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寺島しのぶさん受賞,藤田まことさん逝く

2010-02-23 23:15:44 | 私見
 受賞会見(ウエブ)
 

誰に似ているんだろうと首をかしげて,そうか,藤純子だ。
寺島しのぶさん,世界3大映画祭の一つ,ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞。左幸子さん,田中絹代さんに次いで35年ぶりの受賞とか,おめでとう。
この人の結婚報告会見の会話が良い。フランス人のアートディレクター,ローラン・グナシアさんが,一緒に遊んだ千葉の海岸で砂に「僕の奥さんになってくれませんか」と書いて,即座に「oui(ウィー=はい)って答えたとか。
 
 藤田まことさん,17日亡くなられた。どんどん顔が良くなったね。あまりテレビを見ないが,「はぐれ刑事」に出会ったときは鑑賞させてもらった「。必殺仕事人」もよかった。「剣客商売」は見はぐれたが,機会があれば鑑賞したいものだ。'02年,紫綬褒章を受章された。

 役者・プロの魂 《産経抄:'10.2.23》

 俳優の三国連太郎さんは,舞台の台本は600回,映画でも200回読むという。「キザな言い方をしますと,作者の菌に冒されなくちゃいかんということですかね。頭だけの感染じゃなくて,五体すべてに感染していかないと,やっぱり違うんじゃないかな」。演出家の渡辺えりさんとの対談で,その理由を語っている。
▼台本に対する名優のひたむきな姿勢には,思わず居住まいを正してしまう。ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した寺島しのぶさん(37)にも,同じような役者魂を感じる。受賞作『キャタピラー』の台本を受け取った際,「体中に電気が走った。これをやらないと絶対いけないと思った」という。
▼歌舞伎俳優、尾上菊五郎さんと,スター女優,富司純子さんの長女である。そんな「名門」の血にあらがうかのような体当たり演技で,これまでも数々の女優賞を獲得してきた。何より役に対する執着心には敬服する。
▼映画初主演作となった『赤目四十八瀧心中未遂』は,自ら原作者の車谷長吉さんに「映画になるときは私がやりたい」と手紙で売り込んだ。入れ墨を背負ったヒロインには,全裸のシーンもある。「やるなら勘当する」との母,富司さんの反対を押し切ってつかんだ役が,飛躍のきっかけとなった。
▼フランス人のご主人とは,英語で会話するそうだ。今後は海外からの出演依頼も増えるかもしれない。先日亡くなった藤田まことさんとも『剣客商売』で,藤田さん演じる小兵衛の息子の妻,三冬役で共演していた。
▼藤田さんは20代のころ,『スチャラカ社員』で共演した富司さんにあこがれ,ラブレターを書いたものの出せなかったと,著書で告白している。“娘”の快挙を知らせたかった。
 '08年,必殺仕事人記者会見(ウエブ)