小島と広島と私たち

島爺の倉橋島での農作業と,
広島を中心とした孫たちとのくらし

エベレスト登頂,おめでとうございます

2008-05-30 16:03:17 | 私見
       私って,南方系・・・?

 5月26日,三浦雄一郎さん(75歳)がエベレスト登頂に成功されたという。その前日にネパールのミン・バハドゥール・シェルチャンさん(76歳)が登頂されたので,最高齢記録の更新はならなかったというが,すばらしい快挙だ。紙上でも大きく報じられていた。
 スコットランド人のJさんがもう一方のミン・バハドゥール・シェルチャンさんの写真を英字新聞で見つけ,周囲の人に見せたところ一様に,『K(私のこと)だ!』と言ったという。
 若い頃にも似たようなことがあった。テレビを観ていた友人の娘さんが突然に『マージャンの人が出ている』と言ったという。グエン・バン・チューだった。ちょくちょくお邪魔していたのがたたった。

 農作業をして帰るたびに細君が言う。
「品がないんだから,せめて焼かないようにしたら?」
よけいなおせっかいだが,ミンさんやグエンさんには申し訳ないが,私の顔を知りたい方は御2人の写真をどうぞ。
  


梅雨を迎えて

2008-05-29 19:53:45 | 広島の生活
       
 白木農園便りに,1ヶ月前,H/Tさんがマダケのテングス病について寄稿されている。『中国地方の9割のマダケが罹病している』という中国新聞の記事を引用され,河川敷のマダケが枯死し流出することになれば水害の拡大の恐れがあるから,梅雨に入る前に国交省は早急に対策を講じて欲しいというような内容であったと憶えています。

 このことと少し内容は異なりますが,私も太田川の水防について気になっていることがあります。
 太田川は広島市のデルタを形成する1級河川で,市街地に入ると6つの河川に分岐します。私の職場はその最初の分岐点近くにありますから,毎日のように川面を観ながらのんびり仕事をしています。川には鯉が泳ぎ,るんるん・すいすいの観光遊覧船が走り,シジミ漁をする人がいます。
 気になるのは,ここに中州がありますが,それがここ1・2年で大きく肥大したことです。数年前には,熊が渡河したとか,観光船が座礁したなどと話題になりましたが,干潮のときには人間でも歩いて渡れるのではないかと思うくらい川全体に砂が堆積しています。あのピンク色の観光船の通過量や,シジミ漁の船が減っていることと中州の肥大とは無関係ではないでしょう。

 2006年9月,台風13号の接近に伴う局地的な豪雨により,取材中の中国新聞M記者が行方不明になるということがありました。取材に使われていた自動車は発見されたが,M 記者のその後についての報道は聞いていません。
あのとき,大量の土砂と流木が流れ下り,漁港は流木で埋め尽くされ,中州のすぐ川下の北大橋の橋脚にも沢山の流木が懸かっていました。ここに係留されている舟が3艘(国交省関係らしい)のうち1艘(休憩用の箱舟)があのとき転覆。すぐさま修復・修理したようですが,あの時以来,3艘の舟が動いた形跡はない。

 降雨がそのまま川の氾濫に繋がることは少ないでしょうが,局地的な豪雨が最近多いです。市街地の周辺は宅地開発・竹の繁殖で土地の保水力は落ちています。(竹の根株は意外に小さく,風雨で簡単に倒伏します)。杉・檜の植林地も荒れていると聞きます。漁協との協議が必要でしようが,雨期に備えて河床の浚渫を行っては如何ですか?
 ① 大阪の大川は,水量も豊かだから絶えず観光遊覧船が走り,利用者も多い。それに引き替え,当地では休航することが多い。従って乗客も少なくなる。
 ② たまにシジミ漁を見学するが,収量は誠に少ない。1回のジョレン操作で,せいぜい手の平いっぱい程度だ。
 ③ 最近は鯉はもちろんのこと,魚影を観ることがない。
 ④ 不法係留は取り締まっているが,例の3艘の舟(北大橋の橋脚に係留中)は上流からの流木等に対して無事か?
 ⑤ それにつけても,M 記者がどうされているのか気になるところです。
  


