南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

トマト登山部、会津駒ケ岳へ

2020-01-22 19:50:07 | 

我々トマト登山部は、この前代未聞の大暖冬雪不足に並々ならぬ不安を感じている!

もちろん滑ることに悪影響なことはもちろん、なんといっても夏の南郷トマト栽培にも悪影響を及ぼしやしないかと、目に見えぬ何かに怯えている、そんな気持ちだ。

我々が栽培する南郷トマトの水源でもある伊南川上流域。そのエリアを代表する山が会津駒ケ岳なのだ。

今日はトマト登山部活動として、トマト水源涵養林の積雪調査にメンバーの岩崎大と会津駒へ向かった。

とはいうものの、やはり一番は滑りたいのだ…。

あまりの雪の少なさに、やはり夏道を辿るのだが…。

登行シールずるむけレベルの直登に、三歩進んで二歩下がる。

昨日の冬型でまとまった降雪はあったものの、依然1,500m付近もご覧のような藪です。

我々登山部が積雪量の目安にしているアオモリトドマツも、こんな大きな姿を目にすることは無かった。例年のこの時期より2m以上少ない。

平日の会津駒は静かだ。先行者が一人だけ。

森林限界を過ぎたところで、はるか南西方向に雲の上の富士山が見えた。奥会津から富士山が見えるのである。

越後中ノ岳もくっきり。

登山口から登ること約5時間。標高差1,200m以上、会津駒ケ岳(標高2,132m)山頂に着く。気温は-4℃。

1月寒中とは思えないまるで2月下旬の陽気だ。

標高2100m付近の昨日の降雪量は110㎝以上、特に不安定な雪ではなかったが風をともなっていたのか所どころ密度が高く締まっている。

さて、山頂からドロップしようとしたころ先ほど見かけたテンちゃんが現れた。

楽しそうだった。

山頂東面を滑ろう!

雪は落ち着いた締まり雪だが、それはそれで気持ちがよい!

何本か滑りたいところだが、下の藪やぶ具合の悪さを考えるとここで体力を温存しておく必要がある。

ウサギの道を戻ることした。

振り返ると二人のラインがくっきりと。やはり会津駒は裏切らない!

帰りは1,600m付近まで、空間を選んではターンを刻む!

しかし、それ以降は修行の下り坂でした…。

と、その帰りの森で地元の顔見知りの鉄砲ぶちに会いました。猟師だってやはりこの雪不足は深刻なこと。
雪が少なくなれば生息する野生動物も変わる。獲れるものが獲れない、今まで居ないものが獲れる…。
奥会津の暮らしは、雪があってこそ!なんですよ。

ほんとお疲れさまでした~

雪よ、降れ。

2019-20 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T

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南会津マウンテンツアー&ビアー2020

2020-01-19 21:25:03 | 里山の暮らし

南会津マウンテンブルーイングでは冬のイベントとして”南会津マウンテンツアー&ビアー”を開催いたします。

はじめに・・・

『今年は皆さんもご存知の通り非常に雪が少なく、この時期でも暖かく雨の日も多く、地球環境について今以上に目を向けなくてはいけないと感じさせられる日々が続いています。
開催時期までに雪の状態が悪くツアーに出れなくとも、スキー場などで何らかのイベントは行います。そしてこの雪のない雪国に来て頂き、この現状を見て欲しいと思います。ツアーまでには十分な降雪があるよう願いましょう。』

****イベント内容****

南会津の山とビールを楽しむと言う単純なもの。
山で遊んだ後、温泉に入り疲れをいやし、夜からはBeerFridgeにてビールを飲もう!
AK.T阿久津が作ったトマトを使ってMMtB関根が醸造したオリジナルの発泡酒【トマトセゾン】をご用意いたします。

共同開催者として南会津でガイドの仕事をしている和泉屋AK.TことMr.Kenji Akutsu & Mr.Dai Iwasaki がガイドいたします。https://blog.goo.ne.jp/izumiyaakt

日時 2020年2月15日(土) 会津駒ヶ岳「ブナの森」

集合時間ガイド料等の詳細は参加者にメールにてお知らせします。
(参加希望者は bf.mmtb@gmail.com までお問い合わせください)

スキー・スノーボードどちらでも参加いただけます。バックカントリー装備が必要になります。

*バックカントリーに行かなくても参加したいと言う方はスキー場も案内させていただきます。
*はじめに書かせて頂いた通り雪不足により内容変更がある事も含めお申し込みください。

⇒ 定員に達し、締めきりました!!

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雪を求めて上へ、会津駒ケ岳

2020-01-19 16:58:46 | 

我が家の積雪は相変わらずゼロ、しかもさらに雪が消えています…。

どうしようもない状況で、テレマークレッスンやスキーガイドの変更や中止をせざるを得ず、ご予約いただいていたみなさんにはご迷惑をお掛けしております。すみません…。

ぼく自身も、この時期にまったくパウダーを滑っていないことにシビレを切らし、偵察がてら会津駒へ向かった。

サポートいただいているキャラバン櫻井くんが、急きょ同行となる。昨年の悪夢があるだけに、今回はノーハプニングで行きたいね!

いつものヘリポート(標高1,350m)が藪です。積雪110~120㎝。冬ルートでここまで来るにも、藪に難儀します。夏道をたどった方がよいでしょう。

ヘリポートから上部1,500m付近も灌木が立っており、滑りは楽しめません。

ブナ帯が終わりアオモリトドマツが混じるころ(1700m付近)から、ようやく滑りになりそうな積雪量です。

櫻井くんの気持ちも上がってきました!

