小島と広島と私たち

島爺の倉橋島での農作業と,
広島を中心とした孫たちとのくらし

トマトの収穫も間近

2010-05-31 23:55:26 | 農業塾OB会

 ほのかに色付いたトマト
 やはり年なのかなと,感じさせられる。
昨夜,床に就いたのは2時,今朝の起床は6時半。
この程度はどうってことないはずだが,午後はずっと家の中でごろごろしていて,いつの間にか眠り,慌てて母のもとに着いたのは閉院時間ぎりぎりだった。
年を考慮して,月曜午後の仕事を開けてくれたのだろう。

 今朝8時からトマトの作業。
曇り空ならもう少し温かそうなものだが,ハウス内も19℃で作業が始まった。
天候不順のためか,生育も今ひとつという状況であったが,写真のように色付き始めた。
あと10日,2週間もすれば収穫が始まる。 

まるで苦労を楽しむように

2010-05-31 15:33:57 | 島の生活

 シシよりシブとくか,ギブアップ?
 29日,土曜日。
白木農園の作業を終え,帰宅して“ちょっと雑炊”を作り素麺を湯がいていると,
「おじいちゃん,ベルマークある?」
疲れていたのと腹が減っていたので,思うように探させたが,相手をしてやれなくて悪いことをした。
 みんな一杯飲んで行けないだろうからと父を見舞って,ホームセンターに寄っていたら,帰島した時には暗くなっていた。

 気になっていた山の畠は,道路に面した斜面の除草にかかる。
毎年同じことのくり返しだが,猪の掘り返した土が斜面に流れ込み,客土したようなもので,雑草の勢いがいい。足の踏み場もなく,道路からの高さがあるので刈り払い機を使うのは危険だ。といって,除草剤を撒くわけにもいかないので手作業になる。
 手の届く範囲を刈り取り,土と根を取り除き,足場を確保する。
こんな差ぎょを繰り返していると,茂みから声がしたようだ。
「爺さんの逝った後は誰がやるんじゃろうか?」
知ったことか,出来るものが,できるときに出来ることをやるだけじゃ。
草止めのスレート板を取り付けるのは次の機会だ。

 嫌な予感がして上がってみると,やっぱり。
前回修理した隣の波板がはがされている。
“猪の壊した網の修理を楽しんでいるように見えるが”とコメントを寄せてくれた人がいたが,
 
 不器用と 甲斐性のなさが
 裏と表についている
 まるで苦労を あざ笑うように
 姿を誰にも見せない害獣
 山の畠を ほじくり返す
 シシは島の シシは島の 厄介者

 ああ,雪椿のメロディーか。

 昼時を過ぎて帰宅すると,食卓に天ぷらといなり寿司が載っている。
出がけに草取り姿を褒めた,従弟のかみさんが届けてくれたらしい。
せっかくだからと,ビールを開けた。

 買っておいたミカン(不知火)の苗木2本を定植しフキを採取。夏の楽しみに黒スイカの植え付け準備中の来客はRさん。
帰宅が11時,書いた文章が突然消えて書き直し。

帰って気付いた。コーヒーの残った水筒を畑に置き忘れた。
あいつら,食後のコーヒーとしゃれ込んでいるだろうか。

麦刈りの準備

2010-05-29 14:08:29 | 農業塾OB会
 作業前の打ち合わせ

 鹿の食害はなかったが・・・
 今日は行事が2件入っていた。
一つは,義妹の舅の一周忌。他は,白木農園の除草。

 一周忌法要はかみさんの出席で,私は勘弁してもらった。
白木農園は,私も役員らしきもののはし~っこの方に名前があるから,休めない。
(というより,格式張った場所に座るこそばゆさを避けたいという我が儘でもあった)

 2週間後には麦の刈り取りが始まる予定だが,除草をないと雑草の種子も一緒に脱穀することになる。
参加者21名が二手に分かれ,一つは除草に,一部は里芋の芽だし。
私は刈り払い機による除草。先だって島から持ってきたが,エンジンがかかるか否か自信はない。
 ガソリンを入れ,エンジンの始動にかかったところ後ろから声,
「前もって,試運転しとかにゃあ」
何,4台もあるから動かなければ手作業に参加すればいい。
プルルン!,4サイクルエンジンのおかげで面目は保たれた。

 知りびらびらの効果で鹿の食害は見られない。ただし,スズメが来たらしく小麦は倒れ,食事の跡が残っている。春の寒さの所為か,肥料不足か株の張りが例年に比して小さいようだ。麦秋には少しさびしい。
 里芋も芽の出具合が芳しくない。
メンバーが作っているジャガイモは,どれも順調のようだ。収穫後にソバを植える関係から,来月末までにはそれぞれ取り入れしなければならない。見ると,通路側は鹿の食害にあったようで,若芽が食われていた。

