小島と広島と私たち

島爺の倉橋島での農作業と,
広島を中心とした孫たちとのくらし

立春-3 (トヨタ,朝青龍)

2010-02-06 07:24:58 | 私見
 節分・立春=すべての事物の変わり目なのか?

③ トヨタの安全思想
  プリウスのブレーキシステムについて,『品質保証担当』常務役員の記者会見はいただけなかった。「システムの設定によってブレーキが一瞬利かない時間が生じ,運転手が違和感を感じるが,感覚の問題であり,安全性に大きな問題はない」とのことだが,それなら先月末から『ブレーキシステムのコンピュータソフトの設計を変更し,生産段階から改善』する必要はなかろう。
 ちょっと間違えば大きな凶器になる道具をつくりながら,使用する人の立場に立たない,全く無責任な発言ととれる。
 車作りで最も大切なことは『走ることより,必要なときにきっちり止まる車を作る』ことではないのか?。
 確かに大量のリコール問題を抱え大変な時期にまた一つ問題が発生したわけだが,これらの問題にどう対処するかで,信用を回復できるか否か,さらに発展するかどうかが問われるわけで,首脳陣にはこのことが見えていないようだ。

 大企業といえば,NHKの大河ドラマ「龍馬伝」で,三菱の始祖である『岩崎弥太郎の扱いが悪い』と三菱グループの関係者が苦言を呈しているそうだ。(晴耕雨読
 「大人物を,小さく汚く扱っている」ということらしいが,どの時代にも小人物であろうとも,世の流れを読み時流に乗る力量を持った人物が大きく成長するのだ。
 どうも小沢という大人物も,トヨタや三菱という大企業も,『大』がつくにしてはやることが『小』さい。
 『大』といえば大相撲も,

④ 朝青龍関引退
  相撲をTV観戦しながら,あまり好きになれない力士が二人いた。一人は朝青龍関,今一人は「勝ち」「負け」で大きく表情や所作を変えるあの力士だ。
 ただし朝青龍関についてはすべてが嫌いというわけではない。批判される多くは,農耕民族である日本人と狩猟民族との違いであろうと考える。『これでもか』,『やってやったぞ』というしぐさは,「次にやるときにも絶対負けないからな」という,子供のけんかのしぐさだ。
 野見宿禰の時代まで遡らなくていい,日本の相撲が何であるかを正しく伝えるのが指導者の役目だ。課題ありとすればその都度,どうあるべきかを諄々と説いて指導するのが,子どもを預かった親方や協会の仕事だ。高見山関以来多くの外国人に力を借りながら,指導体制を作らなかった相撲協会にも問題あり,だ。
 貴乃花,若乃花を輩出した部屋のように,上位陣に「取り組む必要のない力士」を揃えておけば,勝ち越しや優勝につながる。そうした状態を悔しい思いをしながら横目で見ていた小部屋が,「とにかく強くなれ,強くなれば金が入る」という発想をしたとしても,それは責められない。
 だが,力をつけるほどに,その世界での教養・知識も身につけてやるのが『親』方や,相撲協会の仕事だ。それを一切やってこなかったことが今回の事件につながった。
(外国人力士の苦悩については,朝日新聞の元横綱・曙さんの文章をタイプしたが消滅。次回に)

 本場所中に朝4時まで飲む,それを注意できないなんて,ね。また「相手の吐く息が酒臭くて酔って負けました」というわけではなかろうが,夜遊びの連続で飲んだくれの力士に勝てないなんて,力士とは何?,と思ってしまう。
 今回の理事選。貴乃花が適任か否かは別にして,彼に投票した役員を『あぶり出し』,追放にかかった。身体の割には玉の小さいのを揃えたのが相撲協会のようだ。

 ところで,横綱昇格で問われる品格。これで割を食ったのが小錦関。あれ以来,随分と長い時間が経過したが,相撲協会も,理事会も,横綱審議会も子どものままで成長が見られないと言ったら言いすぎだろうか。
 これを機に,各組織の見直し,力士や親方を力士として社会人として育成する教育機関の設置,小さくは,場所での対戦組み合わせのあり方など,しっかり見直してはどうだろうか。その指導に当たれるのは文科省と思うのだが。

 節分・立春の季節の分かれ目は,『大』がどのように変身を遂げるかの節目の日でもあったようだ。しつこく変わろうとしない『小』の字もあったようだが,それぞれを他山の石として生かさなければ『大』政党も先行きが危うい。

立春-2 (横浜事件,小沢幹事長)

2010-02-06 01:23:48 | 私見
 節分・立春=すべての事物の変わり目なのか?

