北陸新幹線 開業から2年。 初めての首都圏発の往復貸切 新幹線に乗って早春の北陸路を歩いて来ました。
通常は北陸新幹線「はくたか」などと表示されるのですが、貸切臨時列車なので「団体」と表示され、時刻表には表示されていないと聞き、そんな列車があるのかと驚きました。
東京発、10時 08分。車内では五箇山民謡「コキリコ」の実演が行われたり、トートバックに北陸三県のお菓子や“おちょこ”が全員にプレゼントされ、北陸銘酒の振る舞いもありビックリしました。
金沢駅 到着、12時 46分。 駅の改札を出たら、北陸人のおもてなしの心「美心」で迎えられました。
帰りの車内では北陸の名産品が当たる、お楽しみ抽選会が開催されました。
金沢駅を 13時 15分に出発し、能越自動車道で七尾市に向かい 道の駅「織姫の里 なかのと」に 14時 20分到着、10分休憩し石動山(せきどうざん)に向かいました。
石動山は中能登町と富山県氷見市との境界にある標高 564mの山で、神が宿る神聖な山として信仰されてきました。
山の象徴ともいえる「伊須流岐比古神社」(いするぎひこじんじゃ)をはじめ、平成 14年に復元され、最盛期に最も高い格式と威厳を有していた「大宮坊」など、石動山に残る往時の史跡を訪ねました。
また石動山には、能登では唯一のブナの残存林があり、その規模は 15ヘクタールといわれています。 ブナ林は、林の中でも森林浴で人間をリラックスさせるアルファー波が一番出る林とのことです。 15時半、石動山を後にした。
のと里山海道に乗り輪島を目指した。 別所岳 SA から越の原 IC の下り(輪島方面)1.2kmが メロディーロード になっており、NHK連続テレビ小説「まれ」の主題歌が聞こえた。
途中の休憩地からは能登島の能登島大橋が確認できた。
輪島着、17時 50分。 直ぐマリンタウン観光交流施設から白米(しろよね)の千枚田行きシャトルバスに乗車し、3月 25日(土)の 1日のみ開催されるという『あぜの万燈(あかり)』を見に向かいました。
車中からの夕陽がとても綺麗でした。
日本海の入り組んだ入り江の道を走るので、揺れて上手く撮れない。
輪島から曽々木に向かう国道 249号線沿いの白米地区に千枚田があり、海に 臨む急斜面につくられた水田の数は 1,004枚。 その壮観な風景は農民の方々の苦労を偲ばせます。
会場着、18時 10分。 既に透明のプラスチックカップは用意され、キャンドルボランティアの「あかりびと」さん等が配置につき点灯の準備をされていました。
陽が落ちると共に、キャンドルの暖かみのある灯りが千枚田を包み、
素晴らしい幻想的な景色を眺めることができました。
会場の舞台では御陣乗太鼓の演奏も披露され、会場は盛り上がっていました。
ただ海岸沿いであり、吹き上げる風が冷たく、帰りのシャトルバスが中々来ないのには参りました。
宿に19時 15分到着。能登輪島温泉の湯で暖まりホッとしました。 宴会後は宿のお祭り広場で御陣乗太鼓を聴くことができ、こちらでは、浴衣でノンビリ席に座って演奏が聴け、太鼓の音がお腹に響きました。
天正 4年、越後の上杉 謙信は七尾城を攻略。 その余勢を駆って奥能登平定に出た。 郷土防衛の一念に燃え立った村人達は樹の皮で仮面を、海藻で髪をこしらえ、バチも折れよとばかりに打つ太鼓を先頭に、越後勢の陣地へ突撃し、これを撃退した。 という話が御陣乗太鼓のルーツのようです。
聴かせて頂いていても、「バチが折れよとばかりに」という気概が聴いている者の心にも、十分に伝わってきました。 無形民俗文化財