小島と広島と私たち

島爺の倉橋島での農作業と,
広島を中心とした孫たちとのくらし

鶴の一声が銀・銅メダルー2

2010-02-17 21:52:36 | 私見
 メダルを手にした両選手(毎日・ネットから)

 「名門つぶすな」一声で存続-日本電産社長,英断 《毎日・記事:'10.2.17》

バンクーバー冬季五輪のスピードスケート(男子五百メートル)で銀,銅メダルを獲得した長島圭一郎,加藤条治両選手の所属する中堅電子部品メーカー,日本電産サンキョー(本社・長野県下諏訪町)のスケート部は半世紀以上の歴史を持ち,98年長野冬季五輪の金メダリスト,清水宏保選手らを輩出した名門。前身の三協精機の経営危機で03年にモーター大手の日本電産(本社・京都市)が買収。当時は廃部の瀬戸際に立ったこともあったが,「名門をつぶすな」との日本電産の永守重信社長の意向で存続してきた経緯がある。
 永守社長は16日,「ハードな練習に耐えた結果で高く評価したい」と両選手の健闘をたたえると共に,「これを機に大幅増員を図るなどグループを挙げてさらなる支援をし,次のソチ五輪ではもっと多くの選手を送り,多数のメダルを獲得したい」とのコメントを発表した。また日本電産グループは,銀メダルの長島選手に1000万円、銅メダルの加藤選手に600万円の報奨金を贈る。そのうち,それぞれの半額分を永守社長がポケットマネーから出す。
 日本電産サンキョーは東証1部上場企業で、日本電産が発行済み株式の約70%を保有する。スケート部は日本電産グループ入り後としては2回目の冬季五輪出場で,メダル獲得は今回が初めて。

鶴の一声が銀・銅メダル

2010-02-17 21:26:12 | 私見
 日経・春秋《'10.2.17》
 バンクーバー冬季五輪で日本人メダリストを2人出したモーター製造の日本電産サンキョーは、2003年度まで3年間,赤字続きだった。当時の社名は三協精機製作所。精密モーター大手の日本電産が買収し,息を吹き返した企業だ。
▼すぐやる,必ずやる,できるまでやる――。日本電産の永守重信社長は長野県の三協精機に毎週通い,目標をあきらめない永守流を社員に説いて回った。30坪(約100平方メートル)の工場を,ハードディスク駆動装置のモーターで世界首位の企業に育てた経験を,三協社員にぶつけた。1円の無駄にも目を光らせた。
▼そうした永守流が、スピードスケート男子500メートルで銀メダルをとった長島圭一郎選手,銅メダルの加藤条治選手に乗り移ったかのようだった。前回のトリノ五輪ではメダルに届かなかった2人が雪辱を果たした。トリノでは13位に終わり,今回も1回目6位だった長島選手には,永守さんのような粘りがあった。
▼「1位」にこだわる永守さんは,「金メダルをとってこいよ」といって選手を送りだした。「銀と銅でも不満かもしれない」という声が日本電産サンキョーであがっている。たぶんそうだろう。再建中も,永守さんは士気を考え,スケート部を廃部にしなかった。「金をとるまで頑張れ」と思っていることだろう。

 朝日・天声人語(抜粋)《'10.2.17》
▼長島選手は雑草タイプらしい。前回のトリノ五輪では惨敗して泣いた。「力もないのに出て,打ちのめされた。恥ずかしくて死にたくなった」と言う。タイムより勝ち負けにこだわる哲学は,野天の真剣勝負師を思わせるものがある。
▼加藤選手も前回,期待されたが6位に沈んだ。その後車を買い,ナンバーを「3399」にした。世界初の33秒台への決意というから,こちらは技を研ぎ澄ます求道の人か。どちらも恥辱と屈辱をバネに,日本勢初のメダルをもぎ取った。

 ダイヤの砥石・技術力が貢献《毎日:'10.2.17》
 長島,加藤両選手らがスケート靴のブレード(刃)を磨くために使うのが,京都府宇治市の三和研磨工業が製作するダイヤモンド砥石「ブレード・シャープナー」だ。会社スタッフも「自信ある商品なので本当に良かった」とメダルを喜ぶ。
 1000分の1秒を争う協議で,研磨は氷との摩擦軽減に関わる重要な要素となる。砥石はダイヤモンド粒入りの直径65㍉の円盤状で,粒は数百~数マイクロ㍍(1マイクロ㍍は1000分の1㍉)。包丁などを磨く技術を応用した。2選手が所属する日本電産サンキョーにこの砥石を販売する群馬県渋川市の「ネーブル」の小松さんは「多くの有力選手が使っており日本の技術の高さが評判」と話す。

味噌造りの味方

2010-02-17 18:55:16 | 農業塾OB会
 
 味噌造りに「ミンサー」と「鍋帽子」 《日経・温故知新のエコライフ:2.17》佐光紀子さん
 

一昨年でしたか,味噌造りに参加しましたが,今は平日とあって参加できません。ところが今日の日経に面白い記事が出ていました。プリンターとの複合機はインクを入れていないとスキャナーであっても作動しません。写真でご勘弁を。
 連載でエコライフについての連載記事を書いておられる佐光紀子さんは,味噌造りの大豆がうまくつぶせないといっところ,読者が知恵をかしてくれたそうです。
 これなら,私もこうじを注文して挑戦するのだったかなと反省しています。
 

味噌造りの必須条件である

大豆つぶしの定番は,挽肉を作る手動式の「ミンサー」。 

投入口に肉の代わりに大豆を入れてハンドルを回すと,よい具合につぶれて出てくる。ミキサーなどではつぶれ方にムラが出やすいし,大豆をつぶし続けるとモーターが熱くなって困るけれど,これなら大丈夫。しかも,3千円くらいと値段も手頃。

 大豆を火にかけて作業を開始。今回は豆を煮るにも新兵器を用意。知人に貰った「鍋帽子」だそうです。
 鍋底に敷く厚さ10㌢ほどの丸い座布団と,鍋をすっぽり包み込む半球形の帽子のセット。帽子も綿が入って厚みは10センチくらいあるから保温効果は抜群。従って,鍋が沸騰したら火から下ろし包み込めば,余熱でじっくり大豆に火が通る。
 火を使わないので,そのまま仕事に出かけても大丈夫。帰宅してみればやわらかい大豆の出来上がり。(味噌汁も保温できるかな?)
 あとは寒仕込みをするだけ。ミンサーにゆでた大豆を入れて,ハンドルをぐるぐる回すと,挽肉のようになった大豆がクニュクニュ出てくる。
 「なんだか虫がはいでてくるようで不気味。でも細かくつぶれるね」
等とお嬢さんとおしゃべりをしている間に,寒仕込みはあっという間に完了。
 仕込んだ味噌は梅雨明けに天地を返すまで寝かせておくそうです。