南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

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12月24日 ドア・トゥ・狩猟

2022-12-24 19:02:15 | 里山の暮らし

我が集落の積雪も60㎝になり、その辺をスキーで歩き回れるようになりました。そう、玄関からそのまま狩猟へ出られる季節となったのです。

ヤマドリの出汁は年越しソバに最高なんですね。年末まで時間がないので、なんとかヤマドリを獲りたい。

今日まで何度か山へ行ってはいたのですが、一度だけ撃ち損じ貴重なチャンスを逃してしまいました。明日から年末テレマークレッスンがびっちり入っており、今日が年内最後のチャンスなのです。

湿った雪の降りしきる中、田んぼを横切り隣の集落の山へ向かいます。

民家の終わりから、沢沿いを山へ入っていきます。

雪山での銃猟は銃口に雪が詰まりやすいです。もし雪が詰まったまま知らずに発砲すると、銃身が破裂し事故になりかねません。なので、こうして銃口に紙テープを張ることにしています。猟の先輩から教えてもらった術です。

フレッシュな足跡は自分のスキーの跡だけ。でしたが…。意外と新しめのヤマドリの足跡が現れました!

実は先日も駒止峠で足跡発見直後、岩陰から突然飛び立たれ、びっくりして銃口を向けましたが狙いがあまく外れました…。この、下手くそが!と内心自分を罵ったのです。くやし~

しかし、今日のチャンスは逃すまい。

忍び進むと…。いたー! 感づかれないようにカメラを向けました。

木立の陰からそーっとそーっと近づきます。するとどうでしょう。ヤマドリは雄で、なんと二羽の雌を引き連れていました。やるなーこいつ。と心の中で呟きます。もちろん狙うのは雄です。(現在、雌の捕獲は禁じられています)

向こう側は幸いにも土手で、撃っても安全です。ここでスキーのメリットが発揮されます。ウロコ板の一歩はツボ足よりも倍以上に、すーっと移動距離が長いのです。

意を決し、銃を低く構えヤマドリに一気に近づきました。ポンッ!

なんと、飛び立つよりも早く撃つことが出来ました。

今年もどうにか年越しソバに間に合いましたー!

手を合わせ、命をいただく感謝を祈りました…。

さてその場で羽毛をむしり取るのですが、喉元が何やら膨らんでいます。

後ほどさばいてみると、なんと大量の木の実と緑色の葉っぱをぱんぱんに溜め込んでいたのです。これが父親から以前聞いていた荒天前の食い溜めなのか…。現在、まさしく天気予報ではこれからの大雪に警戒!と緊急情報が出されています。どうしてなんだろ?現在北海道の東で低気圧が停滞猛烈に発達しています。ヤマドリはその気圧の変化を察知しているのか、寒波の襲来を察知しているのか、なぞです。動物の勘とはすごいものですねえ。

さて家に戻ろう。先日の東京では、背中のパックからのぞくフランスパン(バゲット?)がなんだかおしゃれですが、ここではパックから覗くヤマドリの尻尾がおしゃれー、といいたいところです。

とにかくドヤ顔で家に帰れます。大晦日は実家でこのヤマドリ出汁のソバを頂こうと思います。

さて、明日からテレマークレッスンの日々が始まります!

2022-23 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T

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