ちょっといいこと

2008-05-28 17:39:56 | 広島の生活
       
 年のせいか,よく忘れ物をする。メガネもそうであったし。先日は小銭入れが行方不明になった。これは土曜日の夜,島への帰途,買い物をすべく寄った呉のスーパーで気付いた。鞄にも車の中にも見あたらない。コインだから額面はしれているが,財布自体は娘だったかかみさんに買ってもらったもので,私も気に入っていた。念のため自宅も探してもらうよう依頼した。

 半分あきらめていたが,火曜日職場にかみさんから電話。それらしいものがあるようだという。場所は,土曜日にかみさんの使いで買い物に行った“ I ”と言う個人経営のスーパーストア。
ああ,H(妻)さんとこの・・・。ポイントカードを使われましたか?
たしか土曜日だったと思うが,忘れたので使っていません。買い物は,これこれ,裏側に,ひょっとすると切手をはさんでいるかも。
多分間違いないと思いますよ。しばらくお待ち下さい。

 夕どきの忙しい時間帯であるにもかかわらず,笑顔でやさしく対応してくれる。担当の係を呼んで金庫から持ち出されたものは,まさに私の小銭入れ。中身は百数十円の小銭と,80円切手が1枚。店の印を押したレシートを輪ゴムで止めている。
 この店では,ポイントカードを忘れた場合は,店の証明印を押して次回入力するシステムにしている。それでカード使用の有無を聞いた訳か。

 私の不注意で,たかが200円余のことに手間をかけてしまった。半ばあきらめていたのに,ていねいな対応。
品物の関係でこの店を使うことは多かったが,徒歩5分ばかりのスーパーを使うことがもっぱらだった。今度からは,心掛けて,利用させていただこうと思う。

 
  


この-!イノシシのやろう

2008-05-26 19:58:21 | 島の生活
       
 母が入院。検査の結果大したことはないようだが,しばらく病院での生活をすることになった。父はショートステイに。(共に妻の両親で,80歳と90歳)

 24日(土),かみさんを病院にはこんだ後島に帰宅。1日中大雨。夜,NHKのラジオ文芸館は,藤沢周平の“山桜”の朗読。周平には15年前に出逢って好きになり,彼の作品はすべて読んだはずだが,記憶にない。書棚を調べると,確かに短編集の中に収まっている。申し訳なく,一冊を再読破。若い人では,宮部みゆきが彼の作風に似ている気がする。

 25日(日),叔父の一周忌法要を済ませてトウモロコシを定植し,玉ねぎを一部収穫し山の畠に上がる。前回定植したカボチャと真桑瓜の状況を見に行くと,・・・。
10本中6本が,掘り返され,踏みつけられてみじめな姿に。立派なイノシシの足跡が残っている。
牛糞を施していたので,そこにミミズがいるものと考えたようだ。畠の周囲1/2は防御ネットを張り,残りの部分は通れないだろうとタカをくくっていたのが甘かったようだ。
がっくりきたが,負けるわけにはいかない。少しずつ通り道を塞いで,サツマイモの収穫ができるようにしなければ・・・。耕耘はあきらめて,フキを刈って広島に帰宅。
 下から雑草,横から獣,上から鳥と,まだまだ厳しい戦いが続く。
 
  


島の山はやせている

2008-05-22 14:20:18 | 島の生活
       ゴチ網漁は大量のチヌ

 5月20日(火)朝5時過ぎ,仲間8人と船頭夫婦の計10人で出港。昨日からの雨は止んでいるが,低気圧の影響か西風が残り,予定の漁場をあきらめ島の東部の漁場へ向かう。網を入れるが,グチ(イシモチ)が数匹に,たまにチヌ(黒鯛)が混じる程度。ミズクラゲが多く元気が出ない。ビールと焼酎だけが弾む。酒の肴に船頭がチヌの刺身を追加してくれる。
 こういうこともあろうかと,前2日で魚を捕って用意しているから心配するなと船頭はいうのだが・・・。

