小島と広島と私たち

島爺の倉橋島での農作業と,
広島を中心とした孫たちとのくらし

今日のコラム-2

2009-06-29 20:05:17 | 広島の生活
        余録(毎日)

 「もうはまだなり まだはもうなり」は,相場の世界で広く知られた格言だ。もう底かと思っても,まだ下値があると考えてみる。まだ下がると思えても,もうこの辺りが底値かと心する。株売買のタイミングを見極める投資家心理が伺える。
▲あすは6月のみそか。夏越の祓え(なごしのはらえ)で神社に参り,茅の輪(ちのわ)をくぐるなどして無病息災を祈る人もあろう。09年の半ばだ。楽観主義者は「まだ半年ある」といい,悲観主義者は「もう半年しかない」と嘆く。
▲「時間」とは実に厄介なものだ。若い頃は長く感じるし,年を取るに従い「短くなった」と焦る。とはいえ,大人になっても,待たされるとしびれを切らすし,仕事がてきぱきと片付くと短く感じる。時間の長短は心の持ちようかもしれない。
▲秋山ちえ子さんは人と人を結び,時間とうまく付き合ってきたのだろう。昨年,91歳の誕生日に刊行した「種を蒔く日々」(講談社)は来し方をつづってみずみずしい。
<「国際間のもめごとを戦争で解決しないこと」と「置き去りにされている人のいない社会づくり」>。
この二つをラジオを通して半世紀以上も訴えてきた。
▲日本はこの半年「100年に1度」の大合唱に明け暮れた。麻生太郎首相は「4段ロケット」と称して景気対策を打ち上げ続けたが,3人に1人が非正規雇用労働者になり,年収200万円以下のワーキングプアが1000万人を超えた。暮らしの安心は揺らいだままだ。
▲相場の格言を地でいくような総選挙のタイミングである。「この国をどういう国にしたいか」は有権者の「主権意識」にかかると秋山さんはいう。政治の夏越は主権者の手にあるとこころしたい。

※ 先日久し振りにテレビをつけたら,NHK4局のうち2局が歌謡ショーをやっていた。その中で,没後20年になる美空ひばりを取り上げたものを堪能した。
 パソコンをたたきながら片手に焼酎のオンザロック。たっぷり聴かせてもらったお礼に一筆啓上と準備をしかかったが,遅きに失した。
 しかし,NHKは娯楽番組しか作れないのだろうか。
※ 昨夜パソコンをいじっていたら,久し振りに徹夜になった。
今朝島から帰ってそのままトマト。疲れて思考能力ゼロ。というわけで,記事を転載という仕儀。
  


今日のコラム

2009-06-29 18:50:35 | 私見
        産経抄

 「にこり それはまるて 急須ていれたような こたわったあし・・・」。車内で風変わりなコピーが目に留まった。「本物には にごりがある」と結ばれる。にごりのうま味を売り物にする,ペットボトル入りのお茶の宣伝だった。
▼「白河の清きに魚のすみかねてもとの濁りの田沼こひしき」。江戸時代中期に老中の松平定信が主導した寛政の改革は,四角四面にすぎた。狂歌のなかで,音を上げた庶民が,以前の田沼意次による腐敗政治の方がましだった,とため息をついている。しかし多くの場合,にごりは嫌われる。
▼「お茶をにごす」も,「いいかげんに,その場しのぎでごまかす」といった意味だ。そんなにごりのマイナスイメージを,コピーは見事に逆転させた。言葉のにごりの素である,濁点がなくなったら,こんなに締まりのない文章になりますよ,と言っている。
▼戦国時代最大のライバル同士,武田信玄と上杉謙信の間で,俳句の問答があったそうだ。
「杉枯れて,竹,たぐひなき朝かな」。
信玄が謙信に送った一句だ。杉が上杉家,竹が武田家を指していることは,言うまでもない。すると謙信は,濁点を付けたり取ったりして,送り返した。
「杉枯れで,武田首なき朝かな」
▼国文学者の池田弥三郎が『日本故事物語』のなかで,「誰かの創作だが」とことわって紹介している。日本語は,濁点のあるなしで正反対の意味になることがある。
「世の中は,すむとにごるで大違い」とあって,
「はけに毛があり。はげに毛がなし」と続けたり,
「福に徳あり。ふぐに毒あり」と続けたりする。
▼美しい日本語を子供たちに伝えていくのは,何より大切なことだ。加えてその楽しさ,面白さも,おおいにしってもらいたい。

