ずっと好天続きであり、静かな山歩きでもしてみようかと、久し振りに単独で三ッ峠山に向かった。 家を5時に出て、一般道を河口湖に向かう。 須走辺りは路肩に雪があった。籠坂峠、氷点下9度。 路面はバリバリに凍結していたが、チェーンを付ける事もなく、普通に 走行可能であった。 2月には雪国へ出かける予定もあったので、雪路・凍結路の感覚をつかむために、雪道を多く走ってみた。
御坂トンネル手前を右折し、旧道を天下茶屋に向かう。 好天が続いていたので日当たり部分は難なく通過し、日陰部分は慎重に走行した。 天下茶屋到着7時10分。 三ッ峠登山口上部の公衆トイレ付近に駐車場があるが、帰りに天下茶屋に寄ろうと考えていたので、茶屋近くの路肩に車を止めた。 この時期に、ここまで入る人は、写真屋さんか登山者のみである。
防寒など登山準備を済ませ、7時半に出発した。 三ッ峠登山口まで車道を下り、左の林道に取りつく。林道と言えども完全の雪道で轍や登山者の足跡が凍り付いていた。7時55分、林道終点の北側登山口に到着。
トイレがあったので立ち寄る。 誰も居ない所に建つ、ひっそりした場所のトイレなのに、入った途端に照明が点き、すでに暖房が入っていた。 ビックリして誰か居るのかと周りを見回したが誰もおらず、有難く汚さない様に感謝の気持ちで利用させて頂いた。 中は広々していて、ザックを降ろし、身支度もできた。本当に寒い所にある、有難いトイレでした。
8時、北側登山口より登高開始。 ノンビリ林道歩きも出来たが、ほぼ直登に近い登山道を選んだ。雪が深くズボズボと埋まった。 1人だと休みもせずに歩き続けてしまうので、高度計の数字が急激に伸びていた。 汗をかいてもまずいので、一呼吸入れペースダウン。 40分で遠回りの林道に出た。ここからは林道歩きで楽に登れた。
三ッ峠山荘と四季楽園への分岐点を9時10分に通過。 右に進路をとり、三ッ峠山荘に向かう。山荘を左手に見ながら右の木無山方向の稜線に出ると目の前に霊峰『富士』が現れた。 イヤ~ッ冬富士の素晴らしさに感激である。 展望台着、9時15分。
風があれば小屋に入ろうかと考えていたが、平日であり人も風も雲もなく、目の前の富士を独り占めにして、コーヒータイムと洒落込んだ。 団体行動では味わえない、唯一の贅沢である。
最高の富士を撮っておこうとカメラを出したら、電池切れ寸前。 ポケットで暖め何とか撮った次第である。その作品を、ごゆっくりご堪能下さい。
これは木無山(1,732m)から見た富士です。 途中まで膝まで埋まる雪の中をラッセルで進みました。
これは三ッ峠山荘近くの展望台から見た富士です。太陽光が雪で眩しく、反射光が暖かく感じられた。
稜線上はアップダウンが少なく、とても歩き易い。
三ッ峠山荘前から四季楽園山荘前を通り、アンテナ塔が林立する開運山(1,785m)に向かった。11時15分登頂。
三ッ峠山とは、「木無山」・「開運山」・「御巣鷹山」の三山をまとめて言うようである。
開運山の360度の景色は最高であった。 八ヶ岳、穂高、北岳、甲斐駒、丹沢山、まだまだ知らない山が沢山見えました。
こんな好天の中、富士を独り占めにして、ノンビリ歩いたのは久しぶりの経験でした。 満足 満足
下りは、アイゼンを付けず転倒せぬよう注意して慎重に、トイレのある北側登山口に無事12時半に下山しました。