稼ぎを追い越す・・・
海外旅行に行ったら?,とかみさんが言う。
どっちもどっちだから,山内一豊夫妻に比べては申し訳ないが,少しはため込んだへそくりがあるのだろうか。まあ自分は山に行ったり,今回も(買い換えるなら防水にしたらとちょっと口を滑らしたところ),45,000円もの大金をはたいてさっさと携帯電話を買っている。
たまには“済まない"と感じることもあるのかと思ったがどうもおかしい。いつも,生活が苦しいからパートにでも出ようかとあっちこっちに顔をつっこんでいるからだ。
ごちゃごちゃ並んだ数字をかき分けてよく聞いてみると,私に事あったときに困らないように生命保険をかけていたが,その口座数を減らそうということのようだ。あのとき私が倒れたためにあわてて口数を増やしたのだという。金額は少ないものの口数は5つ。今の様子では少々のことでは逝きそうにないから,金額の少ないものを解約しようということらしい。
新生1年の正月と3月に救急車で運ばれた。退職するときに契約していた生命保険会社が倒産して,その会社への生命保険は解消していた。契約金額は少なくても,60歳を過ぎての新規契約では掛け金は小さくないはずだ。もらい始めたばかりの年金も,想像していた額よりずっと少ない。あわてたことは分かるが,本人のは3口座で,せいぜい葬儀代程度らしい。月々どの位の掛け金を払っているのか空恐ろしくて聞く気になれない。
かみさんは今夕から3日まで立山に出かけるからと,いそいそと準備や買い物に出かけている。スポーツ・登山用品を揃えるついでに,バーゲンであったからと,私宛には500円程度のシャツを持ち帰る。2週間前の北海道は大雪山系での遭難事故が大手を振っての買い物に拍車をかけている。
私の方は昨朝島から帰ったもののいつになく草臥れて,昨夜の睡眠でようやくもとにかえりつつある。ぼやっとしていたら遅刻したが,昨日はトマトの撤去作業だった。明朝(1日)は,白木圃場の農作業(大豆の除草と土寄せ,それに蕎麦の播種)。
1日置いて3日は次期トマトの準備作業と,夜は暑気払い(今度は過ぎないように気をつけなければ)。
1日おきの行事だが,元気な女房は旅行だから島に帰るわけにもいかない。
世間様では稼ぎに追いつく貧乏なしと言うらしいが,
我が家では稼ぎを追い越す貧乏ありのようだ。
仕事のない広島の生活は当に“無為徒食"の日々,素麺でもすすりながら時間を浪費するか。
海外旅行の件は,予想通りにならず困ったものだということから,「“行ったら?・・・"」の本音が出たわけで,決して「行ってきたら?・・・」でなかったことに彼女の性根が見えている。航空機の事故率が最も低いことは知らないらしいが,彼女の言う私の海外は,英の国でも米の国でもなくて,黄泉の国のようだ。
TVでグレゴリー・ペックとエバ・ガードナーの『渚にて』を上映していた。来客等で最初と最後をみられなかったが,ヒロシマ,ナガサキの追悼行事もあり,この夏もう一度上映して貰いたいものだ。
海外旅行に行ったら?,とかみさんが言う。
どっちもどっちだから,山内一豊夫妻に比べては申し訳ないが,少しはため込んだへそくりがあるのだろうか。まあ自分は山に行ったり,今回も(買い換えるなら防水にしたらとちょっと口を滑らしたところ),45,000円もの大金をはたいてさっさと携帯電話を買っている。
たまには“済まない"と感じることもあるのかと思ったがどうもおかしい。いつも,生活が苦しいからパートにでも出ようかとあっちこっちに顔をつっこんでいるからだ。
ごちゃごちゃ並んだ数字をかき分けてよく聞いてみると,私に事あったときに困らないように生命保険をかけていたが,その口座数を減らそうということのようだ。あのとき私が倒れたためにあわてて口数を増やしたのだという。金額は少ないものの口数は5つ。今の様子では少々のことでは逝きそうにないから,金額の少ないものを解約しようということらしい。
新生1年の正月と3月に救急車で運ばれた。退職するときに契約していた生命保険会社が倒産して,その会社への生命保険は解消していた。契約金額は少なくても,60歳を過ぎての新規契約では掛け金は小さくないはずだ。もらい始めたばかりの年金も,想像していた額よりずっと少ない。あわてたことは分かるが,本人のは3口座で,せいぜい葬儀代程度らしい。月々どの位の掛け金を払っているのか空恐ろしくて聞く気になれない。
かみさんは今夕から3日まで立山に出かけるからと,いそいそと準備や買い物に出かけている。スポーツ・登山用品を揃えるついでに,バーゲンであったからと,私宛には500円程度のシャツを持ち帰る。2週間前の北海道は大雪山系での遭難事故が大手を振っての買い物に拍車をかけている。
私の方は昨朝島から帰ったもののいつになく草臥れて,昨夜の睡眠でようやくもとにかえりつつある。ぼやっとしていたら遅刻したが,昨日はトマトの撤去作業だった。明朝(1日)は,白木圃場の農作業(大豆の除草と土寄せ,それに蕎麦の播種)。
1日置いて3日は次期トマトの準備作業と,夜は暑気払い(今度は過ぎないように気をつけなければ)。
1日おきの行事だが,元気な女房は旅行だから島に帰るわけにもいかない。
世間様では稼ぎに追いつく貧乏なしと言うらしいが,
我が家では稼ぎを追い越す貧乏ありのようだ。
仕事のない広島の生活は当に“無為徒食"の日々,素麺でもすすりながら時間を浪費するか。
海外旅行の件は,予想通りにならず困ったものだということから,「“行ったら?・・・"」の本音が出たわけで,決して「行ってきたら?・・・」でなかったことに彼女の性根が見えている。航空機の事故率が最も低いことは知らないらしいが,彼女の言う私の海外は,英の国でも米の国でもなくて,黄泉の国のようだ。
TVでグレゴリー・ペックとエバ・ガードナーの『渚にて』を上映していた。来客等で最初と最後をみられなかったが,ヒロシマ,ナガサキの追悼行事もあり,この夏もう一度上映して貰いたいものだ。