 祇園精舎の鐘の声,諸行無常の響きあり。
 娑羅双樹の花の色,盛者必衰の理をあらはす。
 おごれる人も久しからず,唯春の夜の夢のごとし。
 たけき者も遂にはほろびぬ,偏に風の前の塵に同じ。


 立春の日の様々な事犯を見ると,平家物語の冒頭部分が浮かんでくる。

① 小沢幹事長不起訴
  潔白が証明されての『不起訴』なら問題ないが・・・。あくまでも「黒くない」ということであって,事情聴取を受け,3人もの秘書等が起訴されながら,“何も出てこない”では,検察も疑われる。
 まさか,「悪いようにはせんから,よろしく」ということはなかったろうな。
 確定申告の時期を迎えて,できるものなら“シラ”を切ってみたいものだ。
 どの世界でも『悪い奴ほど・・・』が通用するのだろうか

② 「横浜事件」,『無罪』と地裁判決
  横浜地裁は「有罪判決は,特高警察による思いこみの操作から始まり,司法関係者による追認で完結した。警察,検察,裁判所の故意,過失は重大である」と捜査・司法当局の責任を認定した。司法が司法をきちっと裁いた。
 ひき換え,「足利事件」で検察官の謝罪はなかった。たとえ当時それが真実であると確信することが妥当であったとしても,改めて『今,相手の立場に立ったときどう考えるか』を問われているわけで,“人”としての感情のこもった言葉が聞きたかった。
 相手の立場,といえば


孫になりたい-感謝

2010-02-05 18:30:09 | 農業塾OB会
 寒餅

 仕事中にかみさんからメールが届いた。
「大変おいしいお餅です。感謝」
とだけある。
久しく彼女から『ありがとう』,『感謝』という言葉を聞いてなかったが,少なくとも死語にはなってはなかったようだ。
それとも,それは私に対してだけで,他人に対しては使っていたのだろうか。

 メールの前に電話での問い合わせがあった。玄関脇にお餅とホウレン草が置いてあるがどなただろうか,というもの。とっさにHさんだろうと答えた。念のため,お餅の色と種類を聞いて間違いないことを確認した。
白木農園だよりにこの寒餅の記事があって,はしたなくも,こんな爺婆の孫になりたい,と書いたのが目に留まったらしい。

 孫と認知するなら,
「おいで,一緒に食べよう」
ということになるのだが,わざわざ届けてくださったと言うことは,
『さらさらそんな気持ちは持ち合わせていない』
という意思の表れだろう。

 ところでかみさんは,さっさとお餅をおなかに納めたものと見える。
最近は胃の具合が悪くて,などと言っていたが,胃の調子などはその時々によって何とでもなるものらしい。
 おまけに用を仰せつかった。
恥ずかしいから,家の周りをきれいにしておくように,と。
・・・だから贅肉がとれないのだ・・・

立春

2010-02-05 18:06:37 | 私見
 立春 《朝日・天声人語:'10.2.4》

 唱歌の「早春賦」にいささかの思い出がある。小学校の音楽の時間,女の先生が「今日から季節が変わって,この歌が歌えるのです」とオルガンを弾いて美しい声を聞かせてくれた。自分もお好きな曲だったのだろう。四十数年前の,おそらくは寒かった立春の日である。
▼♪春は名のみの・・・の歌詞は難しかったが旋律は心に残った。様々に歌われる曲だが,女性コーラスが一番ふさわしく思われる。独りのハミング,低唱も言い。知らず知らず口をついている。もしこの歌がなかったら,春待つ季節の唇は随分さみしいことだろう。
▼今日は立春。とはいえ名歌そのままの,名ばかりの節目である。強い寒気が流れ込み,日本海側は雪が降りしきる。太平洋側も冷たい風が鼻の先を抜けていく。それでもきょうを境に,冷え込みも「余寒」と呼ばれるようになる。
▼二十四節季をさらに分けた七十二候では,いまごろが「東風解凍(はるかぜこおりをとく)
」にあたる。中国唐代の大詩人,白居易にも一節がある。
 池に波紋ありて氷尽(こおりことごと)く開く
 今日知らず 誰か計会するを
 春風春水一時に来(きた)る
▼池の水が解けてさざ波が立つ。いったい誰が計らったのか,春風と春水が一緒に来るようにと--そんな意味だという。冬の中から約束を果たすようにやってくる春。自然の摂理へのおおらかな畏敬を詩人はうたう。
▼氷がとけたら何になる? テストである子が「水になる」ではなく「春になる」と答えたという話は,虚実はおいてほほえましい。早春賦の恩師ならマルをもらえるような気がする。春よ来い。

 

最近の《天声人語》何だかつまらない。久し振りに季節につながる記事を目にしたが,最後が締まらない。
 白居易の詩,原文を紹介してくれたらよかったのに。検索したが見つからない。
いいぐあいにY君がやってきたので頼むと,白文に直して次の通り。