 Oさん提供の麦茶,Aさん手製の水ようかん(さっぱりしておいしかった),Iさん持参の煎餅などをいただきながらの休憩を挟んで,11時半には作業を終了した。

厳しい就活-2

2010-05-28 23:35:44 | 私見
 

26日の天声人語を読みながら,ようやく本文(記事)の存在を知った。
 NHKラジオでも毎日曜日の夕方,就職活動に臨む学生宛に心構えや相談コーナーを設けている。
「不況=就職難」は企業にとっては逆に「選り取り見取り」かもしれないが,それにしてもひどい企業がある。記事から抽出した。


 怒鳴られ続け,9日目「自主退職」 《朝日・教育欄:24日》
 今春,京都市の私大大学院を卒業した男性(25)の場合。
昨年5月,神戸市に本社を置くITコンサルタント会社に内々定が決まり,東京に配属されたため引っ越し,4月1日に入社。
 初日。始業15分前に出社したが,いきなり上司から
「他の人はもっと早く来ている。意欲が足りないと叱責された。
その後も電話の応対や退社時間をとがめられ,「落ちこぼれ」「分をわきまえろ」「君が劇的に変わらなければ一切仕事はさせない」と怒鳴られ続けた。
 出社3日目からは,連日反省文を書かされ,4月9日の夜,上司から会議室に呼び出され,
「もうしんどいやろ?」と退職を迫られた。
「まだまだがんばれます」と反論したが,
「給料だけもらって居座るのか」
 2時間近くたって疲れ果てた頃,退職願が目の前に差し出され,「自己都合」としてサインした。

 「入社までに配属予定先が二転三転したり,同期4人が入社直前に内定辞職したりと,いま思えばおかしい点が多かった」

 3月入社強要
 都内の私大女子学生(23)は昨秋,人材派遣会社の内定式で突然「3月に入社して下さい」と言われた。卒業旅行の日程を変えて入社。
 特別に休暇がもらえた卒業式の日と土日以外,毎日午前9時から午後6時まで,パソコンの使い方を覚えるというメニュ-だけで拘束された。
大学に相談すると「あまりに異常」。悩んだが内定辞退。
同期120人の5分の1が辞めていくことを後で知った。

 「四つ資格取れ」
 
 都内の私大の元女子大学生(24)は,「内定切り」に遭い,昨年度留年して就職活動をした。
 内定していた都内のITコンサルタント会社からメールが来たのは一昨年10月。
「入社前に取得して下さい」と4つの民間資格が示されていた。
年明けの2月には直接呼び出され,いきなりIT知識を問うテストがあった。結果を見た執行委員から
「君の大学では一生上に上がれない」「クズと同じだ」と面罵された。
卒業式前日,「情報を一切漏らしません」と署名し,内定を辞退した。

 内定期間も「労働者」,相談を
 内定期間や試用期間であっても,正当な理由のない解雇や退職勧奨は無効だ。
 一昨年に内定取り消しが社会問題化し,厚生労働相は09年3月卒の学生2143人が取り消しに遭ったとして,悪質な企業15社を公表した。しかし今春の卒業生については厚労省は「ごく少数」として公表しておらず,公表企業も出ていない。
 「首都圏青年ユニオン」の書記長は心得として次の3点を挙げる。
1.納得できない書類にはサインしない。
  退職届を書くよう迫られても「家族と相談したい」などと,とにかくその場を逃れる。
2.内定期間や試用期間であっても「労働者」としての権利があると認識する。
  解雇は,客観的に合理的な理由があり,社会通念に照らして妥当だと認められない場合は無効で,使用者と交渉する権利がある。
3.いざというときの相談窓口を把握しておく。

 主な相談窓口
◆ 大学の就職課,高校は進路相談室。
◆ 労働基準監督署
  厚労省のホームページから確認
◆ 首都圏青年ユニオン(03-5395-5359)
◆ NPO労働相談センター(03-3604-1294)
◆ 連合の労働相談ダイヤル(0120-154-052)
   いずれも,午前9時~17時ころまで

 

悪質な企業は,是非公表してもらいたい。
ただし応募する側もそれなりのことが必要だ。
自分は何をしたいのか,何が出来て何が出来ないのか,相手企業はどんな企業で,どのような人間を求めているのか,など。
そうした基本的な事柄を整理しないで,名前や見た目で選択すると,大きなダメージを負うことになる。






回復進む村上監督

2010-05-28 08:05:17 | 広島の生活
 風,さわやか

 教えられた病室を尋ねたが,誰もいない。
「ん?」
「先生,こっちにいますよ」
一杯聞こし召したような顔色は,トイレでぎばったせいかと邪推したが,私を見て興奮しちゃってと言う。
こんな言葉が出るようならもう大丈夫だ。