それでも少なく横枝が潜んでおり、注意が必要。

1,900m付近から振り返ると雲海が広がっていました!南岸低気圧の影響で高層の曇りで、気温は低めー9℃です。

南西方面には雲海の向こうに燧ケ岳と至仏山が見えた。

4時間40分のハイクアップ。駒ノ小屋下、2030m付近でひとまず一本滑ろう!

雪は、少し時間が経過した落ち着いたパウダー!

やはりここまで来ると、パウダーが楽しめる。なかなか北に行けないぼくらは、上に行くしかない。

小屋下のオープンを二人で楽しみ、櫻井くんは下山し、ぼくは寝床つくりに取り掛かる。

南岸低の通過後は冬型になりそうなので、東面で寝床を探す。

1970m付近の積雪は約250㎝。おそらく1月8日あたりの強烈な暖気と雨はこの2,000mあたりでもそうだったように、55㎝深で氷板として見られた。

外はマイナス11℃、中はマイナス2~3℃。

夜からは西風が強くなり、降雪量は多くないものの出入り口が吹き溜まり度々除雪するはめに。

しかも、エアマットの空気漏れ!冷て~!二時間おきに除雪&空気入れ…。小刻みな睡眠で朝を迎えた。

朝、顔を出すと強風とガス。

山頂からのパウダーランを狙おうと3時間待つが、ガスは晴れず。諦め下山。

1,700m付近までが滑りを楽しめたボーダーラインだった。

いつものブナ森パウダーエリアはご覧のような灌木立ち。

ヘリポートまではがまんの夏道横滑り。

ヘリポートしたからは夏道ツボ足で無事下山したのでした!

この記録破りの大暖冬で、久しぶりの冬景色を見た。

パウダー滑るなら、上がるか北へ。そんな時代にとうとう突入したのでしょうか…。

下山後、帰り道にトマト畑に寄り現実に戻される。

2時間前の景色が嘘のようだ…。

2019-20 テレマークスキースクール&スキーガイド和泉屋AK.T

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1月13-14日 テレマークレッスン

2020-01-15 11:24:11 | テレマーク

相変わらず積雪の増えない南会津ですが、ここまで雪が降らないと少雪災害に等しい。

ホームの南郷スキー場が一時クローズしている中、こうしてだいくらスキー場やたかつえスキー場、高畑スキー場ががんばって営業してくれていて有り難い。ましてや、この「だいくら」や「たかつえ」においては南郷のシーズンパスを見せると一日券に引き換えてくれるという支援策を打ち出してくれた。本当に有り難いことだ。

さて、昨日に引き続き東京方面から電車を乗り継いでお越しくださったみなさん。今日からまたテレマークレッスンです!

近くの林道から雪を掻き集め、コースや乗り場付近の雪を付けてくれている。

おかげでこの三連休のテレマークレッスン三昧は無事にこなすことが出来ました!

まだまだシーズン初め。今回のレッスンは和泉屋スクール基本の動きを中心に行いました。

これからのツアーに向けてみなさん安全に楽しんでくださいね。

この度も雪の少ないところお越しいただき、ありがとうございました!

2019-20 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T

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1月12日 旧駒止峠&おんべツアー

2020-01-13 21:11:05 | 里山の暮らし

1月12日、相変わらず我が家の積雪計は積雪ゼロ。

今日は少しでも静かな山の気分を味わおうと、旧駒止峠へと向かった。

晴れた朝、背後に唐倉山を見ながら旧国道を歩きだす。

朝の低い太陽を梢に透かしながら、38年前まで田島ー南郷を結ぶ主要道路だった旧街道を歩く。

見上げると、薄雲に彩雲が現れていた!これだけの異常な気候の中、不吉な予兆としか思えないが、ふたを開けてみれば普通の一年だったね!…と今年の年末は思いたい…。

彩雲は天候下り坂の兆し。

あら!カモシカだわ!

フレッシュな足跡の先を探すと、カモシカがこちらをじっと見ていました。

旧駒止峠は九十九折りの峠道。郵便事業者の雪崩遭難など、いくつもの命を奪った難所でした。

今回は、本格ツアーシーズン前の足慣らし。2時間ほどのシール登行で、お昼とします。

お昼の広場では、ビーコンやプローブなどのツアー道具の使い方確認などを行って、おにぎりと和泉屋トマトのミネストローネで温まりました!完食です。

下る頃には、案の定高層雲が広がりすっかり太陽は見えなくなっていました。

九十九折を行ったり来たりしながらゆっくり下山し、旧駒止峠の一端を味わったのでした。

さて、下山後は木伏地区の「おんべ」(歳ノ神)に参加です!

こんな光景見たことない…。どんなに雪が少ない年でも、周りは白くなっていたそうですが、96歳の元気なおじいさんが「生まれて初めて…」とつぶやいていました。

おんべには、昨年一年お世話になった御札やお飾り、お守りなどを持ち寄り、天へと帰ってもらいます。

今年の恵方(南南西)へ向かって「おーい!おーい!おーい!」と3回大声で叫び点火。家内安全・無病息災・五穀豊穣を祈りました。今年ほど、どうしようもない得体のしれない不安を感じて強く祈ったとしはなかったでしょう。想定内の1年で終わってほしいです…。

この火で焼く餅を食べると、一年病気にならないとされています。

みなさん、今年一年ご健康をお祈りします。病気の人は、今年で治りますように…。

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