素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

⛰ 懐かしの越後駒ケ岳 ⛰

2020年07月22日 | 日本百名山

 

JR上越線や関越自動車道からも良く見える八海山中ノ岳越後駒ケ岳と連なる雄大な山々は『越後三山』と呼ばれています。                                    ここでは、季節により残雪が豊かで花や紅葉が見事な「越後駒ケ岳」(標高2003m)をご紹介致します。    2014(平成26)年10月18日撮影

銀山平温泉から宿のマイクロバスで駐車場やトイレのある枝折(しおり)峠登山口へ。  越後駒ケ岳の北東方向にある枝折峠は標高が高く、駐車場が整備されていることも有り、登山者の利用が大変多い。                                          山頂との標高差は1000mを切るが、アプローチが長い。

枝折峠を、まだ暗い5時に出発。全員防寒対策を取り、ヘッドライトを装着。     なだらかな灌木帯の中をしばらく登ると、枝折大明神の小祠に着いた。その直ぐ上が明神峠であった。                                               この辺りから振り返ると、今朝出発した銀山平温泉や奥只見湖は雲の下、その先から日の出が見られた。

進む方向に目をやれば、目指す越後駒ケ岳の堂々とした山容が遥か遠くに望めた。

見晴らしの良い明神峠を過ぎ、幾つかのピークを登り下りしながら進むと道行(みちゆき)山分岐に着く。                                          道行山のピークは登山コースから少し外れるが、直ぐなので足を運ぶと越後駒ケ岳中ノ岳が良く見える。                               コースに戻り、視界の利かない灌木帯を過ぎると小倉山である。           標高は300mほど上がっただけで、これから向かう山頂が随分と高く見える。

灌木の生い茂る視界の利かない緩斜面を暫く登ると百草(もぐさ)ノ池の標柱に出る。  池畔は立ち入り禁止のため全容は見えないが、目の前に聳える前駒と呼ばれるピークに立てば、丸く灌木の中に浮かぶ池を見下ろせる。

前駒からの登山道は、背丈の低い灌木帯となり、見晴らしは良いが急登になる。

                                                その先の岩場の斜面を慎重に登る。

周りの景色や草花を楽しみながら登ると駒ノ小屋に着く。

この小屋は5月上旬から10月中旬までの週末に管理人が入る避難小屋で、バイオ式のトイレがある。   駒ヶ岳と中ノ岳の分岐点

小屋からは高山植物保護用のロープが張られた斜面を登る。稜線に出て中ノ岳への分岐を右方向に進めば越後駒ケ岳の山頂に出る。

                                         見事な山容を誇る一等三角点峰からは雄大な展望が楽しめる。                                  山頂ポールの奥のピークが中ノ岳。

                                        かつては山岳信仰の対象であり、昭和30年代には多くの信者が登ったようですが、その後減少し現在賑わう登山者の中に信者の姿を見ることはなく、頂上に立つ猿田彦大神像が往時を偲ばせています。

 

 

  


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▲ 懐かしの針ノ木岳 ▲

2020年07月11日 | 北アルプス

 

針ノ木岳と蓮華岳は後立山連峰の最南端に位置し、北アルプスのほぼ中央に聳える展望の山であります。今回は針ノ木岳(2821m)のご紹介です。             《2013(平成25)年7月撮影

信州側の扇沢バスターミナル駅から日本三大雪渓(白馬大雪渓・剱沢雪渓)に数えられる針ノ木雪渓を攻め、針ノ木峠を目指しました。

                                          この針ノ木峠は戦国時代から越中と信州を結ぶ間道として利用されていたという史実に残る佐々(さっさ)成政の針ノ木峠越えなど、歴史ロマンが香る峰々でもあります。       稜線近くなると雪渓の斜度はせり上がり、両側の山肌が迫り、雪渓が細くなった地点は「ノド」と呼ばれ、この時期は峠直下まで雪渓が残っていた。

針ノ木峠は針ノ木岳と蓮華岳の狭い鞍部で、その峠の西側に針ノ木小屋が建っています                                      細くてきつい雪渓を誰一人音を上げず、皆さんで声を掛け合い頑張りました。       小屋でゆっくり疲れを取り、翌日の朝食前に蓮華岳のコマクサの群生地に足を運びシロバナコマクサを探しましたが残念ながら見つかりませんでした。                奥に蓮華岳山頂の祠が見えます。

針ノ木岳側から望んだ蓮華岳(2799m)、朝食前に散歩した山の全容がこちらです。

朝食も済み、全員体調良好と目指した目的の山がこちら❝針ノ木岳❞

お世話になった針ノ木小屋を後にテント場を見ながら、急な露岩帯に取り付く。

                                             前方に荒々しい針ノ木岳とスバリ岳を眺めながら、岩稜帯の斜面を稜線まで登る。

独立峰の山頂は意外と広く360度の展望が楽しめる。

山頂にある三角点、奥の山塊は中央のピークが白馬岳、そこから右手の稜線が後立山連峰になります。

南側には遠く槍穂高連峰が見えました。

そして眼下には黒部川の水を満々と湛えたコバルトブルーの黒部湖が俯瞰できた。   中央の山塊が立山三山、右手が剣岳です。

山頂からの展望を充分に楽しみ、今日の宿「新越山荘」に向け北に進路をとった。   赤沢岳(2678m)から見た、針ノ木岳です。

こちらは鳴沢岳(2641m)から見た針ノ木雪渓と針ノ木岳です。

扇沢バスターミナル駅を起点に周回コースとして高山植物や山岳風景が楽しめる最高のコースです。また、日本で初めて山案内人組合をまとめた百瀬慎太郎ゆかりの❝針ノ木雪渓❞では6月初旬に『慎太郎祭』が催され、集団登山などが行われます。

 

訪問、ありがとうございます。

 

コメント (3)
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⛰ 懐かしの常念岳 ⛰

2020年07月02日 | 日本百名山

 

槍・穂高の展望が欲しいままの常念山脈を縦走した❝常念岳❞(2857m)のご紹介です。【2016(平成28)年6月に撮影したものです。】

松本から梓川を越えると、安曇野の田園風景の背後に常念山脈の穏やかな山並みが望めます。最も目に付くピラミット型の山が❝常念岳❞。その左隣りのゆったりした山が❝蝶ヶ岳❞。 どちらも春先になると山腹に常念坊や蝶の雪形が現れ、田植えの時期を告げます。

                                          この山脈は北アルプスの南部の核心部である槍・穂高連峰と並行するように連なり、その絶好の展望台となっています。

常念小屋の東側広場が常念乗越で、その乗越からガレ場のジグザグとなる登山道の急登に取り付く。    

                                          前常念岳との分岐に出れば傾斜も緩み、タカネキスミレチシマギキョウトウヤクリンドウ等の花を見ながら進めば、乗越から約1時間で常念岳に到着する。

方位盤と祠がある山頂からは、涸沢カールを囲む穂高連峰や、大キレットを挟み槍ヶ岳(3180m)へと続く迫力ある稜線など、360度の大パノラマが素晴らしい。

山頂からは頭を雲の上に出した日本一の❝富士山❞を望むこともできました。         こちらは常念岳の南側、蝶ヶ岳寄りの最低鞍部からから見上げた常念岳です。


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