小島と広島と私たち

島爺の倉橋島での農作業と,
広島を中心とした孫たちとのくらし

都会の畑,何ができるかな?

2010-02-10 23:35:35 | 広島の生活

ゆーすまの畑



 島の畠が見劣りして・・・
 ブログ仲間の“ゆーすま”さんから便りが届いた。
20坪ほどの土地に鍬を入れて畑にしているようだ。
冬の最中とはいえ,雑草もなく島の畠より,見た目が,いい。

 すでに何かを播種したようだが,島爺はこの点でも負けている。
都会生活で,土いじりを楽しむ。
若者に,土地付きのアパートに入居希望が殺到しているとか、
安近で健康な遊びを楽しむ。立派でおいしい野菜に育ってほしいものだ。

 ただ,車はプリウスのはず。運転に気をつけて。

四字熟語-2

2010-02-10 00:20:35 | 広島の生活
 朝三暮四で仕分けした 《毎日:'10.2.9・金子秀敏専門編集委員》
 鳩山由紀夫首相が国会で「朝三暮四」と「朝令暮改」を取り違えた答弁をして,とやかく言われていた。
 「朝三暮四」といえば,高校の漢文教科書で習った記憶がある。おもしろい説話だったが,ひとつだけ気になることがあった。エサのトチの実の数でサルたちと交渉した人物の正体である。
 名前は「狙公」。狙はサルの古語。公は男子のこと。つまり「サル男」である。だが,サル回しの芸人ではない。「サルを愛して養い,群を成す。よくサルの心を解し,サルも狙公の心を得たり」(「列子」)---サルと意思疎通ができる不思議な人物だ。

 ある時,香港の新聞を読んでいて,あっと思った。中国の山奥に,サルの群れの王様になった男がいたというコラムだった(張立「商心国是 山中の猿群」新報)。
 ーー湖南省の奥地の張家界。奇怪な形をした険しい峰が連なる山岳地帯だ。張氏は以前,そこからさらに90㌔奥の渓谷に分け入った。深い森,草花の咲き乱れる野原。済んだ川面にもやった小舟が「猴王(さるおう)」と呼ばれる男の家だった。
 どこかでサルの鳴き声がする。男が大声で叫ぶ。やがて森の中から数百匹のサルが現れて岸辺に集まった。奇観だった。サルたちは男の号令に従って集団で攻撃,撤退をした。サルはいくつかの群れに分かれていた。争いが起きると男が調停した。群れ全体を統治する王様だった。
 「サルに言葉はあるか」と聞くと「山の中のことは町のものには分からない」と言った。男の仕事は山の管理人だった。地元の役場がサル観光で村おこしをしたいと考えて雇ったのである。数年後,自動車道路が開通した。人家が建ちカラオケ屋ができた。サルの群れは消え,残った男と側近のサルはサル芝居をやっているーーー。

 猴王と狙公,そっくりだ。古代から中国にはサルの王様になった人間がいたのではないだろうか。
 王様だから食糧の配給もしただろう。狙公は自分の家の収入が減ったため,配給を減らさなければならなくなった。計算の結果,トチの実を1匹につき1個減らすという緊縮政策を立てた。朝食で減らそうか,夕食で減らそうか,王様は民意を問うた。サルたちは「朝に4個,暮れに3個」で合意した。「朝三暮四」はサルの世界の仕分け作業だ。苦渋の選択だったことだろう。