道了さんの愛称で親しまれている大雄山最乗寺で、2月3日に毎年開催される『節分豆まき祭』
に無病息災を願い、足を運んでみた。
大雄山最乗寺は、曹洞宗に属し全国に4千余りの門流をもつお寺だそうです。
御本尊は釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)、脇侍仏(わきじぶつ)として文殊、普賢の両菩薩を奉安し、日夜国土安穏万民富楽を祈ると共に、真人打出の修行専門道場との事です。
開創以来6百年の歴史をもつ関東屈指の霊場として知られ、境内の山林130町歩、老杉茂り霊気は満山に漲り、堂塔は30余棟に及ぶようです。
この日は街中で外気温5~6℃。山中である最乗寺の池は凍りつき、寒さが肌を刺すようであった。
13時半より御真殿で節分の大祈祷が行われ、14時石附周行山主の前後に多くの僧侶や山伏が列をなし御真殿から本堂へ移り、本堂前や本堂内の特設舞台で『福は内、福は内』
と威勢の良い掛け声が境内に響き渡った。
さて、皆様のお宅では豆まきをされましたか 神社やお寺では、その年の干支生まれの年男・年女の方々が、集まった人々を前に豆まきを行ったりします。
ちなみに、『鬼は外、福は内』と大声で豆をまくのは、季節の変わり目に、鬼などの妖怪や悪霊が集まり、疫病や災いをもたらすと考えられていたためで、豆をまくことによって自分の家から鬼を打ち払おうとしたのだそうです。
煎った豆は福豆と呼ばれ、その豆をまき、自分の年齢の数だけ食べることで、邪気を追い払い、病に勝つ力がつくと考えられていました。
もともと、節分とは、立春、立夏、立秋、立冬など、季節の改まる前日のことを呼びましたが、次第に立春の前日だけを節分と指すようになり、この節分を境にして、暦の上では翌日から春と呼ぶようです。
「しきたり」につきましては一部青春新書『日本人のしきたり』飯倉晴武編著を参考にさせて頂きました。