 府西池   白居易
 
  柳無気力枝先動  柳 気力無くして 枝先ず動き
  池有波紋氷尽開  池 波紋有りて 氷尽(ことごと)く開く
  今日不知誰計会  今日知らず 誰か計会するを
  春風春水一時来  春風春水 一時に来る



恐いインターネット-2 『謎の鳥』

2010-02-04 14:25:25 | 広島の生活
 

こういう頭のいい奴にかかっては,かなわないなあ



永田町『謎の鳥』ネット上で流行 《産経'10.2.4》
 ネット上で流行している「謎の鳥」と題するたとえ話が,永田町でも話題を呼んでいる。作者は不明で,真意も分からないままだが,鳩山由紀夫首相を揶揄しているのは明らかだ。

 

日本には謎の鳥がいる。正体はよく分からない。
 中国から見れば「カモ」に見える。
 米国から見れば「チキン」に見える 
 欧州から見れば「アホウドリ」に見える。
 日本の有権者には「サギ」だと思われている。
 オザワから見れば「オウム」のような存在。
 でも鳥自身は「ハト」だと言い張っている。
 それでいて,約束をしたら「ウソ」に見え,
 身体検査をしたら「カラス」のように真っ黒,
 釈明会見では「キュウカンチョウ」になるが,
 実際は単なる鵜飼いの「ウ」。
 私はあの鳥は日本の「ガン」だと思う。

  

恐いインターネット

2010-02-04 13:55:33 | 広島の生活
 

何かを検索していて,ブログに載せた私の文章の一部がインターネット上に取り上げられていてびっくりしたことがある。使えば便利だが,このネット,鳥・シシ避けネットと違って,使いようで毒にも薬にもなる



中国ネットがチャン・ツィイーさん叩き 《産経'10.2.4》
 米映画{SAYURI]などに主演し,日本でも人気の中国人女優,チャン・ツィイーさん(30)が,'08ねんの中国・四川大地震の際に約束した義捐金をめぐり,インターネット上でやり玉に挙げられている。

 チャンさんは地震発生当時,被災者のために100万㌦(当時の為替ルートで1億5000万円)の義捐金を送ると表明。ところが先週,インターネットのあるブログ上に「チャンさんからは12万3500㌦(約1300万円)しか支払われていない」との情報が掲載され,瞬く間に全土に広まった。

 中国共産党機関紙,人民日報傘下の国際情報紙,環球時報(英語版)によると,当時,中国国内では各国政府や外資系企業,著名人からの義捐金ランキングが公表されており,善意を金額で計る風潮が広まっていた。当初,チャンさんが送る予定だった義捐金は100万元(約1500万円)だったが,チャンさんも当時の風潮に逆らえず,数日後に100万㌦への増額を約束した。

 1月26日に代理人を通じて発表したチャンさんの声明によると,義捐金を集めるために,米カルフォルニア州で基金を設立,多くの支援者が賛同したが,「口約束」に終わるケースが少なくなかった。
 ただ,「批判の背景に富裕層に対するねたみがある」との指摘があるほか,当初表明した金額はクリアしつつあるため擁護の声も増え始めているという。

トッポン便所

2010-02-03 23:42:01 | 島の生活
 どうも気候が変だ
 
 仕事が休みとなったので島に帰った。特にやらなければならないこともないが,やることもいっぱいある。
 頼まれた買い物を済ませ,出立するときになってかみさんから,湯にでも浸かってきたらどうかとすすめられたが,なかなか。
 まずはこの間焼いた柿の枝の後始末。念のため土を被せておいたのを掘り起こし,あらためて焼却する。

 昼食の合間にツナギ2枚の洗濯にかかる。
冷えた身体を温めるために湯割を一杯だけ。つい文庫本を開いて,雨かな?。
以前からちょくちょくあったことだが,忘れていた。洗濯機に予洗の水が流れっぱなしだった。

 トイレの換気ファンの取り替えにかかる。
昔風の汲み取り式で,甥は「おっ!,懐かしいトッポン便所」などと言ってたが,臭いが直接あがってくるから,換気をしないと困る。先々週であったか止まっているのに気付き,なだめすかして動くようになったが,この間帰ったときにはまた止まっていた。
2槽式になっているのでおつりが帰ってくることはないが,昔はみんな苦労したものだ。その瞬間を見計らってお尻を前後にゆらす,いや,お尻を持ち上げる,内では下に横棒を渡している,などなど。
 水洗にしてやりたいが,主として私が使うしそのゆとりはない。必要とする誰かがやってくれるだろう。

