双耳峰である天狗岳の西天狗(標高 2646m)を目指す。
曇天ではあったが遠望の山々を充分に楽しめたので良かった。
東天狗を 11時に出発し、山頂から往路を少し戻り西天狗への道に取り付く。 滑り易いザレ場の斜面を落石に注意しながらジグザグに下り、吊り尾根状の広い鞍部を進み、ハイマツの中に延びる登山道を登り返す。
山頂に近づくと傾斜が増し、岩がゴロゴロしたガレ場を登れば東天狗より広い山頂に出る。 西天狗登頂、11時 18分。
周囲をハイマツに囲まれた山頂には、二等三角点 の標石と小さな可愛い石仏様 が迎えてくれた。
西天狗山頂から南東方向のパノラマ。
左が東天狗 、右に下って根石岳、その右に根石岳山荘、その後ろの爆裂火口壁の山が硫黄岳、硫黄の右のピークが八ヶ岳の主峰「赤岳」、その右の小さなピーク中岳、中岳の右が阿弥陀岳。
西天狗から南側の雲海。 北側には樹海が広がり、その先に台形の蓼科山が立ちはだかっている。少し右には雲海の上に槍穂高が島のように見えた。
貸切の静かな山頂で東天狗とは一味違う展望を楽しみ往路を戻る。出発、11時 50分。 西天狗側から東天狗を望む。
東天狗を通過し、すりばち池分岐まで戻り、左の溶岩台地である天狗の奥庭を目指す。 中山峠・すりばち池分岐通過、12時 15分。
眼下に、これから向かうすりばち池や黒百合ヒュッテが見える。
東天狗の北側は急斜面のガレ場下りで慎重に歩を運ぶ。
下りが終わると、大岩が積み重なる広い溶岩台地 となり、大岩を踏み外さぬよう慎重に進む。
白ペンキで表示された印を拾いながら、歩き易いルートを選ぶ。 天狗の奥庭通過、12時 40分。
大岩の上をピョンピョンと進むのだが、絶対踏み外してはいけないので慎重になり自然と汗が流れ落ちる。
登山でも溶岩台地の上を歩くことは少なく、緊張していたせいか長く感じた。 そんな中でも北八ヶ岳独特の縞枯れ現象や綺麗に紅葉したウラシマツツジが見られた。
13時 10分、天狗の奥庭を抜け黒百合平に建つ黒百合ヒュッテがようやく見えた。
ヒュッテ到着、13時 15分。 10分の小休止。
黒百合平から渋の湯までは往路を戻る。 唐沢鉱泉分岐までは岩のゴロゴロした沢状の下りで、木道、金属製の橋、苔に覆われた岩や木の根の全てが 滑り易く、登山の最終部分でもあり慎重に下った。
唐沢鉱泉分岐通過、14時丁度。
唐沢鉱泉への道を左に見送ると、広い尾根上の登山道を緩やかに下る。 渋の湯・八方台分岐通過、14時 20分。
八方台分岐からの下りでは、キノコ類 が良く目についた。
下りが急になり対岸の冷山山腹が見える様になり、渋川の流れが大きく聞こえて来た。
出発点、渋の湯バス停前に 15時、無事下山しました。
渋御殿湯から下る「湯みち街道」が工事中であり、急いでも下れず日帰り 湯で汗を流して帰途に着いた。
※ ご覧頂き、ありがとうございます。