素晴らしい風景!!

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伎芸天立像の秋篠寺へ

2012年02月19日 | 古寺巡礼

いにしえの大和路を歩いて見た。 奈良市街から見ると西の方向である。

以前にも参拝に伺ったことがありましたが、朝早く散歩がてらであり境内に入る事が出来ず、今回再訪問してみた。

奈良公園と違って秋篠町は清閑な所です。                        秋篠寺近くは古い民家のあいだの狭い道を進むが、バス通りであり角々に誘導員の方が待機され支障なく駐車場に入る事が出来た。

駐車場からは東門が近いのですが、参拝は9時半からであり、ぶらぶらと南門に回った。こちらは車道から離れているので清閑とした境内の雰囲気が味わえる。

南門を入ると両側には高い樹木が鬱蒼として、この時期ではひんやりとしており、一層神聖な境内を感じた。                               歩を進めると木漏れ日が庭園の緑苔をより綺麗に引き立てていた。

受付から進むと、すぐ右手に端然として気品のある本堂の佇まい、パッと見て唐招提寺の金堂を小さくしたような建物に感じた。                    創建当初は講堂として建立されたが、金堂の焼失以後鎌倉時代に大修理を受け、以来本堂と呼ばれているようです。                                事実上鎌倉時代の建築と考えるべきであるが様式的に奈良時代建築の伝統を生かし単純素朴の中にも均整と落ち着きを見せる純和様建築として注目されているとの事です。  (パンフレットより)

秋篠寺の御本尊は薬師如来坐像ですが、このお寺が世に知られるようになったのは本堂内に安置されている『伎芸天立像』(ぎげいてんりつぞうだそうです。                   その美女をじっくりと見て来ました。

本堂に向かって左手の側面から堂内に入る。                          堂内は薄暗く石の土間で、左側に諸仏がずらりと並んでいる。                            秋篠寺の名を高めた『伎芸天立像』 こころもち首を左に傾け、伏し目がちに微笑む顔立ちと胸を大きく広げて、天衣を羽織った体軀(たいく)がまことに優婉で見入ってしまいました。

《漢訳密教経典「伎芸天念誦法」より》                                                                         あるとき天上では、大自在天王(シバ神)が大勢の天女たちに囲まれて、天界の音楽や踊りを楽しんでいた。                                すると忽然として、大自在天王の髪の生え際から一天女が生まれ出た。          その容姿の端麗なことはもとより、伎芸に秀でていることは、並み居る天女たちの遠く及ぶところではなかった。                               居合わせた天人天女たちは一斉にその勝れた才能を称えて、彼の天女を伎芸天と呼んだ。                                       伎芸天は、多く集まった天人天女たちの中に立って、「もし、世に祈りを込めて田畑の豊作や、人生の幸せや、家庭の裕福などを願うものがあれば、私がその願いをことごとく満足させよう。また学問や芸術に関する願いを寄せる者には、その祈願を速やかに成就させよう。」と語られたそうです。

 

 

 


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