素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

▲ ガスの中の宝永山 ▲

2024年08月13日 | 国立公園

10時過ぎからガスが 発生してきた。                                          午前中、天気はもっだろう ❓と予想していたが、崩れは早かった。

ガスが 無ければ、この先の景色は素晴らしいのだろうが、天気の崩れでは仕方ない。     今回は前回のリベンジ戦であったのに、前回同様の天気の推移に残念。                場所は宝永第二火口南西側の外側斜面を登っています。

傾斜地には背丈の低いイタドリが島のように点々と咲いている様子が綺麗でした。      左側は斜面の下方で、右側は斜面の上方の景色です。

特にピンク色のイタドリは、とても鮮やかで綺麗でした。

黄色が鮮やかで、もっと標高が低ければ2m程にもなる大型のハンゴンソウですが、ここでは可愛いものが見られました。

10時 42分、宝永第二火口縁にでる。

宝永第二火口を見ることが出来た。

火口縁で見かけた可憐に咲くホタルブクロ。

更に宝永第一火口縁に向かうが、小雨が降りだし防雨対策をしてガスの中に入る。

この火口縁の火山灰の登りが非常に登りづらく悪戦苦闘。                         雨も降ったりやんだりで、カメラはザックに仕舞ったので写真はスマホのみ。           宝永第一火口縁と富士宮口五合目分岐点を 11時 36分通過。                          宝永第一火口前広場通過、 11時 46分。 標高 2420m。前回同様ガスの 中で悔しい。

1707年(宝永4)の噴火活動によって生じた火口は北北西から南南東方向に3つ並び、第一火口は長径1300m、短径1000mの楕円形で新内院と呼ばれています。              第二、第三火口はこれよりずっと小さいです。                              突出部は肩状の形態をもって赤岩と呼ばれ、赤褐色の火砕流堆積物は古富士火山の一部とされています。                                              宝永山の活動は、溶岩は流出せず火山灰の噴出が多く、江戸市中まで降灰があったとのことです。                       (日本大百科全書より)

                           

足の痙攣処置を済ませ、更なる細かい火山灰の登りづらい登山道に取り付く。

前回もこの登りにはつらい思いをさせられた。                        なんせ一歩踏み出しても半歩下がってしまうので、下がらぬよう工夫した歩きが求められる。

宝永山と馬の背の稜線上に出ると、目指す宝永山山頂標示板のある所へは少し下る。

12時 50分、宝永山登頂。標高 2693m。 ここの山頂標示板は以前から斜めになっています。 下方から雷鳴が聞こえるので、10分の休憩だけして早急に下ることにしました。

この尾根を登ると御殿場ルートの六合目に合流し、富士山頂 に向かいます。

私は六合目に向かう途中にある「馬の背」から御殿場ルートの下山道 『大砂走り』 に進み、まずは大石茶屋を目指します。                                              宝永山馬の背通過、13時 10分。 標高 2722m。                                       大砂走りに出る前に大粒の雨 が降り出し、再度防雨対策を整えた。

登りの時と同様に、ロープと同間隔に備えられた木柱を確認する。                 下り始めて標高 2600m付近では、ロープは確認できても木柱は間隔が広過ぎて見えても1本だけ、前後左右は真っ黒な火山灰の中で人の踏み跡を追う。

富士登山競争の経験を生かして、良く腕を振りジョギング程度のペースで下り続けた。    運良く下り始めた頃には、雷鳴は遠くなり消えてくれホッとした。

この富士山への御殿場ルートは別名 『プリンスルート』 ともいわれ、2008年に当時の皇太子殿下(現 天皇陛下)が富士山に初登頂された際に実際に通られたルートだそうです。       富士宮口五合目から宝永火口を経由して御殿場ルートに至る、変化に富み混雑の少ない隠れた人気コースです。                                               皇太子殿下の御足跡を辿り、富士山に思いを馳せてみるのも楽しいのではと思います。

今回の 大粒の雨と風の 中でも下り始めは快調で、次郎坊をを過ぎ水分補給をしようと手を腰に回したら水風船のようなものが手に触れ「アレ」と確認したら、ザックカバーが外れ水抜きが作用せず水風船となっていました。                                     ザックはびしょ濡れ、ザックカバーに溜まった雨水を抜いたら、ずっと荷が軽くなった。      突風が 吹いた時に気付けば良かったが、頬に当たる大粒の雨水が気になり失敗、ザックカバーをしっかり取り付け直したが、中のカメラやスマホが心配になった。