 除草した後に鶏糞などを少し散布したのが効いたものと見えて,フキが順調に生長。土産用に刈ろうと思っていたが,雨のため断念。島の生活は酒で寝て,自然の目覚めで起きていたが,今回は広島から目覚まし時計を持ち帰り,念のため携帯電話もセットしたが,彼らが起動する前に3時前には起床。トマト当番のときには寝坊するのに遊びとなれば自然に目覚めてしまう。不思議なことと,コーヒーを12人前,ゆで卵とバナナそれに少しのつきだしを用意した。

 風も凪いで,予定の漁場に移動。あらためて海から島を眺めると,“山がブロッコリー”とはほど遠く,島の山は裾に少しばかり木々が茂っている程度で,そのほとんどは痩せ地に岩がごろごろ,すきまに小さな木が生えている程度。この島も隣の江田島も山火事になったことがあるからその影響もあるがわびしい。水量の豊であった自宅の井戸水も水質が落ちたように感じたのも納得。松枯れもひどく,松茸が採れなくなった訳も分かる。

 「わー,すごい」
 「これをみせたくてね」
最高は,一網にチヌと鯛が91匹。ぽってりとよく太っている。

 「おかわり!」
昼食は港に帰って,チヌの這入った炊き込みご飯と真子や白子の入った味噌汁。おかみさんの作ってくれた食事と,これまた刺身に箸が弾む。
「入りきらないからいいですよ」
と言うのに,発泡スチロールの箱を追加。船頭が,別の漁師から手に入れて置いてくれた甲イカも追加。みんな満足してくれたかしら?
 私は,ただただ同級生の船頭に感謝。

 一行は近所にお裾分けすることも考えて,早々に帰路につく。
私は一仕事待っているから別行動。遅くはなったが,トウモロコシの定植33本。残りの20本ばかりは広島に置いたので次回。忘れていたニガウリ(ゴーヤ)の苗は,枯れずに山の畠で待っていてくれたからこれも定植。世羅で手に入れたハヤトウリを植える。松の緑芽摘みが気にかかるが次回に。空豆とフキを少々収穫し帰途につく。

 いただいた魚は,あちらこちらと,結局9世帯に分配し,帰宅したのは10時半。「奥田元宋美術館で満月を観る」ツアーに参加したかみさんはまだ帰宅しておらず,まずビールを痛飲。それでも帰宅した妻は,文句も言わず,私の入浴中に魚(3匹)の処理と刺身作り。おいしくいただきました。あらためて船頭夫妻に感謝の1日でした。
  
  


山がブロッコリー

2008-05-19 16:04:20 | 私見
       山がブロッコリー

 17(土)・18(日)と,広島県の中央部を各100Km余ずつ軽トラックで走行。世羅台地を一周した。1939~1941にS高校に赴任した者が定年を迎え,「たまには一杯飲もうや」ということで今回が2回目。5年毎の予定が,先が短いということで3年ぶりに7名が再会。尾道市・御調町にある『ふれあいの里』に宿泊。
 ここには研修・宿泊施設があり,多目的グランド・テニスコート・グランドゴルフ場が整備され,温泉まで湧き出しているという。幹事役が「食事の前に風呂に入れ」というのを無視してまずはビール。酒も焼酎もすべておいしく,帰宅後かみさんから「料理はどうだった?」と聞かれたが,さて・・・。

