を走る鉄道と高速道路 

東海道新幹線開業 

今懐かしい、一番最初の新幹線『0系新幹線』 

2016年春には、京都駅の西側にある梅小路機関車館がグレードアップしてオープンされます。楽しみですね。  

 

 


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◎ 鈴虫寺参拝 ◎   

2015年10月06日 | 古寺巡礼

鈴虫寺の正式名称は、妙徳山『華厳寺』といいます。

だけ鳴く鈴虫が季節に関係なく、一年中鳴いているので鈴虫寺と呼ばれています。

江戸中期の享保8年(1723)、鳳潭上人(ほうたんしょうにん)が開創しました。

鳳潭上人は比叡山延暦寺にて修行し、華厳宗の再興に力を注いだ学僧として知られています。

現在は臨済宗の禅寺で、鳳潭上人の座像や隠元筆の寺号扁額を安置しています。

前回は途中から本堂に入れて頂いたので、お話を全部聞く事ができず残念に思っていたので、今回は時間に余裕を持って参拝しました。                                                                       ところが最近では、途中からの参拝はできず、前の参拝者へのお話が終わるまで受付がストップされていた。

山門の脇には、どんな願い事も叶えてくれるというワラジ履きの幸福地蔵様が祀られていました。                                  お願い事は、今自分がこうありたい、と思う願い事1つのみで、決して欲張ってはいけませんとの事でした。                               お願いの方法は、手を合わせた間に幸福の文字が見えるようにお守りをはさみ、お願い事をしたら必ず住所と名前を、心の中で結構ですから告げて下さいと言われました。

                                                                            理由はワラジを履いた幸福地蔵様が、各家庭を回って下さるのだそうです。          お忙しい方には、非常に嬉しい幸福地蔵様です。  本当に有難いことです。

受付が始まり本堂へ、今回は以前に比べたら参拝者が少なく一番前のご住職のそばで、お話を聞く事ができました。                                 今の世相をユーモアたっぷりの説法で鈴虫の鳴き声と共に楽しく聞かせて頂きました。                                     決して高ぶることがなく、また参拝したいと思う、私の大好きなお寺の1つです。

『素』・『磨』・『歩』 ⇒ これは今なくてはならないものと言うことからお話が始まりました。

『素』 ⇒ 飾ったり比べたりすることなく、スッピンの自分でありたい。

『磨 ⇒ 心をみがく。自分をみがく。

『歩』 ⇒ 全て良い方向のプラス思考でものを考え前進する。幸運が幸運を呼ぶ。

お話の最後に、常に3つの気持ちを持っていて下さいと、ご教示頂きました。

 お世話様です。

 お蔭様です。

 お互い様です。

  

コメント (4)
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◎西芳寺参拝◎

2015年10月06日 | 世界遺産

聖徳太子の御創業、1300年前 行基菩薩が開山した洛西にある西芳寺は、府内に17ある世界文化遺産のひとつであります。                           苔に覆われた庭園が有名になり、一般的には『苔寺』の名で知られています。

ここを拝観するには「桂離宮」や「修学院離宮」と同様に、往復ハガキで申し込む必要があります。                                 ここが、行けばいつでも拝観できる他の寺社と違う所です。                  また、拝観料も他の寺社より高いですが、その価値は十分にあります。      他の寺社にはない2ページにわたる珍しい御朱印です。

庭園は上下二段構えであり、上段は枯山水式、下段は池泉廻遊式庭園で、中央の池は心字形になり、池の南岸には千少庵建立の湘南亭(国指定重要文化財)があります。

お寺から日時の指定された返信葉書を持ち、30分前の12時半に衆妙門へ向かい境内に入り受付を済ませました。                            ここの参拝は午前に1回、午後1回の1日2回のみで人数も限られているので、焦らずゆったりと参拝できるのが嬉しいです。 

                                                                       受付で「般若心経」の手本と写経用の用紙を頂き、待合室で待機。           全員そろって本堂に案内され、ご住職の説明後、太鼓の音に合わせて3回読経し写経を開始しました。                                                                      写経とは、仏教の経典を書き写すこと、またはその書き写された経典のことをいうようです。お寺だけでなく自宅でも一般の人が実践できる仏道修行のひとつだそうです。                                            まだ、印刷技術がなかった頃、中国などの大事な経典を日本で学びたかった僧侶たちが、経典の写しを更に書き写して各自の寺に持ち帰りました。                   経典を写すこと、それ自体が修行であり、僧侶たちにとって写経は大事な意味をもつものであったとのことです。

現代では、祈願ばかりでなく、ストレス解消や癒し、心を落ち着けるための手段として写経を行う人が増えているようです。                            その中の1人で、心の浄化をして来ました。

                                                                               正座し、呼吸を整え、きれいに書く必要も、はやく書く必要もありません。          ただ心をこめて、丁寧に。                               と言うことでしたが、40分くらい掛かってしまい、さすが正座は崩しました。

完成した写経用紙は仏壇前に供えてから、庭園に向かいました。          苔の最も美しい時期は梅雨期頃だそうです。  特に朝露に光る時間帯は素晴らしいとのことです。

苔寺の苔は意図して作られたものではなく、もともと枯山水であったものが、江戸の頃、何度か洪水に遭い、江戸末期に、この様な苔庭になっていたと考えられているようです。

                                                                               庭中一面の苔は120種余りにも及び、特にホソバオキナゴケが美しい。        こんもりとした群落を見ていると、空から山々を見下ろしているような壮大な気分になります。

 

 


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