1月12日、相変わらず我が家の積雪計は積雪ゼロ。
今日は少しでも静かな山の気分を味わおうと、旧駒止峠へと向かった。
晴れた朝、背後に唐倉山を見ながら旧国道を歩きだす。
朝の低い太陽を梢に透かしながら、38年前まで田島ー南郷を結ぶ主要道路だった旧街道を歩く。
見上げると、薄雲に彩雲が現れていた!これだけの異常な気候の中、不吉な予兆としか思えないが、ふたを開けてみれば普通の一年だったね!…と今年の年末は思いたい…。
彩雲は天候下り坂の兆し。
あら!カモシカだわ!
フレッシュな足跡の先を探すと、カモシカがこちらをじっと見ていました。
旧駒止峠は九十九折りの峠道。郵便事業者の雪崩遭難など、いくつもの命を奪った難所でした。
今回は、本格ツアーシーズン前の足慣らし。2時間ほどのシール登行で、お昼とします。
お昼の広場では、ビーコンやプローブなどのツアー道具の使い方確認などを行って、おにぎりと和泉屋トマトのミネストローネで温まりました!完食です。
下る頃には、案の定高層雲が広がりすっかり太陽は見えなくなっていました。
九十九折を行ったり来たりしながらゆっくり下山し、旧駒止峠の一端を味わったのでした。
さて、下山後は木伏地区の「おんべ」(歳ノ神)に参加です!
こんな光景見たことない…。どんなに雪が少ない年でも、周りは白くなっていたそうですが、96歳の元気なおじいさんが「生まれて初めて…」とつぶやいていました。
おんべには、昨年一年お世話になった御札やお飾り、お守りなどを持ち寄り、天へと帰ってもらいます。
今年の恵方(南南西)へ向かって「おーい!おーい!おーい!」と3回大声で叫び点火。家内安全・無病息災・五穀豊穣を祈りました。今年ほど、どうしようもない得体のしれない不安を感じて強く祈ったとしはなかったでしょう。想定内の1年で終わってほしいです…。
この火で焼く餅を食べると、一年病気にならないとされています。
みなさん、今年一年ご健康をお祈りします。病気の人は、今年で治りますように…。