※ 島に一人で居て,活字を見ると新鮮に映る・・・“ゴマッ!田島の恣意”
  


ツバメ

2009-06-26 07:00:12 | 広島の生活
        昨夜から2羽宿泊

 「おとうさん,ツバメが2羽になってるわよ」
ゴミを出しに出た家内の声に誘われて出てみると,なるほど,ちょこなんと並んで止まっている。
 いつもなら彼(?)の下に車を止めるから,
「おかえり」
等と声を掛けて家に入り,家内が帰宅した後車の位置を直す前にもう一度様子を見るのだが,昨夜帰宅したとき家内は既に帰宅していた。従って車をその前に駐車してすぐに食事となったものだ。

 仕事の関係でトマトの作業は月曜日の朝にしてもらっているが,収穫は今が最盛期。4人が一つの班で月,木の週2回の作業をやり繰りしている。木曜日は午前中に3コマ入っているが,昨日はそれを午後にまわしたり別の曜日に変えたりと都合をつけて8時からの作業に参加。終わったのが11時10分で,帰宅してシャワーを浴びて出勤。
 「これをやっておけ」といって寝ていても良かろう,と言う仲間もいるが,今時は高校生といえども型どおりの指導ではなかなか力が付かない。教材もできるだけ自主製作をしている。期末考査も近づいたので,昨日は解答例集を作って綴じる作業で少々疲れていた。

 自宅前の通りは交通量も増えて,かみさんは頭から車をつっこむことが多い。車の少なくなる時間帯にそれを修正し,朝出かけやすいように私の車を移動させるのを常としていた。
 昨夕は叔父も病院に見舞ってくれたようで,お互いに,息子夫婦との間の意識・行動の格差について意見交換したようだ。そんな話を聞きながら一杯やっていたらツバメに話しかけるチャンスを失ったわけだ。

 2羽になったということは,恐らく巣作りをした家を追い出されたということではないだろうから,子どもたちが大きくなって手狭になったのだろう,などと,たわいもないことを思いながら床に就いた。
 所帯を持って以来,盆正月には島で両親と過ごすことが当然であるとしてきた。住まいが遠くても月に一度程度は両親と顔を合わせるようにしてきたが,いまの,私たちの子ども世代はそうではないようで,自分たちの暮らしが主になっているようだ。当然と言えば当然なことなのだろうが・・・。
 あの2羽はどんな会話をしているのだろうか。
毎年同じように尋ねてくれるということは,訪問地,訪問先などについて子々孫々,何かが代々伝えられているのだろうな。  


今日の新聞から('09.06.24)

2009-06-24 22:52:46 | 私見
        見出しだけでも楽しめる

※またか,面白くもない(毎日1頁)
与謝野氏にダミー献金
 先物会社が偽装団体
 5530万円,渡辺喜美氏も3540万円
 ・・・後援団体として届け出ていた政治団体が,商品先物取引団体「オリエント貿易」などグループ5社が企業献金をするダミー団体だったことが分かった。・・・両氏はいずれも金融担当相を務め,先物取引の規制緩和に関わった。

※心が痛む(朝日1頁,他各紙)
足利事件 再審決定
 東京高裁 無罪判決の公算大
 ・・・・各紙をじっくり読み直したい

※少し遅すぎませんか?(中国1頁)
藤田知事,今期で退任へ
 今日表明 多選・退庁で決断か
 後援会事件は03年の政治資金パーティー収入のうち,3600万円を県選管に報告しなかったなどとして,当時の後援会事務局長が05年末に起訴された。【事務局長は政治資金規正法違反罪で有罪判決を受けた】。広島地検は,講演会が,過去の知事選で県議たちに対策費として金を渡したと指摘。県議会が【06年12月と07年3月】2度,知事辞職勧告を決議する異例の事態に発展した。
 【】内は,朝日から引用。けんぎたつ関係者によると,藤田知事は23日までに

※ここもか(産経1頁)
公取委 国交省に2度目改善要求 公用車事業で談合認定
 公用車の運転や管理業務の入札をめぐり,国土交通省北海道開発局の幹部職員らが談合に関与したとして,公正取引委員会は23日,官製談合防止法を適用し,金子一義国土交通相に対し,改善措置を求めた。国交省に改善措置を求めたのはダムなどの水門工事をめぐり官製談合が認定された平成19年に続き2回目で,談合体質が厳しく問われる事態となった。
同3頁
天下り企業に”配慮”
 OBと切れない関係

