余録(毎日)
「もうはまだなり まだはもうなり」は,相場の世界で広く知られた格言だ。もう底かと思っても,まだ下値があると考えてみる。まだ下がると思えても,もうこの辺りが底値かと心する。株売買のタイミングを見極める投資家心理が伺える。
▲あすは6月のみそか。夏越の祓え(なごしのはらえ)で神社に参り,茅の輪(ちのわ)をくぐるなどして無病息災を祈る人もあろう。09年の半ばだ。楽観主義者は「まだ半年ある」といい,悲観主義者は「もう半年しかない」と嘆く。
▲「時間」とは実に厄介なものだ。若い頃は長く感じるし,年を取るに従い「短くなった」と焦る。とはいえ,大人になっても,待たされるとしびれを切らすし,仕事がてきぱきと片付くと短く感じる。時間の長短は心の持ちようかもしれない。
▲秋山ちえ子さんは人と人を結び,時間とうまく付き合ってきたのだろう。昨年,91歳の誕生日に刊行した「種を蒔く日々」(講談社)は来し方をつづってみずみずしい。
<「国際間のもめごとを戦争で解決しないこと」と「置き去りにされている人のいない社会づくり」>。
この二つをラジオを通して半世紀以上も訴えてきた。
▲日本はこの半年「100年に1度」の大合唱に明け暮れた。麻生太郎首相は「4段ロケット」と称して景気対策を打ち上げ続けたが,3人に1人が非正規雇用労働者になり,年収200万円以下のワーキングプアが1000万人を超えた。暮らしの安心は揺らいだままだ。
▲相場の格言を地でいくような総選挙のタイミングである。「この国をどういう国にしたいか」は有権者の「主権意識」にかかると秋山さんはいう。政治の夏越は主権者の手にあるとこころしたい。
※ 先日久し振りにテレビをつけたら,NHK4局のうち2局が歌謡ショーをやっていた。その中で,没後20年になる美空ひばりを取り上げたものを堪能した。
パソコンをたたきながら片手に焼酎のオンザロック。たっぷり聴かせてもらったお礼に一筆啓上と準備をしかかったが,遅きに失した。
しかし,NHKは娯楽番組しか作れないのだろうか。
※ 昨夜パソコンをいじっていたら,久し振りに徹夜になった。
今朝島から帰ってそのままトマト。疲れて思考能力ゼロ。というわけで,記事を転載という仕儀。
「もうはまだなり まだはもうなり」は,相場の世界で広く知られた格言だ。もう底かと思っても,まだ下値があると考えてみる。まだ下がると思えても,もうこの辺りが底値かと心する。株売買のタイミングを見極める投資家心理が伺える。
▲あすは6月のみそか。夏越の祓え(なごしのはらえ)で神社に参り,茅の輪(ちのわ)をくぐるなどして無病息災を祈る人もあろう。09年の半ばだ。楽観主義者は「まだ半年ある」といい,悲観主義者は「もう半年しかない」と嘆く。
▲「時間」とは実に厄介なものだ。若い頃は長く感じるし,年を取るに従い「短くなった」と焦る。とはいえ,大人になっても,待たされるとしびれを切らすし,仕事がてきぱきと片付くと短く感じる。時間の長短は心の持ちようかもしれない。
▲秋山ちえ子さんは人と人を結び,時間とうまく付き合ってきたのだろう。昨年,91歳の誕生日に刊行した「種を蒔く日々」(講談社)は来し方をつづってみずみずしい。
<「国際間のもめごとを戦争で解決しないこと」と「置き去りにされている人のいない社会づくり」>。
この二つをラジオを通して半世紀以上も訴えてきた。
▲日本はこの半年「100年に1度」の大合唱に明け暮れた。麻生太郎首相は「4段ロケット」と称して景気対策を打ち上げ続けたが,3人に1人が非正規雇用労働者になり,年収200万円以下のワーキングプアが1000万人を超えた。暮らしの安心は揺らいだままだ。
▲相場の格言を地でいくような総選挙のタイミングである。「この国をどういう国にしたいか」は有権者の「主権意識」にかかると秋山さんはいう。政治の夏越は主権者の手にあるとこころしたい。
※ 先日久し振りにテレビをつけたら,NHK4局のうち2局が歌謡ショーをやっていた。その中で,没後20年になる美空ひばりを取り上げたものを堪能した。
パソコンをたたきながら片手に焼酎のオンザロック。たっぷり聴かせてもらったお礼に一筆啓上と準備をしかかったが,遅きに失した。
しかし,NHKは娯楽番組しか作れないのだろうか。
※ 昨夜パソコンをいじっていたら,久し振りに徹夜になった。
今朝島から帰ってそのままトマト。疲れて思考能力ゼロ。というわけで,記事を転載という仕儀。