 たいてい時間に追われて車を運転することが多いのだが,この2日間はマイペースで新緑の中を走ることができた。
有料道路や,整備された国道を走るより,木々の枝が車に触れあわんとする・できれば近くに小川の流れているような道を走るのが好きで,近場では,湯来温泉から吉和村の『もみの木森林公園』に通じる道。ただし,夜間に島根県・『匹見峡温泉』からやはり吉和村に通じる道を走っていて熊に遭遇したことがあるから少し気をつける。
さて,市街地でも初夏の楠は,大きなブロッコリーのよう。じつは『山がブロッコリー』という言葉は,先日ラジオ放送を聞いていて,恐らく白神山地の山守さんらしき人のことば。広島近くで竹のはびこった里山や,杉・檜の植林された山,松枯れのひどい山陽道はみじめだが,台地にはいると見事なブロッコリーばかり。老眼に活力をいただいた感じ。

 帰路は白木圃場によって,かみさんの植えたジャガイモの除草。浅く植えているために鍬が入らず苦労したが何とか済ませる。小麦は鹿の食害も免れたようで,かすかに色づきはじめている。ところが,里芋の芽の出方が少ない。黒マルチをしているのだが今少し時間が必要のようだ。島の里芋もまだ芽ができきらない。そこは保温と保湿用に藁を敷いたのだがそれがどうだったのか。
 今日は仕事がないので,トマト当番を終えて今から島へ。実は明日,仲間数人と島での魚獲り(底引き網漁)を予定。台風が近づいているというのに。場合によったら島の『桂が浜温泉』で入湯三昧。
 
  


パソコン同好会

2008-05-15 11:30:22 | 農業塾OB会
       パソコン同好会の今後について

 N先生からメールが届いた。N先生とは,私が学んでいるパソコン同好会の指導者。
メールの内容は,
「同好会が発足して満4年が経過。基本的なことはほとんど学習したので,さて,今後どのようにしたものか」
というものであった。これは会員の皆さんに対して。

 このパソコン同好会は,2004年5月20日にスタート。
「『農業塾OB会・白木農園の仲間たちが農業の側からいろいろな情報を発信し,これまで縁もゆかりもなかった人たちが,・・・定年後に楽しく笑顔に満ちた仲間たちに恵まれて,生き甲斐をもって過ごせる』目的で発足」したようだ。

 同好会は,月3回のペースで開催され,1回の講習時間は2時間。私も途中から入会させていただき,有意義で楽しい時間を過ごさせてもらっている。
 私のパソコンは,8年前のデスクトップが1台。これは主としてインターネットとメール交換用にかみさんが使っている。今1台は私の仕事用で,中古のノートパソコン。以前は文書作成がもっともで,ソフトは一太郎オンリー。今は数学ソフトを使っての仕事。ワードは使うこともなく,エクセルを時々使用。おっと,写真加工(というほどのこともなく,印刷)には2つのパソコンを使っている。
 N先生の講義内容がすぐに仕事に結びつくと言うことはそうはない。だが,ああそうだった,と思うことは多々ある。
月3回でも,不明なことを教えていただける場があることは,知識のないものにとって何よりありがたい。また,メンバーがいい。過去は問わない,今あることについて思うことが自由に交換できること,農・食その他様々なことについて学ぶ場所がこの同好会だと感じている。

 年をとると人恋しい。若い時分以上にいろいろな人と出会い,交流したいと思う。だから,この講座は継続していただきたいのだが,・・・,要は先生次第だだ。
教えていただきながら,講師料も払わない。遠方よりこられる場合にもガソリン代も出さない。資料作りも手伝わない。
おんぶにだっこされて,口まで食事を運んでいただきながら全く成長なし。でも,やっぱりお見捨てなくとお願いしたいのです。
 
 
  


春に3日の・・・

2008-05-13 19:32:51 | 島の生活
       春に3日の・・・

 早朝から雨。昼間,陽がさしたと思う間もなく雷鳴とまた雨。所によっては雹が降るかもしれないと予報していたが,おかしな天候が続く。土曜日は車にヒーターをつけ,島でもストーブをつけた。1日おいた昨日・月曜は,クーラーをつけて走った。
“春に3日の晴れなし”と言うが,今年は俚諺が忠実に守られているようだ。
 