大石茶屋通過、14時 40分。 大粒の雨 は相変わらず振り続けていたので、休まず 15分程 頑張って駐車場まで向かう。

御殿場口新五合目駐車場到着、14時 55分。 色々な経験が出来て楽しい一日でした。

 

 

 

 


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▲ 御殿場口新五合目から御殿庭上へ ▲

2024年08月09日 | 国立公園

暑い中でも沢山の山仲間が綺麗な山の 様子を配信してくれ、自分も動かなくてはと出掛けてきました。                                                    目指した山は、1707年(宝永4)の噴火 活動によって作られた3つの噴火口を持つ 『宝永山(標高 2693m) であります。

御殿場口新五合目 駐車場に5時 45分到着。 6時 出発。                                 駐車場は第1から第3迄あり、450台停められますが富士山開山期間中は第1駐車場に 「マウントフジトレイルステーション」(安全で楽しい富士山の登り方やホットな富士山情報、温泉・観光スポットなどを紹介)オープンしており、一般車は停められません。

新五合目の登山口には登山案内所が設置され、8分程の安全登山についてのビデオを見て安全登山の意識高揚に努めています。

富士山保全協力金                                               山梨県側でも入山が有料になりました。                                     登山者の安全対策や富士山の環境保全のために色々と経費が掛かります。                    静岡県側は協力金として、基本 1.000円を納めます。   強制ではありません。

登山案内所のそばに建つ、「日本初スキーの地」 の石碑前を進む。

6時 15分、安全登山の 祈願をし御殿場口鳥居を抜け登山開始。

御殿場口登山道のスタート地点新五合目は、一面の火山砂礫地で、砂走り下山道との合流点であり、左手に双子山、その上方に別峰のように宝永山が張り出して見えます。

スッキリした空気の中を歩くのは、とても気持ち良いです。                        6時半、大石茶屋到着。

大石茶屋の左手に登山道の分岐があり、正面の階段を進むのが富士山頂へ向かう「御殿場ルート」で、左手に進むと双子山(二ツ塚)へと向かいます。

私は二ツ塚に向かうので左手へ。                                   登り始めは火山砂礫の中、ロープの張られた広い登山道を登る。                    富士山は天気が崩れるとガスの発生が酷く、目の前の4~5m先が見えなくなる ことが多いため富士山開山中は、このロープが張られ 命綱 となっています。

標高が 1500mほどになって来ると、日本のアザミの仲間では最大級といわれる 『フジアザミ』 が姿を現し迎えてくれます。

二ツ塚(双子山)分岐通過、7時 28分。  左手に進みます。

7時 35分、二ツ塚下塚(下双子山)山頂着。   標高 1804m。                            広く展望の良い火山砂礫の山頂であり、西側に二ツ塚上塚(上双子山)やこれから向かう宝永山が見えますが、富士山頂は雲の中。

二ツ塚下塚の山頂広場には、縁結びの神であるイザナギ・イザナミの夫婦神が祀られています。

南側に目をやれば、遠く愛鷹山を見ることが出来た。

再び、二ツ塚(双子山)分岐に戻る時、右手に帰りに下る 『大砂走り』 を確認する。     あの下山道では駿河湾や箱根連山、御殿場市の街並みを望みながら標高差 1,000mの広大な火山灰地の斜面を一気に駆け下りる、御殿場口が誇る富士山アトラクション           転んだら 擦り傷だらけですが、転ばなければ早く下れて楽しい御殿場ルートだけの下山のご褒美です。                       

四辻(よつじ)に向かう登山道はカラマツ林のフラットな道を進む。

四辻通過、7時 57分。

四辻を通過後、目指す宝永山を望む。

8時 47分、小天狗塚通過。 

小天狗塚を過ぎた谷筋より宝永山を見上げる。 高~い                          足元にはフジアザミの根生葉が点在し花を持ったら綺麗だろうと思った。

9時 08分、御殿庭入口通過。 さあ ここから辛い登りの始まりだ  

ほぼ登り切り、カラマツ林の登山道が緩くなって来た。

10時 10分、御殿庭上通過。                                            非常に厳しい登りであった。   案内マップでは御殿庭入口から上まで 35分となっていたが、倍掛かってしまった。  体力の衰えを実感する。

御殿庭上、標高 2170m。                                   この辺りで森林限界を抜けたようで稜線が見えたが、ガスの 発生も確認できた。

 

 

※ この後は、天候下り坂の中を宝永山に登頂し、大砂走りで御殿場口へ下ります。

 

 


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