 27日(木)。
午後と夕方の時間が空いた(パソコン教室は休講)ので,父を見舞った足を伸ばして村上君が加療中の東広島市に足を伸ばすことにした。
 山陽自動車道の広島東~西条は事故の多い区間で,夕まずめに軽トラックで走るのは厳しい。大型トラックと乗用車がびゅんびゅん追い越して行く。彼もこの道路を運転して帰った。

 車庫に車を入れ下車しょうとして,左半身が動かないので細君を携帯で呼び,救急車で東広島市の国立病院に搬送された。幸い出血量が少ないというので,投薬によって出血を止めた。手術しなくても,固まった血液は時間の経過とともになくなっていくのだという。
 もともと高血圧で治療を促されていたとらしいが,男子駅伝が迫っていたのと,その後に
ドックに入院する予定であったので仕事を優先したようだ。

 結婚式以来となる細君への再会を期待したが,機能の回復とともに饒舌となった口害で,早々に退散したらしい。介護休暇を取って世話してくれているようだ。

 一般国道・県道を走っていたら,自動車道上で異変があったら,と,ぞっとするが,細君の措置も早くて助かった。
 リハビリのために今の病院に変わったが,2週間前から杖をついて歩けるほどに回復している。
 今年を含めて定年まで3年。完全回復を待って復帰したいようだが,なに,彼なら,体育の授業と陸上競技の指導は“口”だけで十分に出来る。
それに,再生への姿を見せることが,何物にも代え難いちからを生徒に与えることになる。

 帰路は一般国道2号をとった。
マエケンの力投によって,今日の広島カープは順調で,窓からはいる風邪も心地よい。
マエケンも,すでに8勝を挙げたが,シーズンも人生も長い。力まず無理をせず,魁皇関のように勝ち星を積み上げてほしいものだ。

厳しい就活

2010-05-27 23:17:06 | 私見
 問われる企業の姿勢 《天声人語・朝日:5月26日》

 大阪の長尾幹也さんは、朝日歌壇によく職場を詠んだ歌を寄せる。
リストラに 幾人を切り捨てしのち 彫像のごと 我はひび割る
11年前,この一首が目に留まり,話を聞きに訪ねたことがある。営業の部長としての実際の体験だった。
▼ 解雇せむ 社員四名を決めかねて 秋の休日笑うなく過ぐ
通告に臨むと,口は渇き,足は震えた。「申し訳ない」「力になれなかった」と繰り返していた。告げられた一人は泣いた。長尾さんも泣いてしまったそうだ。
▼昔の取材を思い出しながら,一昨日の教育面の記事を読んだ。内定学生や新入社員に理不尽を言い,上司が罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせて追い詰め,辞めさせる。「新卒切り」とでも言うべき実態が目立っているのだという。
▼人間味はかけらもない。初日から怒鳴られたある社員は,3日目から連日反省文を書かされた。9日目に上司が「もうしんどいやろ?」。「頑張れます」と言うと,「給料もらって居座るのか」と退職届を渡したという。こんな会社があるのかと暗然となる。
▼多めに採用し,後から適当に切る魂胆としか思えない企業もあると聞く。泣いてクビを切れば心がある,とは言うまい。だが人は今,いよいよ自分たち人間を貶(おとし)めつつあるのではないか。せめて人を「モノ」としないモラルが企業人には欲しい
▼ 切る側より 切られん側に移行しぬ 社歴三十年まことシンプル
11年たった長尾さんの最近の作だ。ほっとして,どこか悟った風が吹いてくる。「新卒切り」に血道を上げる上司たちは,これをどう読むことか。

スダチのうつけは30年

2010-05-26 19:15:58 | 私見
 悪いことしたなあ

 新聞に目を通していて,たまには楽しいことがある。
記事ではなく,読者の投稿。これは,朝日の『声』

 スダチ30年ぶり花芽 うれし 《声・朝日:5月24日》・・・浅井弘美さん(兵庫県三木市 64)
 庭のスダチが数十個の花芽をつけた。苗木だったのを植えた翌年にピンポン球くらいの果実を2個つけて以来,30年ぶりの花芽である。
 柑橘類は実をつけにくいとは聞いていたが,待たされたものだ。引き抜いてしまおうと思ったことはある。だが初夏から秋にかけて毎年,高さ2㍍のこの木にアゲハチョウが卵を産みにやってくる。チョウの誕生が見たくて抜かずにいたのが良かった。
 (チョウの誕生に関わる感動:中略)
 さて,スダチの花芽である。やがて白い花を咲かせ,秋に熟した果実が実ってくれれば,焼いたサンマにその果汁を絞る。何ともぜいたくな食材になるはずである。