 公用車運転業務の入札をめぐっては,OBが連絡を取り合って受注調整していたばかりか,北海道開発局では現役患部が北協連絡車管理の社長らに入札参加業者名やどこで入札が行われるかという未公開情報を漏らしていた。
【朝日】・・・談合の仕切り役である北協連絡車管理は,北海道開発局の前身の北海道開発庁のOBが公用車業務を受注するために設立した企業で,歴代社長にはOBが就任し,昨年7月時点で12人のOBが天下っていた。
【再び産経】課徴金26億円の納入を迫られた企業10社には,
 北協連絡車管理;OB14人,日本総合サービス;OB16人,日本道路興運;OB25人・・・

※どっちもとっちだ(産経など各紙)
東国原知事「総裁候補なら」
 古賀氏が衆院選出馬要請

・・・・記事を取り上げる気になれない

※何をか言わんや,だ(産経)

「骨太09」閣議決定
 歳出削減 大幅に後退
 二兎を追い,大増税が残る

   


豆?,それともムカゴ?

2009-06-22 23:59:10 | 広島の生活
        ジャガイモでした

 22日(月)帰宅するとなにやら唐揚げのようなものが載っている。
豆のようでマメでない。ムカゴのようでむかごでもない。小さいながらも,ジャガイモ!。
 日曜日,かみさんは白木圃場に植えていた馬鈴薯の収穫に行ってくれていた。インカ系だから小粒ではあるが,それにしても可愛い。今でもメークイン,男爵ともに小振りで,より分けて小さいものは茹でて娘の子どもが食べてくれるだろうと考えていた。
 
 小雨の影響もあってか,白木圃場でも全体的に小振りで,虫害にあったものも多い(晴耕雨読白木農園だより)。かみさんの植えた物に虫害があまり見られなかったのは,一時田圃の水が入ったために虫が来なかったのだろうと良く言ってくれる人もいたが,小さすぎて,虫も食べる気にならなかったのだろう。
 薄皮にちょっと傷を付けるとつるっと剥けて,まぶした塩味がほどよく効いて,ビールのつまみにはもってこい。小さいだけに茹でるより良さそうだ。

 21日(日)のラジオ放送で,
「今日は夏至,父の日だが,母の日と違ってカレンダーにも載っていないし,ナニも届かない」
等と言っていたが,こちらも無縁と思っている。
木曜日に娘が,21日は愛想できないからこれがそのつもり,と届いた寿司,刺身はあらかた孫と息子が食べてくれたし,清酒は子守代と受け取っている。業者に躍らされることもあるまいと,これは負け犬の遠吠えだ。

 帰宅して開いたブログには,おいしい父の日であった記述が載っている。私のように頑固で意地悪爺に対して,好々爺が多いからな,と納得することにした。
(それにしても,好々爺につながる女性の褒めことばが見つからないのはどうしてだろう?。鬼婆はあっても,鬼爺は無いし。辞書変換でもこのことばに関して婆は出るが爺は出ない)
 玄関に不在通知があった。日曜日留守にしたためで,藤沢の娘からだった。

【特大&子持ち】甘エビ,船内凍結 お刺身えび
とある。
 生活も楽でなかろうにとおもんばかりながらも,感謝していただく。
娘も息子も良き伴侶に恵まれて,ありがたいこと。苦労の分だけ優しさが育ったようだ。
       


蛍舞う

2009-06-21 23:48:41 | 島の生活
新芽を伸ばした蘇鉄今年の朝顔 
自然が豊,と言っていいのだろうか


 車に乗り込んだのが8時45分。少し時間が下がったかと思ったが,念のためハザードランプをつけると,4匹の蛍が点滅をはじめた。うち3匹が車の近くに寄ってくれた。可愛いものだ。
 今夜が見始めで見納めかもしれないが,午前中の雨で湿気が残っていたのが幸いしたのだろう。

 朝,顔をあわせた従弟がうんざりした様子で言う。
「やられましたよ。夕べで3日連続でイノシシが這入って」
なるほど。植えてあった芋(のツル)が半分近くなくなっている。
去年の私の失敗を話しておいたのに,まさかと油断したらしい。昨夜は留めてないネットの下をくぐって侵入したようだ。彼もサラリーマンだから思うように世話ができない。それにしても,他の植え物にさわっていないところを見ると,よほど鼻がきくようだ。