 島には音戸町にある新聞販売店によって帰ることにしている。(以前は広島市内の販売店もしくはコンビニで購入していたが,味も素っ気もなく1部130円。ここでは100円!。多分,配達料を差し引いてくれるものと思う)。
 親父さんは釣り好きのようで,たいてい,仕掛けを作ったり,その手入れをしている。(ただし,釣り上げた魚を調理する姿は見たことがない)。最近は外で作業をしているときでも,私の車をみると,新聞を渡してくれる。
 先日は雨の話をしながら,仕掛けづくり。アジ釣りかと尋ねると,メバルも,だという。春先に雨の多い年は,アジがよく釣れるのだが,今年はどうだか,と心配そう。鯛の釣れる時期が異常であったし,メバルもそう。芸予地震(2001年3月)以後,魚の影が薄くなったという。

 せっかく島に帰るのだから,野菜より魚でも釣ってくれた方がありがたい,と,かみさんは言うのだが,数年前にトロールで太刀魚の仕掛けを流して以来とんと縁がない。チャンスがあれば,野菜で漁師の友人から生きのいい魚を釣り上げたいと願っているのだが,彼も忙しそうだ。

 山の畠が落ち着いたら,またぞろ釣りを始めたいのだが,・・・さて。 

 
  


黒に近いキジ

2008-05-12 19:25:40 | 島の生活
       犯人はキジか?

 5月9日(金),今夜島に帰るか否か,かみさんからの問い合わせ。動向によってスーパー銭湯に行くか食事の用意をしなければならないかが決まるという。
そうこうしているうちに孫から電話。とりあえず帰宅すると,近くに焼き肉屋が開店したから偵察に行こうという。
財布が底をついているから,中程度にして余り呑まないように気をつけていると婿どのが,今日は母の日と父の日を兼ねていますから遠慮なく,とのご託宣。
しまったと思ったが遅い。それ以上の卑しさを出さずに帰宅。
 10日(土),予報より早く早朝からの雨。カボチャなどの苗をJA支店で購入し島に帰る。次の土日は級友との再会,その次の日曜は叔父の1回忌法要と予定が込んでいるから,できることを少しでもやっておきたい。が,雨は止まず作業にならず。
 11日(日),まずは菜園の除草。山の畠から管理機を取りに行く。あの高さの石垣ではイノシシも入らないだろうとネットをかけなかった場所に,畠からトコトコ・ピョンと上がってこちらの様子を見ているキジ。どういうわけか,山道で遭遇するのも,自宅のトイレ近くに遊びに来るのも,ミカン畑にくるのもすべてオス。
 白黒の大豆と落花生を植え,人参を蒔き,さてと,あっカボチャを忘れていた。ツルものは山の畑に植えることにしているからと,真桑瓜・カボチャを植えながら半分になったジャガイモに気付く。
 叔母は,カラスがいたずらをすると言っていたが,枇杷が熟れるまでにはもう少し時間がある。それまでカラスがこないとなると・・・あのキジか?昨年5羽だったか,草を刈った後から出てきたが,あいつらか。
 イノシシ,タヌキ,マミ,ハクビシン,イタチにカラスとキジ。あと?,菜園場にはネコ。
 どうすべえと考えていたら,アスパラガスとフキの収穫を忘れてそのまま広島に帰宅。もう一つ忘れたものが・・・,ニガウリの苗をどこかに置いたままだ。
 おまけに,当番でもないのにトマト作業。「当番の日は朝寝坊で遅れてくるのに,今日はまたどうして?」

 
  


