毎日、ただ暑いだけの天候が続き、32℃位で暑いと言っていた頃が懐かしいです。 ここようやく20日頃から夏らしい日差しが戻り、洗濯物が良く乾くとお母さん方の笑顔が見えます。 最近では都内で、夕方に雷雨があったと良くテレビで映像が流されビックリしていますが、あれだけの建物が密集し、日中エアコンをフル回転させ温風を外に吹き出し、土のないアスファルト道路が熱を持てば、35~36℃が高いなどと言ってられない日がもう直ぐにやって来ます 自然が大好きな人間には異常事態と感じています。
そんな想いの皆さんと、気持ち良い自然の風を求めて「中央分水嶺トレイル」を歩いて来ました。 1500mを越えると赤トンボが舞い、もう秋のとても涼しい風が迎えてくれました。
中央高速道路の岡谷ICを 9時半に 降り、R142で和田峠の登山口に向かい、10時 15分着。 気持ちの良い高原道路であり、久し振りに編隊を組んだ沢山のバイクを見かけました。 登山準備を済ませ、10時 35分出発。
日本列島にある中央分水嶺のうち、長野県の中信高原、霧ヶ峰・美ヶ原高原を歩くトレイルコース。
長和町の長門牧場から白樺湖、霧ヶ峰、和田峠を経て美ヶ原高原に至る全長 38kmが、A~Eの 5ルートに分割設定されています。
標高も1400m~2000mとさほど高低差が無く、明るい尾根の登山道で霧ケ峰高原の中を歩いている実感が周りの景色から充分に味わえました。
和田峠の稜線に出ると右下にビーナスラインや槍穂高が見え迷うこともない一本道が続く。
鉄塔を過ぎ、アップダウンを繰り返し、登山道脇の花を眺めながら歩いていると鷲ヶ峰(1798m)山頂に辿り着く。
山頂の眺望は最高で、南アルプスの北岳、西から北に乗鞍、槍穂高、といった日本が誇る北アルプスの秀峰 が顔を見せてくれました。
眼下右手には旧御射山(みさやま)遺跡のある小高い丘、更にその奥に霧ヶ峰の最高峰「車山」(1925M)が見えた。
山頂から八島湿原への下りは、明るく広い楽なアップダウンの道で雄大な中の最高の尾根歩きができました。
広大な霧ヶ峰高原を見下ろしながら快調に下り、
八島ヶ原湿原の入口に 13時半 全員無事下山。
八島ヶ原湿原は標高 1630M。
ミズゴケ泥炭層が 1万 2千年をかけて堆積した高層湿原で、車山湿原、踊り場湿原と共に国の天然記念物に指定され、国定公園内の特別保護地区に指定されています。
鎌ヶ池、鬼ヶ泉水、八島ヶ池などの池があり、春から秋にかけて高層湿原植物が咲き乱れ、私も皆さんに教えて頂きながら覚えていますが、余りにも多過ぎてついていけません。 アカバナ科多年草の「ヤナギラン」ですが、紅紫色の 4弁花を多数横向きに咲いているのは見たことがあるのですが、下の様に白毛が密生している所は初めて見て驚きました。 白い冠毛は種子だそうです。
花好きの方には最高の湿原であり、時間の許す範囲でゆっくりと見て頂きました。