 「たまの日曜サンディーというのに」という歌があったが,当に今日がそれ。午前中は雨が降ったり止んだり。午後は陽のさす時間もあったが,湿気が多くて蚊が元気を出している。
 午前中は残った松の若芽摘みをしたかったが,雨のしずくが煩いので傘を差して庭(といっても倉庫跡の空き地)の除草。この間は気づかなかったが,5月の連休明けに刈り取った蘇鉄が新芽を伸ばしている。40日振りだ。

 昼食でビール(姪が差し入れしてくれた)を飲んでいる間に太陽が顔を出したので残ったジャガイモの一部を収穫。菜園場の朝顔が花をつけだしたが,どういう訳か入り口付近だけで全般にとはいかない。エンジェルストランペットも蕾が大きく膨らんで,2~3日中には開きそうだ。

 山の畠は,土曜日にちょっとだけ除草しただけで,また今度。
 


優介のお食い初めと

2009-06-20 01:27:18 | 孫たち
        子守

 昨18日(木)夜,パソコン教室を終えて帰着すると同時に,藤沢の娘からメールが入った。野菜が届いた礼と,
「優介も枇杷を食べてほっぺたが落ちそうだった」
とある。
 枇杷は,種ばかり大きくて(どなたか,種なし枇杷を作ってくれないかしら),わざわざ買って食べるものでもないから,優介は,初めてのご対面だったろう。
 話ができるようになったら,あのときの味はどうであったかと,是非聞いてみたいものだ。しかし,娘のこのメールは,そんなことを全く必要としない素敵なものだった。何とも幸せなことだ。

 今日はかみさんと映画を観に出かける予定だった。余命1ヶ月と宣告された花嫁の物語だ。娘とかみさんとで行けばと思っていたが,娘の仕事が遅くなるという。
 何十年振りかの映画鑑賞で早めに帰宅すると二人が電話している。娘の仕事が早く上がったようで,それならと,二人を行かせることにして急遽孫の守りをすることになった。
 上の孫は観念している。下の孫は分かったようなことを言ったが,二人を送って帰りの車では,映画に行きたいとか,バスで帰りたいとかぐずりだした。適当にあしらっていたら,i(最近できたスーパー)に行きたいと泣き出した。

 (娘夫婦に公開できないが)5分近く車に放置した。ナニ,一時甘えたいだけなのだ。
 娘は(値引き札の付いた)刺身と寿司を用意してくれていたが,上の孫が,
「家に帰ったら,刺身もあるから」
と弟を慰めるのを聞いていたから,うかつに手は出せない。

 食べ残した寿司は,娘の帰る前に寄ってくれた息子があらかた食べてくれた。まあ,“△割引”とシールを貼られた寿司などを“父の日プレゼント”として食べても食べなくても同じこと。孫の腹がくちくなれば爺婆は安心だ。

 爺は,50年前のことは覚えていても,さっきのことは忘れてしまう。孫のすごいのは,さっきのことはしっかり覚えている。食事を済ませてテレビを観たりして遊んでいた下の孫が突然に言う,
「冷蔵庫にアイスがあると,おばあちゃんが言ってたよ」
夜も遅いからと2個のうち1個を二人で食べるようにと言うと,
「もう一つはどうするん?」
「爺ちゃんが食べる」
「婆ちゃんとお母さんは?」
仕方がない。爺は蓋をなめて済ませる。
やんちゃだが,優しさをもっている二人に感謝。
今夜は今夜はここに泊まると言って入浴し寝床に入った。

 明日はどうなることやら。

書き残したことがあった。
どういう訳か,娘が清酒を,かみさんが焼酎を,それぞれ一本ずつ買って帰ってくれていた。寿司に手を出さなくてよかった。
  


川も汚れ,泣いている

2009-06-19 22:37:25 | 私見
①堤防維持工事の看板        シジミが不漁なのも無理はない
②北大橋の橋脚部
③川底に横たわる流木
④川土手の基礎部分
9日の入梅以降,広島市で1㍉以上の降水量を記録したのは10日の1日だけ。水量の減少で流れが緩やかになり,上流からの泥が底に沈殿し,シジミの採取が困難で,京橋川では例年の7割しか採れないという(19日の中国新聞)。
 広島市域を流れる太田川は根の谷川,三篠川,安川などと合流し,大芝水門で放水路と本川に,本川は京橋川に分かれ,と結局海に注ぐときには6本になる(昔は7本でそれが市章になっている)。

