素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

▲ 天空のビーチを歩く ▲

2024年07月07日 | 山梨百名山

梅雨に入り局地的に大雨の所もありますが、全般的に暑い日が続いております。             私の住居地も日中はうだるような暑さが続き、こんな日は爽快な ビーチ歩き が最高だろうと出かけてみました。

私は小さい頃 家族で湘南のビーチに出掛け、浮き輪で遊んでいたら浜辺が見えないことに気付き、波が高くなった時に浜辺の方向を確認し、小さな手で波を必死にかき分けて戻った怖い思い出があり、あまり海や川は好きではないのです。

そんなことで今回向かった所は、南アルプスのエリアに存在し、大きな白いザレが特徴の日向山(標高 1660m)を歩いて来ました。

日向山は、甲斐駒ヶ岳の北東部に位置し、山頂には花崗岩が風化した白い砂浜が広がっています。奥のピークが甲斐駒ヶ岳 (標高 2967m)です。

                                               この独特の景観は、通称 《天空のビーチ》 とも呼ばれ、山頂からの眺望とも相まって、ファミリー層から登山愛好家まで幅広く親しまれています。

                         

矢立石登山口に6時 50分到着。既に3台の車が停まっていました。                     直ぐ登山準備を進め7時10分出発。

登り始めは赤松林の中を登る。                                         随分昔からの古い道のはずだが、極端に掘れたり崩れたりしておらず歩き易い。

7時 17分、幾星霜を経てなお、原形をとどめている炭焼窯跡の脇を通過。

雑木林から白樺の混成林と変わり、やがてコースの右側はカラマツ林になって、それが続いた。                                                    林の中であり直射日光には直接晒されなかったが、汗かきなので大量の汗が顎から滴り落ちた。

登りが厳しくて必死に歩いていても、花を見かけると心が癒されます。                   バックが木陰であったので、コアジサイの白い多数の小さな花が、ひときわ綺麗に見えました。

登りの登山道の脇では、石仏様が「頑張れ 」と見守っていて下さいました。

地表が一面クマザサに覆われた窪地の一角に無人の 雨量計が設置された前を通過。

雨量計の辺りは尾根沿いの道で、軽快に歩けます。                              尾根の左手には、樹木の梢越しに甲斐駒ヶ岳(標高 2967m)や右手には八ヶ岳を垣間見ることが出来ます。

9時 53分、日向山三角点に到着。                                      登山道から僅かに外れた展望のない林の中に、1659.6mの三角点標石がポツンと設置されていました。

三角点を過ぎれば、もう直ぐ山頂なので疲れが消え足の動きが早くなる。

矢立石登山口から、ずっと樹林帯の中を歩き続けてきたので、突然海岸線の様な白砂の上に飛び出し、眩しくて目を細めた。                                            北側の正面に裾野を大きく広げた八ヶ岳。

南側には白砂の上にチョコンとピークを見せる甲斐駒ヶ岳 (標高 2967m)。

2022年の夏に登った時は曇り空で、周りの景色や、このように輝くような白砂の雰囲気は感じられませんでした。正面の堂々とした山塊は雨乞岳 (標高 2037m)。

日向山(標高 1660m)山頂の西側に広がる 「雁ヶ原」 は、原と言っても平坦な部分は殆んどなく、全域が北の神宮川に向かって傾いている。

雪かと見まがうばかりの風化花崗岩には、心が洗われる思いがしました。

近年、この素晴らしい景観を見るために多くの人が訪れた結果、踏圧の影響が随所にみられるようになりました。                                             また、気候変動に伴う集中豪雨による大量の水の流れなど、負の影響を受け続けてきた登山道は、いま加速度的に崩壊が進行しています。                                  美しくも脆い花崗岩でできたこの山の未来を引き継ぐために 北杜市南アルプスユネスコエコパーク地域連絡会 の方々が、植生を保護し、回復させるための取り組みを続けて下さっています。

天気に恵まれ私自身心ウキウキで、足元に気を付けながら 『天空のビーチ』 を行ったり来たり、もったいないほどの展望を楽しませて頂きました。

あまり白砂の先端へ行くと、深く落ち込んだ神宮川へ引きずり込まれそうな恐怖感 もあり、併せて海辺に居る 清涼感も味わえました。

のんびりと 北アルプス の燕岳を思い浮かべながら、八ヶ岳を眺めました。

今日の様な日向山を見たいという思いが叶えられ、帰りの足取りは快調でした。

雁ヶ原の白い砂の斜面は雪かと見まがうばかりの圧巻の景色でした。

 

 

 

コメント (2)
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