 松の剪定にかかる。陽は出ているが風が冷たい。早々に退散して,残りの八朔などを収穫する。
果樹の下に植えてある水仙。今年はどういう訳か花付きが悪い。100球に1花あるかどうかという状態で,一時イノシシに掘り返された部分もあるがどうも理由が分からない。
毎年,100個も200個もとる蕗の薹は,白い花が咲いたもの,花蕾が小さく堅いものまでせいぜい10個余り。
そのくせ,庭の1本の牡丹にはもう親指半分ぐらいの葉芽が付いている。
 自然界の生物も,背伸びすべきかちじこまるのがいいか,判断に迷っているようだ。

 今日は節分。白木の白大豆を煎って鬼退治をしたが,春はまだまだ遠いようだ。
ラジオは,北海道各地は軒並み氷点下10℃以下と報道していた。

トマトの打ち上げ

2010-02-02 18:15:20 | 農業塾OB会

 いい笑顔がいっぱい!
 昨夜はトマトグループの打ち上げ会。
揃えば24名のところ,ご都合で参加できない方があり,総勢20名。
すべてが同じ場所で作業するわけでなく18名は市内安佐南区のビニールハウスで,6名は西区のハウスでと分かれての作業。みんなが顔を揃えるのは年2回の打ち上げ会と4月の花見。
年齢差は約20歳。

 会員Sさん紹介のこの店,会費4000円で飲み放題。食べ物は季節ものの鍋と串。
会員が店主に提供した野菜(ホウレン草にカリフラワー,トマトなど)も特別に調理して出された。

 これだけのメンバーが集まると,まあ賑やかなこと。
食べるものがおいしいから,箸がはずむ,酒も弾み会話もとぎれることがない。といっても,しゃべくり漫談の中心は2+1名。
おかげさまでいいひとときを過ごすことができた。

 食べたりない連中にラーメンを誘われたが,私は満腹。バスで乗り過ごすことなく無事に帰宅。
ブログに投稿する予定であったが,炬燵でそのまま沈没。幸せ幸せ。

トマト,残滓の撤去

2010-02-01 15:47:09 | 農業塾OB会
 林立方式のトマト栽培
 トマトの撤去と会計報告
 昨日のこぬか雨とうってかわって今日は朝から本降り。
世話しているビニールハウス3棟は,林立方式の水耕栽培。暖房も止まっているから色づきは悪い。
 食べられそうなものを収穫し,残りはすべて廃棄処分。もったいないが仕方がない。

 会計さんから丁寧な会計報告。
半年の作業で,私への分配金は7千300円也。時給にすると,100円ちょっとということになるかな。
 連休をつぶしてわざわざ島から出てきたり,そんなことを考えると誠にアホらしい話だが,作業しながらの交流は,金では買えないものがある。
 
 せっかく頂戴した配当金だが,今夜の打ち上げで出ていく運命にある。
 天井方式のトマト栽培

日航破綻ー6

2010-02-01 15:45:44 | 私見
 日航株 亡き母に責任あるか 《朝日・投書欄:'10.1.19》
 日本航空の経営が行き詰まり,会社更生法の適用を申請して法的整理による再建を目指すことが決まりました。
 昨年11月亡くなった母は,生前,「JAL株を買ってあるの。兄妹で仲良く分けてね,いい会社の株だから」と私に言っていました。そこで,「供養も十分出来てないのに相続なんて」という妹を説得して昨年末証券会社で相続手続きをしました。年明けから日航の上場廃止報道が連日のように続きました。
 先日,証券会社から「無価値になりますが,相続されますか」と電話がありました。私たちにせめてもの遺産をと,老後の少ない年金をためて母が買った株が,政府の「法的整理」の判断で紙くずにされてしまうのです。
 鳩山由紀夫首相は,「一般論として,株主にもそれなりに責任があると思う」と述べました。年老いた母に何の責任があったというのでしょうか。企業年金やマイレージは補償されるのに,株主は責任を追及されるのですか。投資は自己責任とはいえ母の努力は何だったのかと考えます。(大阪府枚方市 会社員46)

 数値化できない「文化」大切 《朝日:'10.1.20》
    (日航の設置した第三者機関)安全アドバイザリーグループ座長 柳田 邦男さん
 御巣鷹の事故から20年間は形式的なマニュアルはあったが,安全にタイする企業文化は未成熟だった。2005年に相次いだ運航トラブルを機に,ようやく意識の改革が始まった。'06年にできた『安全啓発センター』で御巣鷹の残骸を公開し,社員が安全意識を血肉化してきた。
 航空会社にとって安全確保が経営の大黒柱だという認識が必要だ。
 今後,機械的に人員整理をするのではなく,リストラが安全にどう影響するのかを必ず検証すべきだ。現場のミスを責めず,教訓として生かし,責任はトップがとる日航独自の姿勢を大事にしてほしい。
 安全確保は債務超過解消よりはるかに難しい。危ないと感じたら何でも言える職場環境が求められる。