 4葉の写真は,大芝水門下流の本川(京橋川は既に分岐している)。先日掲載した(悪名高い郵便貯金会館,今は)ALSOKホールの近くである。
 写真①の看板は随分前から立てられている。だが,どんな工事をしているのか,ついぞ見たことはない。
 写真②の北大橋の橋脚部には,3年前の洪水の流木が絡まったままである。
 川底には写真③に見られるような泥に埋まった流木がある。この流木は目測6mばかり。
 川の中央に砂はあるが,土手脇は流れが緩やかになることもあって,泥の中に様々なものが埋まっている。とても足を踏み入れる状態にない。
 時々漁師が中州付近でジョレンを動かしているが,これではたいした収穫にならないだろう。

 3年前の台風13号による豪雨災害を取材中に行方不明になられた中国新聞記者・Mさんの特別失踪宣告が確定した,という。Mさんは車ごと川に流されたと見られ,捜索は続けられたが,発見されていない。親族がこのほど死亡手続きをなさったそうだが,悲しみ,無念が思いやられる。
 私がこだわるのは,砂泥が堆積し流木が3年も放置されている一級河川太田川の防災と,いまだ発見されないMさんのことを思うからだ。  


空梅雨か

2009-06-19 16:08:45 | 広島の生活
渇水で姿を見せた徳島県・長安口ダム(毎日新聞)
        西日本は水不足
 梅雨入り宣言があって10日経過した今日(19日)の各紙に,西日本各地での渇水報道が目立つ。
 中国新聞では福山市の水源,芦田川水系の2ダム(三川,八田原)の貯水率が
30%を割ったため,工業,農業用水の取水制限を強める方向という。
 県央の世羅町では農業用の山田川ダム貯水率が(この3日には17%)4.8%まで落ち込んだという。ここには広域農業団地が営まれ,稲作も盛んであるが水不足の影響が心配だ。

 海の向こう徳島県南部の那賀川水系の2ダムでも貯水率は11%という(上写真とも毎日)。
 愛媛県・肱川の鹿野川ダムの水位が低下し,半世紀前にダム湖に水没した「舟戸橋」が姿を現した。橋脚が完全な姿を現したのは95年以来という(朝日・青鉛筆)

 例年話題になる早明浦ダムが出ないのが不思議だが,平年比20~50%の降水量にどこも泣かされている。
 また,流量不足で,芦田川水系では水質の汚れが目立つといい,シジミ漁も不振であるという(中国)。  


梅雨はもう終わったのか?

2009-06-18 14:57:57 | 島の生活
咲き始めたオ-シャンブルー
       朝顔だけが元気!

 上の写真は13日(土),島の家に咲いた朝顔(オーシャンブルー)。もう10年になろうか,仕事先でいただいた苗の子孫。七夕の頃であったが,美しさに惹かれて種をいただこうとしたら,宿根草で挿し木(差し穂)によって増やすと言われる。
 試みに自宅にさしたところ見事に成長して,2階の物干し台を越えて屋根の上にまで蔓を伸ばした。一部を島に移植した。その後,自宅の朝顔は忽然と姿を消し,末裔が元気よく育っている。
 下の写真は,菜園場の垣根(高さ2m)に元気よく花をつける昨年の姿。小さいながらも年を越して咲いた花もあった。
 茎はきれいに除去したが6月はじめの土曜日には花を咲かせていた。
 朝には海のアオ(蒼?碧?),夕方には上のように少しピンクがかってくる。

 14日(土)にジャガイモを掘りかけたが、どうも出来が悪い。嘆いていると,どこも小さいそうだ,小雨の所為だろう,と,従弟が慰めてくれた。
 9日に地方気象台が「中国地方は梅雨入りした模様」と発表して以来,少なくとも島では,一滴の水滴も落ちてこない。冬にも雪が少なく(スタッドレスタイヤは全く用をなさなかった),その後の雨も少なかったから,特に稲作農家はお困りのようだ。
 これでは他所の県のように,降ってくるオタマジャクシにも事欠くだろう。どちらにしても,困っているカエルの顔が目に浮かぶようだ。

 雨模様になれば,菜園場で邪魔をしている椿,山吹,ロウ梅などの植え替えを考えていたが,これでは動きがとれない。うまくいけば友人にあげようと持ち帰ったオーシャンブルーのツルも,しおれ返っている。

 気象台から「梅雨明け宣言」をしてもらわないことには,いつまでたっても雨は降りそうにない。
 昨年の朝顔・オーシャンブルー