 

何とも気の長い話だ。
桃栗3年柿8年,梅は酸いとて13年,ユズのおおばか18年(だったか?)。
まさかその上があろうとは思ってもみなかった。
“大ばか”の上は何だろう,“阿呆”とも思ったが,“うつけ”としてみたがどうだろう。

 島でも,山の畠に果樹を植えた。もう,20年近く前になろうか。
1つは梅。1.5㍍ほどで生長が止まっている。もちろん実はつけない。
キウイフルーツ。草刈りの度に刈られてこれも生長しない。1本は枯れたようで,つれあいを植えたいのだが,雄雌のどちらを娶せるべきか迷っている。
ところでユズ。花芽をつけないまま,除草の度にチクチクと私を刺す。憎かったわけではないが,野焼きをしていたら炎に巻き込まれて枯らしてしまった。

 私の場合は,エサをやらない世話をしないで来た我が身に責任がある。

 アゲハチョウにかこつけて,よくぞ30年も見守ってきたものだ。すごい。
また,その温情に応えて花芽をつけたスダチも天晴れ!。

 今期は渋柿も植え,イチョウの種も蒔いた。
「われや先,実や先」ということになるのだろうが,見倣って,気長に世話をすることにしょう。


ゆ~すけ農園

2010-05-25 00:26:08 | 孫たち
  島爺は脱帽!
 ゆーすまさんの便りによると,“ゆ~すけ農園”では沢山の野菜,ねぎ・ジャガイモ・さやえんどう・かぼちゃ・こまつな・ナス,さらにスイカやメロンも順調に育っているようだ。
わずか20坪ばかりの畑に。土の色も,グッbと良くなっている。
もう,“立派”という以外の言葉が見あたらない。

 この若夫婦,2人とも農業経験はない,はずだ。
島爺は鳥獣に追われ,雑草も我が物顔ではびこっているというのに・・・。
さらに,植物の種類でも負けている。
強いてアラを探せば,鍬を使う腰が引けている,ということぐらいか。
それにしても,これは負け犬の遠吠えにしか過ぎない。

 父と作業をする,ゆ~すけ君の姿がいい。決まってるね!。
お天道様にしっかりあたって,野菜に負けないように元気に育つんだよ。
それにしても,もう随分大きいようだが,妹か弟はいるのかな?。
いやいや,いらぬ詮索をして,ごめんなさいよ。

魁皇関 1000勝!

2010-05-24 23:06:08 | 私見
インターネット写真
 魁皇関,1000勝おめでとう
 白鵬の連勝・全勝優勝と“黄金のまわし”が目立った大相撲夏場所が終わった。
横綱,大関6人中日本人は2人だけ。
関脇小結を加えた10人を数えて,ようやく過半数になる。
その中で2桁勝利は白鵬と把瑠都のみ,という寂しい結果となった。
当に「クンロク大関」という言葉がピッタリという感じ。

 その中で,魁皇関の1000勝が光った。
確かに長い間取り続ければ得られる勝利数ではあろうが,援護射撃のない小部屋で,怪我・故障と付き合いながらの記録。
立派というほかない。
おめでとう! 魁皇関

花,花,そして,シシ

2010-05-24 00:31:37 | 島の生活
芍薬
 庭には花が,畑にはシシが
 留守にしている狭い庭にも春は来ていた。
もうしばらく時間がかかるだろうと思っていた芍薬が一斉に開花していた。
アイリスが,そしてバラは,想像した以上に多くの花をつけている。
錦木には,以外と小さな緑葉が似合う。
アイリス ブルーベリー レモン
 菜園場では柑橘類が咲いている。夏みかんも八朔も白い花なのに,レモンだけは青紫。
昨年の暑さに枯れかかったブルーベリーも,もう実を付けている。

 一方山の畠では,イノシシがかけずり回っている。
ある程度予想したことではあったが,柵に使っていた波板もワイヤーネットもへし曲げられ,大きく穴が空いている。
 彼らにとって,ミミズなど腹の足しにはなるまいと思うのだが,そこいら中穴だらけだ。

 雑草は刈り払い機で刈りたいところだが,柵を補修する傍ら草を焼く。刈り取って焼けば楽だが,二度手間だし,積み置けば必ず掘り返され,乾燥すれば炎が危ない。
柵は,山型鋼と異形鉄筋を,鋼のパイプ椅子で補強した。四つ足には四つ足で対抗する。
こんなことをしていたら,フキの収穫が出来なかった。

 菜園場では,サツマイモがすべて,一応根付いた様子だ。
ジャガイモは悪口を言われない程度に育っているが,里芋は芽が出ていない。
そうした中で,アスパラガスは10本の若芽を提供してくれた。