小島と広島と私たち

島爺の倉橋島での農作業と,
広島を中心とした孫たちとのくらし

四角モモ

2010-09-03 21:01:40 | 秘密
丸いモモと四角なモモ

 これは秘密です
 この28日で,私たちが所帯を持って39年になる。
その時彼女は22歳で,まだ,初々しかった。
そのころ,
『海には,こんなに美しい魚がいるの』
とびっくり,感激したそうだ。
島に帰って私の母が調理するのをみて,それが,皮を剥がれた(カワ,馬面)ハギであることを知ったという。

 山の畠にはモモが美しい花をつける。
だが,カラスのおかげで食べ頃になったモモをみたことはない。
昨年であったか,白木農園の先輩から苗を頂戴して“四角マメ”を収穫した。
だから,我が家の冷蔵庫をみて,つい先日まで,モモは四角いものだとばかり私は思っていた。
ところがどっこい,丸いモモも鎮座していて,回りを彼女に食べられた桃である事が判明した。

 どちらがより多く辛抱したか,二人には判断がつかない。
私は,皮のない四角いモモを,“食べやすい,おいしいもの”と感謝して食べていた。
恋愛が,誤解の上で成り立つように,生育歴も考え方も異なる二人が共同生活するにも,誤解を受容しなければ続かない。
いつまでこうした誤解を容認できるのだろうか。

 友人から,
「あんなことまで書いて良いのか?」
と心配されるが,ナニ,身内でこれを読んでいるのは娘二人だけだ。
柩に収まったあとで,
「こんなことがあった」
と。
それまで二人が我慢してくれさえすれば済むことだ。