熱いものは冷たく,冷たいものは凍らせて

2008-05-07 20:19:10 | 広島の生活
       熱いものは冷たく,冷たいものは凍らせて

 5日(月),トマトの作業を終えて帰宅。ついテレビをつけると,洋画・愛玩犬ベンジーの物語。夫婦2人にしてはまってしまった。
五日市町に住んでいた頃,子どもも小さく,柴犬を飼い始めた。賢い雌犬で,親子とも随分癒された。気さくで気の強い犬で,現在地に住み始めて時々姿が見えなくなる。さてはとのぞくと案の定,隣家のSさんちのゴロー(雄犬)が所在なげに自分の小屋の屋根に座っている。我が家のチャコは,すました顔でゴローの寝床に居座っている。どうも,食べ物までごちそうになったらしい。人のよいSさん夫婦は「またおいで」といってくださるが,困ったものだ。飼い主に似るというが・・・。
残念ながら乳ガンで12年の生涯を閉じた。
 2代目はこれまた芝の雄。気のいいやつは,飼い主の目を盗んでは外に出たがる。息子と散歩の途中,国道で車にはねられてしまった。
 申し訳なくてしばらく飼うのをやめていたが,単身赴任のわびしさに3代目を飼うことになった。ゴールデンとラブラドールのハーフ。やんちゃ坊主で,私はひそかに“他ロー”のタイプではないから“ジロー”かな,と思っていたが,毛足の長い姿から,子どもたちは即座に“レオ”とした。長い旅行で姉と叔父に預けたことが1度ずつあったが,それ以外,短期のときは一緒に旅した。拙宅を訪ねた人は
「ここには同じような犬が2匹いるのですか?」とよく問われたが,家の周囲をぐるりと一周できるようにしていたので,ぐるりと回っては挨拶していた。
 誰からも愛されていたレオを殺したのは私だ。
孫の宮参りの後,私と遊んでくれて,戸締まりを忘れていた。
短く呼んで手をたたくとすぐさま帰ってくるはずなのに。自転車で,車で回っても発見できない。自転車の入れないところを歩き,最後にJR可部線を歩いて帰宅する途中彼をみた。
 身体はきれいだった。まだ,暖かかった。25Kgが重いとは感じなかった。呼ばなければ・・・。ただ彼に申し訳なくて。私には動物を飼う資格はないと思った。

 妻は,私が先に逝ったら,犬を飼いたいということがある。わたしも,自分にはその資格がない,どちらが先になるか分からないけれども,やはり彼らと過ごさなければやりきれないだろうと,わがままな思いをもっている。

 夢中になって時間を過ごしてしまい,宿もとれない。スーパー銭湯「海田温泉」で疲れをとった。

 6日,またもやベンジーを観てしまった。犬と一緒にしてはいけないが,“シェーン”とか“鉄道員”とか“禁じられた遊び”とか“ボクのおじさん”など,生き生きと子どもが活躍する若い時分の映画を想い出した。
自然に浸りたくて,六日市温泉に足を伸ばすことにする。一部自動車道は使ったが,岩国から錦川の渓流をみながら遡ることとする。山が,緑が美しい。3セクの錦川鉄道・渓流線のピンクの車体が鮮やかで美しい。かみさんは車を止めさせてはシャッターを押す。同じくピンクでも,「何とかならないの」と思わせる広島市内の水上観光船「すいすい(orるんるん)」とは随分味が違う。
(大阪の観光船は様々な形のものが,遊び心をくすぐったものだが)
5時30分。食事をとるべく食堂に入ったが,バイキング形式という。念のため観察させてもらうが,どれも食欲をそそらない。単品はないという。一度はあきらめたが,空腹には勝てない。近くに食事をする私設もないという。
 午前中に作られてラッピングされたものは,どれも残り物という感じ。湯気のたたっているのは味噌汁だけ。どれも冷たい。オクラのごま和えは,一部凍った状態。むすびが出たが,型抜きをしただけのもので,「少し手を加えれば,食欲をそそるのに」と思う。
 湯は,37℃の源泉にゆったりと浸かった。ミストサウナで疲れもとれた。
帰途も山道。深谷峡を抜け,羅漢山を通り,(現役の頃は何度となく通った)佐伯町から湯来・沼田を経由して帰宅。
 10匹以上の動物に逢ったね。あの中には,熊もいたみたい。
などといっている。自然がいっぱいの1日。あれで,人の作ってくれた食事がもっと暖かかったらと思う1日。